三重県全般
Ep.135 インスタントラーメンの発明者にして日清食品の創業者である安藤百福は、生涯「食」に関心を持ち続けた。 晩年「麺」の起源を探求するために中国から中央アジアへと至る旅とフィールドワークを敢行したことは有名だ。 しかし他方で「郷土料理」にも多…
Ep.132 三重県のご当地牛乳「 大内山牛乳 」 どこのスーパーでも見かけ、県内の学校給食でも、餃子の新味覚(Ep.114参照)でも出てくる人気の牛乳だ。 「大内山」という特定の山がある訳ではない。 ただ県南部の大紀町(たいきちょう)には「大内山村」とい…
Ep.128 土地柄、作業服や作業用工具の専門店が集う四日市(Ep.112参照)。 中でも最大規模と言えるのが『コメリ PRO』だ。 『コメリ』は新潟県発祥の農業用具を中心としたホームセンターだが、『コメリPRO』は三重県が発祥。桑名・四日市・鈴鹿・津と、国道2…
Ep.127 四日市の「四」に四区の「四」の意味を新たに加えても良いのではいか? 全日本大学駅伝についての話だ。 (Ep.12、14、74参照) 私はこれまでに二度、この駅伝の4区を沿道で観戦してきたが、昨年、東京の友人(私よりも大学長距離界に詳しい)から 「…
Ep.118 8月下旬、鈴鹿ポイントゲッターズの三浦泰年監督(ヤス監督)以下、数名の選手たちが四日市市役所を表敬訪問したとのローカルニュースを見た。 そこには三浦知良選手(カズ選手)の姿もあり、四日市市のご当地キャラ「こにゅうどうくん」とハグをした…
Ep.111 三重県民にとって馴染みのファミリーレストラン、 それは「家族的美食屋 あじへい」である。 お店の看板にあるようにラーメンとぎょうざを売りにしているので、ジャンル的には「中華料理系ローカルファミレス」というところだ。 ところで中華料理系ロ…
Ep.104 幼い頃から身近にあった電車は何かしらの「イメージ」とともにあると思う。それは具体的な「情景」を伴うものかもしれない。 私の中では3つの鉄道でそれがある。 煌めく瀬戸内海の絶壁をコトコト走る呉線。水面で照り返す陽光と小島が浮かぶ穏やかな…
Ep.98 オーストラリアのラグビー選手、クウェイド・クーパーはスーパースターだ。 変幻自在のパス、華麗なステップ、俊敏な動き、予測不能なプレー。 もはや死語だがサッカーで言う「ファンタジスタ」といったところだろうか。 Quade Cooper The Guardian HP…
Ep.92 「三重バイオレットアイリス」は鈴鹿市を拠点に活動する女子ハンドボールチームの強豪だ。 10チームが参戦する女子リーグにおいて、5シーズン連続で4位以上に入りプレーオフに進出している。 私は四日市に越して来たばかりの頃、CTY(北勢地域のケーブ…
Ep.89 東京の日野市に住んでいたときの話だ。 ある金曜日、会社帰りにJR日野駅前の「やよい軒」でひとり夕食を食べていた。 すると隣のテーブルにいた若い男性がノートパソコンとにらめっこしていた。彼が着てきたジャンパーには「日野自動車レッドドルフィ…
Ep.77 去る11月13日(土)、「三重交通G スポーツの杜 鈴鹿」にて『三重ダービー 第2戦』が行われた。 鈴鹿ポイントゲッターズ(鈴鹿PG) vs ヴィアティン三重(V三重)である。 V三重 HPより JFLに属するこの2チームはシーズン前半、ともに成績不振により監…
Ep.74 大半の三重県民にとっての大動脈、国道23号線(通称「にーさん」)が1年間で最も注目を集める日は、全日本大学駅伝が行われる日だ。 何しろ名古屋・熱田神宮から伊勢神宮までの106.8kmで争われるこの駅伝は、1区から8区までずっと「にーさん」を走って…
Ep.68 「脱炭素社会」 と聞いて違和感をいだく人はきっと私だけではないと思う。 世の中のムーヴメントについてではない。 呼称についてだ。 「脱炭素」と言うけれど、炭素とは私たち人間を含め、生きとし生けるものを構成している元素だ。 それを脱してどう…
Ep.66 三重県で栽培されている大豆のほとんどの品種は「フクユタカ」で、「三重県産フクユタカ使用」と明記してある豆腐や油揚げや納豆(Ep.61参照)をスーパーでよく見る。 味噌は見ない。それならば味噌も三重県産のフクユタカで作ってしまおうと思いたっ…
Ep.61 私は納豆が好きだがそれは茨城県出身だからではない。 「納豆イコール茨城県のアイコン」 のイメージを多くの人が抱いているのはなぜだろう? 2002年8月、高校二年生だった私は、茨城インターハイのボランティアにかり出されていた。 つくば市がバドミ…
