みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

料理の鉄人

四日市かぶら 三重県の伝統食材13

Ep.199 四日市の知られざる特産品「かぶら」 市西部の桜地区にある山原農場では毎年11月から1月中旬にかけて収穫され、約25万個が地元の北勢卸売市場と愛知県に出荷されるという。 中日新聞より 新聞記事によると、 ・カブラは関東地方で主に小玉、関西地方…

追悼 陳健一さん

Ep.147 陳健一さんが亡くなった。 『料理の鉄人』(1993年〜1999年)において”中華の鉄人”をされていた方だ。 スポーツ報知より 東京・日野に住んでいたたとき、立川の駅ビル・グランデュオにある陳さんのお店に行ったことがあった。花椒(ホアジャオ)が効い…

内藤製餡 & 井村屋のあんこ

Ep.141 自転車で国道1号線を南下していたときのこと、三滝川にかかる四日市橋を渡ると目に入った「こだわりの餡」の看板。 あんこの製造・販売をしている「内藤製餡(株)」である。 この看板を見ると、あるいはホームページを確認するとすぐに、このお店が老…

ガラガラおろし

Ep.135 インスタントラーメンの発明者にして日清食品の創業者である安藤百福は、生涯「食」に関心を持ち続けた。 晩年「麺」の起源を探求するために中国から中央アジアへと至る旅とフィールドワークを敢行したことは有名だ。 しかし他方で「郷土料理」にも多…

マコモタケ 三重県の伝統食材12

Ep.126 「菰野(こもの)町」の由来はその昔、真菰(まこも)の野原だったことに由来するらしい。 真菰(まこも) 旬の食材百科 HPより 真菰の根元にできる肥大した茎の部分をマコモタケ(マコモダケ)と言い、これは食用である。 マコモタケは「みえの伝統…

美しき県庁所在地・津 津ぎょうざ編

Ep.123 津市のご当地グルメ「津ぎょうざ」は学校給食が発祥らしい。 一般的な餃子だと子ども一人あたり5コ程度が必要。これでは作り手が大変だから、ジャンボサイズの餃子1コ(なおかつ「揚げ」餃子)にしてしまったとのこと。 なんて合理的な話だろう。 旅…

亀山みそ焼きうどん

Ep.120 亀山市のご当地グルメ「亀山みそ焼きうどん」は、この街の立地的・歴史的な背景から生まれた由緒あるものだ。 亀山市(Ep.101参照)は、国道1号線(東海道)が通る(現在では東名阪や新名神(Ep.63参照)も通る)交通の要衝。 関東をはじめ東日本から…

五ヶ所小梅 三重県の伝統食材11

Ep.117 「五ヶ所小梅(ごかしょこうめ)」は南伊勢町で原木が見つけられて以来この地で栽培されており、毎年5月中旬から6月上旬までのわずかな期間しか流通しない。 特徴は「果肉が厚く、漬け上がりの鮮やか」なことで、「五ヶ所湾から吹く潮風が小梅の生育…

工場見学 味の素(株)東海工場編

Ep.116 四日市市日永にある味の素(株)東海工場。 「ほんだし」を製造しているというこちらでは工場見学を開催している。 他社(ケミカルメーカー)の製造現場を見られるというのは滅多にない貴重な機会。ワクワクしながら参加した。 ほんだし 味の素(株) HP…

市木オレンジ 三重県の伝統食材10

Ep.93 「市木(いちぎ)オレンジ」は夏みかんに温州みかんを接木した(交配させた)ものが紀州地方に伝わったとされるもので、三重県南部の御浜町(みはまちょう)で50年前から栽培されているらしい。 出荷時期は1月から2月。皮が厚く、果汁が多くて酸味が少…

きんこ 三重県の伝統食材9

Ep.87 「きんこ」は志摩地方で作られている「干し芋」のことで、海女のおやつや漁師の保存食として親しまれてきた。 きんこの材料は「隼人芋」で、地元で収穫した後、保管・皮むき・釜で炊き上げて蒸らす工程を経てから10日間ほど天日干しすることで完成する…

たかな 三重県の伝統食材8

Ep.84 目を見張るほど美味しい「めはり寿司」 って本当かいな? という疑問が前からあった。 めはり寿司というと和歌山県の郷土料理のイメージがあるが、三重県南部の熊野市や尾鷲市もいわゆる「熊野」地方であり、昔から食べられてきたようだ。 めはり寿司…

