みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

三重県の伝統工芸品

近鉄山田線 品格高き古都 in 松阪

Ep.184 牛肉ばかり有名なこの街を「古都」と言って伝わる人がどれくらいいるだろう。 松阪市のことである。 県庁所在地・津ほど発展していない。人は少ない。されど津と同様に品格高く、駅前から歩くと往時の面影を感じさせる。 一般的なイメージとしての京…

養老鉄道 多度の弾き猿 in 多度

Ep.169 伊勢街道の玄関口・桑名から岐阜県大垣市に至る「養老鉄道」。 三重と岐阜は隣接県だが山に阻まれて両者を結ぶパスは限られている。 養老鉄道は数少ないその一つだ。 左手に養老山地を、右手に揖斐川(Ep.79参照)を見ながら北上する。 桑名駅から4駅…

伊勢擬革紙

Ep.152 先日、鈴鹿イオンモールのRight-onの店内を歩いていたら「ランチコート」が柱の上にディスプレイされていた。 モコモコで暖かそうな裏地のボア、それとは対照的にゴツい表側の皮。重厚なヴィジュアル。 それは販売品でもあり、値札を見ると17万円、Ma…

市木木綿

Ep.150 快挙である。 150回を突破した。このブログのことだ。 エピソード100から今回の150回まで、「あらゆる話題を最終的に三重県へと持っていく巧みさ」に磨きがかかったな、と思う。 もっともラグビーや駅伝などスポーツ関連の回については冗舌になる傾向…

日永うちわ & なすび団扇

Ep.140 片手で持てるほど軽量で、柄の部分を掴み手首の力をきかせて「それ」ごと上下に動かすと、その場所の空気を前方に押し出すことができる。 この直進性の高い空気の塊(つまりは“風”)は対象にめがけて放つことができ、とりわけその対象がヒトである場…

四日市ばんこまつり・菰野窯出し市

Ep.137 萬古(ばんこ)焼の街・四日市の陶器市である「四日市ばんこまつり」は毎年5月に行われる。(Ep.23、24参照) 1963年に始まった歴史あるイベントだが、2022年からは会場を四日市ドームに移し、お笑いショーなど各種ライブパフォーマンスも含む形でリ…

下を向いて歩こう 桑名編

Ep.134 四日市市内の「デザインマンホール」を紹介して好評?だったEp.110。 今回は桑名編となる。 私自身、まさかこの「下を向いて歩こう」シリーズの第二弾があるとは思っていなかったが、NTN総合運動公園(Ep.115参照)を訪れた際、図らずも桑名市のデザ…

伊賀組紐

Ep.100 ここまで来るとは思っていなかった。 快挙と言ってよいだろう。 100回に到達した。 このブログのことだ。 ブログを開始するにあたり、三重県や四日市に関する話題に限定するということは決めていた。2020年の10月のことだ。 なのでその時点で、果たし…

松阪もめん・伊勢木綿

Ep.60 「松阪もめん」は三重県の伝統工芸品の一つで、藍色の縞模様が特徴的な綿織物だ。 かつては松阪市を中心に生産されており、江戸っ子の間で大流行したらしい。 松阪市観光プロモーションサイトより 松阪市の「松阪もめん手織センター」を訪れた際、この…

伊勢型紙(伊勢形紙)

Ep.26 「伝統工芸品」とはよく言うものの、国が法律の下で保護・振興しているものは235品目あるそうだ(2019年11月時点)。 このうち三重県内のものは5品目あり、四日市の萬古焼(Ep.23、24参照)もこの中に含まれる。 「伊勢型紙」(いせかたがみ)も5品目…

萬古焼 土鍋・急須編

Ep.24 萬古焼は19世紀中頃、中興の祖・森有節の時代には美術品として西洋から高く評価された。 古萬古(左)と有節萬古(右) 四日市市立博物館HPより しかしながらその後、明治時代末期と太平洋戦争の2度に渡り、萬古焼は不況や対米輸出の減少から存続の危…

萬古焼 概要編

Ep.23 萬古焼 「ばんこ焼き」と読む。四日市が誇る伝統工芸品だ。 東海地方、とりわけ名古屋を中心とした地域には焼き物の産地がとても多いことに気付く。 美濃焼(岐阜県) 瀬戸焼(愛知県) 常滑焼(愛知県) 伊賀焼(三重県) 信楽焼(滋賀県) しかしこ…