みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

萬古焼 概要編

Ep.23

萬古焼

 

「ばんこ焼き」と読む。四日市が誇る伝統工芸品だ。

東海地方、とりわけ名古屋を中心とした地域には焼き物の産地がとても多いことに気付く。

 

美濃焼岐阜県

瀬戸焼(愛知県)

常滑焼(愛知県)

伊賀焼三重県

信楽焼滋賀県

 

しかしこれらの焼き物に比べて、四日市の萬古焼は知名度の点で大きく劣ることは間違いない。(私は四日市に来るまで知らなかった..)

 

というのも、上記の5つの焼き物は産地を表している(というかほぼ全ての焼き物は産地を表しているはずだ)のに対して、萬古焼はそうではない。四日市市には昔も今も「萬古」という名前の場所はない。

さらに驚くべきことに、四日市で採れる土を使用して作る焼き物、というわけでもない。

 

では萬古焼の定義とは? と思って、書籍やHPをあたったがいまいち釈然としない。要するに「四日市市内」に窯元があればそれで萬古焼と言えるのだと、個人的には解釈している。

 

「◯◯焼」の定義は、「ある土地で、そこで採れる土を使って作る陶磁器」なのだと思っていたが、そういう意味でこの萬古焼は片手落ちだ。

 

 

萬古焼の歴史を簡単に紹介すると、以下の3つの大きなできごとに集約できると思う。

  1. 江戸時代中期、桑名の商人、沼波弄山(ぬなみろうざん)が窯を開く。

 → 古萬古

 

  1. 弄山の死から約60年後、廃れていた窯元を桑名の商人、森有節(ゆうせつ)・千秋(せんしゅう)兄弟が再興する。明治時代開始に伴う西洋との貿易・交流が始まり、陶芸品が評価され、評判となる。

→ 有節萬古

 

  1. 有節萬古の人気に着目した四日市の慈善家、山中忠左衛門が四日市地場産業とするために住民に開窯を奨励し、広まった。

四日市萬古

 

「萬古焼」という名称は、沼波弄山が自身の作品に「萬古不易」(ばんこふえき)の印を押したことに由来する。「いつまでも(万年も)変わらないで残っていく」という意味を込めたそうだ。

 

 

萬古焼の作品を手に入れるには、近鉄四日市駅近くのララスクエア内にある「じばさん三重」か「ばんこの里会館」に行くのが良い。土鍋、急須、花器、食器などが揃い、好きな作品に出会えるかもしれない。

 

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じばさん三重

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日本一大きな蚊やり豚

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ばんこの里会館ではギャラリーや陶芸教室も開かれている

 

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萬古焼 Banko-yaki part1. Overview

Ep.23

萬古焼 Banko-yaki is one of the traditional pottery in Japan.

Since 18th century, it has been started in north area of Mie including Yokkaichi.

 

Also present day, there are some pottery workshops in Yokkaichi, some craftsmen make wonderful dishes.

Banko-yaki is one of the biggest characteristic of Yokkaichi.

 

We can get them in じばさん三重 or ばんこの里会館 nearby Kintetsu-Yokkaichi station.

You must be able to find your favorite one.

 

www.amazon.co.jp

 

bankonosato.jp