三重なばな 三重県の伝統食材7

Ep.81 「三重なばな」は洋種アブラナの茎と若葉を食用とした「みえの伝統野菜」の一つだ。 県内では桑名市、木曽岬町、松阪市で栽培が盛んらしい。 なので桑名市長島町にあるナガシマリゾート「なばなの里」(Ep.32参照)は、同町で生産が盛んな「なばな」か…

伊勢いも、伊勢たくあん 三重県の伝統食材5、6

Ep.78 「伊勢いも」は県中部の多気町(たきちょう)が原産の「みえの伝統野菜」の一つだ。 長芋の一種とされるが、じゃがいものように丸い形状をしている。ただしサイズは大きい。 今回のテーマは「伊勢いも」 まずはとろろで食べることを試みたが、長芋のと…

蓮台寺柿・前川次郎柿 三重県の伝統食材3、4

Ep.75 秋真っ盛り。一号館(Ep.36参照)で「柿」のポップを見つけた。 柿には「甘柿」と「渋柿」があり、これらの違いは、 渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まり、溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなる。 とのこと。興味深い。これは有…

松阪赤菜 三重県の伝統食材2

Ep.72 松阪赤菜(まつさかあかな)は「みえの伝統野菜」の一つで、鮮やかな紅色をしている印象的な野菜だ。 松阪赤菜は「日野菜」の原種に近いとされ、戦国武将・蒲生氏郷(がもううじさと)によって近江から松阪に持ち込まれたらしい。 日野菜の「日野」と…

フクユタカで手前味噌

Ep.66 三重県で栽培されている大豆のほとんどの品種は「フクユタカ」で、「三重県産フクユタカ使用」と明記してある豆腐や油揚げや納豆(Ep.61参照)をスーパーでよく見る。 味噌は見ない。それならば味噌も三重県産のフクユタカで作ってしまおうと思いたっ…

鶏の唐揚げ

Ep.62 四日市で「鶏」と言えば三昌物産(株)だ。 市内の塩浜に本社を持つこの会社は、「大地のめぐみ」などの卵や「とりあん」を展開している。 とりあんは大分県発祥の唐揚げ専門店だが、四日市市内の店舗には三昌物産が鶏肉を提供しているようだ。 とりあん…

芸濃ずいき 三重県の伝統食材1

Ep.57 数年前、京都駅の新幹線改札内でおみやげを探していた。 その際、漬物コーナーにある「ずいき」なる赤い野菜の漬物を見つけた。「京野菜」の一つだろうと思って興味深かったので、これを買って帰ることにした(ただし味は覚えていない..)。 先日、「…

鈴鹿のあられ

Ep.44 鈴鹿市の名産は「あられ」である。 スーパーのお菓子コーナーでは鈴鹿のあられが何種類も置かれている。 以前、水沢にあるかぶせ茶カフェを訪れたとき(Ep.25参照)、あられにお茶を注いで食べる、という体験をした。 水分(お茶)に浸されたあられな…

桑名の蛤

Ep.31 初めて、桑名(くわな) という地名を知ったのは小学校高学年か中学生の時だったと思う。 当時、私は母に連れられて土方歳三を主人公とした宝塚歌劇団の舞台を観に行ったことがきっかけで、新選組を扱った司馬遼太郎の小説「新選組血風録」や「燃えよ…

四日市とんてき 調理編

Ep.28 四日市の人々はとんてきを食べているのか? 会社の四日市出身・在住の先輩社員に伺ったところ、 「食べるで! でも店で食べると高いやんか? やから家で作って食べるんや」 とのことだった。私は 「食べへんよ。市外の人らが食べに来るだけやろ」 と言…

ごま油

Ep.15 四日市から全国に響く食品メーカーの代表として真っ先に浮かぶのが九鬼産業だ。 ごまの総合メーカーとして、とりわけ「ごま油」においては多くのラインナップを揃え、四日市市の名産品にもなっている。 神田川俊郎シェフも宣伝 工場はオールド四日市エ…

赤味噌

Ep.13 四日市市は赤味噌の文化圏である。 (ここで言う赤味噌は、大豆を原材料とし、熟成期間が他の味噌よりも長く、色味が赤っぽくなっている東海地方を中心とした味噌を指すことにする) 味噌の分布 イチビキ(株) HPより この街のレストランで、例えばハン…