みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

四中高 & 四日市メリノール学院

Ep.179

四日市市西部ののどかな田園の中にある四日市中央工業高校四日市メリノール学院中学・高校

いずれも三重県を代表するスポーツの強豪校である。

 

四日市中央工業高校>

四日市中央工業高校 HPより

 

1962年開校の四中高(よんちゅうこう)。

市内には他に四日市工業高校(よんこう。Ep.42参照)もある。市内に2つの工業高校があるところが工業都市四日市である。

 

四中高は言わずと知れた男子サッカーの名門。

全国高校サッカー選手権大会では優勝1回、準優勝3回。インターハイでは優勝2回。

 

小倉隆史鈴鹿市出身。名古屋グランパスなど。Ep.48参照)

中西永輔鈴鹿市出身。ジェフ市原など)

坪井慶介(東京都出身。浦和レッズなど)

浅野拓磨菰野町出身。独・ボーフム

 

と、OBには日本代表が並ぶ。

以前にも記したがJリーグ元年(1993年)は私が小学2年生のとき。あの時代の熱狂はすごかった(Ep.118参照)。

今でも覚えている。当時のスポーツ雑誌が家にあり、その中には中西永輔選手のグラビア写真のページも。

茶髪で短髪の中西選手。ビーチでの撮影だった。

 

ただ私は

「この人の顔のどこがカッコいいの?」

と不思議に思っていた。

カズと武田の顔はカッコいいな、とは子どもながらに理解を示していた。

けれど、中西永輔? この人の顔、全然カッコよくないじゃん、と。

 

現在の中西さん SKYサッカーアカデミー HPより

 

ということを思い返すと、当時小2の私は随分失礼だったよなと思うが、中西永輔とはジェフ市原(現・ジェフ千葉)の伝説的選手である。98年フランスW杯戦士でもある。

 

当時の私は知らなかったが、中西選手は四中高出身だったのだ。

 

98年フランスW杯時 時事通信より

 

四中高サッカー部出身で今をときめくといえば浅野拓磨選手。

22年カタールW杯ドイツ戦での電光石火の勝ち越しゴールに地元が湧いた。このゴールは世界も驚かせた。

 

浅野選手 Jリーグ HPより

 

四中高は他に、男子水球部も全国の強豪である。

21年のインターハイでは優勝を果たした。

 

四中高 男子水球部 中日新聞 HPより

 

四日市メリノール学院中学・高校>

四日市メリノール学院中学・高校は奇しくも四中高と同じ1962年、私立の女子校として開校。四中高から1kmほど離れた場所にある。

メリノールは近年、突如として中学男女バスケットボール界の王者となった。

 

 

女子バスケ部は2017年、男子は2018年創部だというのに、

全国中学校体育大会(全中)で21年に女子が初優勝、22年に大会史上初の男女同時優勝(女子は2連覇)。23年は男子が優勝(2連覇)、女子はベスト4。

Jr.ウィンターカップで女子は21年、22年で連覇。23年ベスト4。男子は23年ベスト4。高校バスケ界の最大のタイトルが「ウィンターカップ」であるが、その中学生年代の部として「ジュニアウィンターカップ」が21年から開始された。その初代王者となった)

 

女子で当時中心選手だったのが福王伶奈選手(センター)と黒川心音選手(ガード)。

192cmの福王選手は高校2年にして日本代表の合宿に初招集され、以降も世代の日本代表として活躍中である。

 

このようにメリノールは中学バスケ界に地殻変動を起こしたと言える。もはや絶対王者になりつつあるのだ。

 

四日市メリノール学院中学 男子バスケ部 Basketball Kingより

四日市メリノール学院中学 女子バスケ部 Basketball Kingより

福王伶奈選手 Basketball Kingより

 

中学バスケ界での輝かしい実績を受けてか、メリノールは高校でもバスケ部が始動(女子19年、男子21年創部)。

いずれも三重県王者となり、全国大会出場の常連になりつつある。

 

特に女子は中学での無敵の強さを活かして高校でも一気に全国の頂点に駆け上がることが期待される。

ただし高校女子バスケ界といえば、隣県に絶対王者桜花学園名古屋市昭和区)が存在。高校3大タイトルの合計優勝回数71回!?(インハイ25回、国体22回、ウィンターカップ24回。23年11月現在。桜花学園バスケ部HPより)という、訳が分からないくらい常に全国優勝しているチームだ。日本代表も無数に送り込んでいる。

前述の福王選手も黒川選手も、桜花学園に進学した。

 

桜花学園を超えるのは容易ではないだろうが、メリノール中学の有力選手たちが桜花に流れずこぞって内部進学するならば、間違いなく肉薄していくことだろう。

 

ちなみにもう一つの隣県の岐阜女子高校も強豪。

近い将来、愛知・岐阜・三重の東海3県(Ep.68参照)で高校女子バスケ界を席巻することになるかもしれない。

 

桜花学園バスケ部(2023年) HPより

 

四中高とメリノールのついでにもう一つ付け加えると、メリノールの200m隣に四日市市立大池中学校がある。

ここは横浜DeNAベイスターズの東克樹(あづまかつき)投手の出身中学である。(三重北小→大池中→愛工大名電高→立命館大→17年ドラフト1巡目)

23年シーズンは16勝3敗、防御率1.98と衝撃的なブレイクを果たし、セ・リーグ最多勝を獲得。日本球界を代表する左腕となった。

 

大池中学校 HPより

東投手 中日新聞 HPより

 

四中高 & 四日市メリノール学院(と大池中)。

結局何が言いたいのかと言うと、近くまで訪れたことがある人なら分かると思うが、これらは圧倒的な“田舎”にあるということ。

周囲には田んぼと林(と高速道路)しかないのだ。

 

四日市というとコンビナートの印象が強いかもしれないが、市西部(東名阪自動車道四日市IC近く)は圧倒的に自然豊かな場所である。

 

 

小倉も中西も浅野も福王も東も、この地で学生生活を送り、競技力を向上させ、そして全国や世界の舞台に羽ばたいて花開いた。

なんて痛快なことだろう。

 

今後も彼らのような選手がこの地から出てくることを期待するのだった。

 

 

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Yokkaichi Chuo Industrial High-school & Yokkaichi Maryknoll Gakuin Junior-high, High school

Ep.179

The west area of Yokkaichi city is very countryside comparing to seaside industrial area.  Yokkaichi Chuo Industrial High-school and Yokkaichi Maryknoll Gakuin Junior-high, High-school are located there.

Both schools have strong club team, each Men’s Soccer and Men’s/Women’s Basketball.

They have won All-Japanese High/Junior-high school Championship several time and made some players Japanese representative.

How wonderful such serene area are from!

 

www.mie-c.ed.jp

www12.plala.or.jp

maryknoll.ed.jp

www.chunichi.co.jp

news.yahoo.co.jp

ohka-hs.com

www.yokkaichi.ed.jp

www.chunichi.co.jp