Ep.54 四日市を拠点に活動する女子ラグビーチーム「PEARLS(パールズ)」は、今年の2月に行われた「全国女子ラグビーフットボール選手権大会」で優勝し、15人制女子ラグビーで初の日本一に輝いた。 私はこの試合をYouTubeのライブ配信で観ていた。パールズの…
Ep.49 近所にあって欲しいと思うスーパーマーケットのNo.1がマルヤスだ。 マルヤスは津市に本社を置き、中勢地域で展開しているローカルスーパーで、特に津市にある芸濃店に一度行ってしまうと、このようなスーパーが家の近くにできることを切望するようにな…
Ep.48 サッカー天皇杯の戦いは、春先から既に始まっていることをご存知だろうか? 元日決勝が風物詩になっているこの大会は、最後の方まで残るのはJ1のチームだが、一回戦から登場するのは「都道府県代表」チームだ。 そして天皇杯本戦の前に、この都道府県…
Ep.41 休日、最も好んで利用するスーパーが「サンシ」だ。 「いくわ店」や「こもの繁盛店」は大型店舗で魚介と精肉コーナーが充実しており、マグロや鶏モモ肉が私のお気に入りだ。 鈴鹿市に本社を置くこのローカルスーパーは 「北のサンシ、南のぎゅーとら」…
Ep.40 初めてサッカーの試合をスタジアムで観戦したときのことを今でもよく覚えている。 1994年の広島アジア競技大会 当時私たち家族は広島県に住んでおり、私は小学3年生だった。 アジア競技大会とは総合的なスポーツの大会で、簡単にいうとオリンピックの…
Ep.39 それまで日本酒を真剣に味わって飲んだことはきっとなかった。 少なくとも体系的に、味を文章表現したり好みを評価したりというようなことは。 以下はこの半年に渡り、三重県の地酒を毎晩飲み続けた結果をまとめたものだ。 これを実施するにあたり、ま…
Ep.38 「北のサンシ、南のぎゅーとら」 と言われるのが三重県のスーパーマーケット事情だ。 この地では茨城県でいう「カスミ」や広島県でいう「イズミ(現・ゆめタウン)」のように絶対的な地域王者がいるわけではないが、南北エリアのそれぞれのトップが上…
Ep.37 地方から東京に出てきた若者が真っ先にすることの一つがメガバンクの口座開設だと思う。 茨城県出身の私は、それまで当然のように「常陽銀行」の預金口座しか持っていなかったが、上京して、アルバイトを始める段になると、給与振り込み先として先方指…
Ep.36 スーパーマーケットが好きだということに気付いたのはこの数年のことだ。 私は東京で暮らしていた大学時代、スーパーで品出しのアルバイトをしていたが、思えばそれも潜在的に関心があったからなのかもしれない。 全国をめぐると分かるように、およそ…
Ep.35 新聞の発行部数で世界第1位が日本の読売新聞だというのは割と知られた話だ。 第3位が朝日新聞で、毎日、日経、中日新聞も世界トップ20に入っている。(2016年時点. 下記サイト参照. 電子版の購読者を考慮するとこの限りではないと思われる) 5社合計で…
Ep.30 三重県でラグビーと言えば、ホンダヒートだ。 鈴鹿市を拠点とするホンダヒートはトップリーグの中堅チームで、2019年W杯でもPRグ・ジウォン選手、WTBレメキ・ロマノ・ラヴァ選手(2020年シーズンから宗像サニックスに移籍)が日本代表として活躍した。…
Ep.26 「伝統工芸品」とはよく言うものの、国が法律の下で保護・振興しているものは235品目あるそうだ(2019年11月時点)。 このうち三重県内のものは5品目あり、四日市の萬古焼(Ep.23、24参照)もこの中に含まれる。 「伊勢型紙」(いせかたがみ)も5品目…
Ep.14 主に三重県内をコースとする全日本大学駅伝。 2019年大会の観戦記(Ep.12)に続き、今回は「過去の記憶」と称して私が最も強く印象に残っている2007年の第39回大会について記したい。 2007年シーズンは、学生長距離界に長く君臨してきた、いわゆる「四…
Ep.13 四日市市は赤味噌の文化圏である。 (ここで言う赤味噌は、大豆を原材料とし、熟成期間が他の味噌よりも長く、色味が赤っぽくなっている東海地方を中心とした味噌を指すことにする) 味噌の分布 イチビキ(株) HPより この街のレストランで、例えばハン…
Ep.12 谷口浩美は本当に首を傾けて走っていた! あれは私が小学校低学年のときだったから、1992〜1995年頃のことだったと思う。 私は当時父が勤務していた会社の目の前の沿道で、両親とともに中国駅伝を観戦していた。 中国駅伝とは、中華人民共和国で行われ…