みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

四日市かぶら 三重県の伝統食材13

Ep.199

四日市の知られざる特産品「かぶら」

 

市西部の桜地区にある山原農場では毎年11月から1月中旬にかけて収穫され、約25万個が地元の北勢卸売市場と愛知県に出荷されるという。

 

中日新聞より

 

新聞記事によると、

・カブラは関東地方で主に小玉、関西地方で大玉を生産しているが、四日市市は中玉が主流

・桜、川島地区などで40年前から栽培されており、赤土の畑で育てられることで、みずみずしい根になるのが特徴

とのことだ。

 

伊勢新聞より

 

ところで「かぶら」と「かぶ(蕪)」はどう違うのだろうか?

 

実は両者は同じものであり、呼称が異なるだけである。

関西だと「かぶら」と呼ぶのが普通のようだ。

 

11月中旬、この四日市かぶらは、先述の山原農場(さくらベリーズガーデン)の無人販売所で入手することができた。

 

四日市市桜地区は自然豊かなところ

 

この食材の特長を活かした料理を試みよう。

 

このサイズで「中玉」ということらしい

小さくカットし、せいろで蒸したものを食してみる。甘味の強さを感じた

 

1. 四日市かぶらと豚肉の煮込み

まずは豚バラ大根と同じ要領で。

四日市かぶらと豚肉の煮込み

感想;

間違いない味付け。かぶらに醤油が染み込んでいる。お酒が進む。美味しい。

 

 

2. 四日市かぶらのサラダ

蒸したかぶら、ミニトマト、豆腐にポン酢&ごま油をかけ、ごまをまぶした冷サラダ。

四日市かぶらのサラダ

感想;

これも間違いない味付け。かぶらの甘みと柔らかさがいい。

 

 

3. 四日市かぶらの味噌汁

小さくカットしたかぶら(根)と葉を使用。なお味噌は「手前味噌2023」(Ep.66参照)を使用。

四日市かぶらの味噌汁

 

 

4. 四日市かぶらご飯

葉を使用して炊き込みご飯に。スーパーで販売されている大根は葉が短くカットされているものの、本来畑に生えているものの葉はとても長いし量も多い。そんな大根が手に入ったら葉を捨ててしまうのはもったいない。そして葉を使うとなると、炊き込みが最も容易だ。今回、かぶらでも同様に試みた。

四日市かぶらご飯

 

以上、四日市かぶらの特徴を活かして4品を作った。

味噌汁とご飯を含めすべて美味しくできたが、やや無難すぎたかなと。

 

それでもこの四日市の知られざる特産品と季節をダイレクトに感じさせる食材を調理できる喜びがあった。

願わくばこの四日市かぶらがもっと広く知れ渡ることを。

 

 

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四日市かぶら Yokkaichi Kabura the traditional ingredients of Mie, part 13

Ep.199

From November to January, winter is the season of turnip (kabura).

Though it is NOT familiar with Yokkaichi Kabura, its sweet and “water juicy roots” are distinctive features, therefore one of the best traditional ingredients of Mie.

This time, I tried cooking 4 dishes with Yokkaichi Kabura.

 

1. Yokkaichi Kabura and Pork stew with soy sauce

2. Yokkaichi Kabura Salad

3. Yokkaichi Kabura Miso-soup

4. Seasoned Rice with Yokkaichi Kabura

 

www.chunichi.co.jp

www.isenp.co.jp