みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

たかな 三重県の伝統食材8

Ep.84

目を見張るほど美味しい「めはり寿司

 

って本当かいな?

という疑問が前からあった。

 

めはり寿司というと和歌山県の郷土料理のイメージがあるが、三重県南部の熊野市や尾鷲市もいわゆる「熊野」地方であり、昔から食べられてきたようだ。

 

めはり寿司でご飯を包んでいる葉っぱは「たかな」である。「みえの伝統野菜」の一つだ。

三重県では熊野市で生産が盛んだ。

 

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今回のテーマは「たかな」

 

しかし私は当初、みえの伝統野菜の一つである「たかな」とは「高菜」であることに気付かなかった。

 

「高菜」といえば、おにぎりの具材、高菜チャーハンや高菜めし(熊本・阿蘇地方の郷土料理)が思い浮かぶが、これらで使われている高菜とは言うまでもなく「高菜の漬物」である。オリーブ色で細かく切り刻まれている。

 

だからオリジナル形態の「高菜」が上記写真のような野菜であることを今回初めて知った。

とても大きく、鮮やかなフレッシュグリーン色の葉だ。

 

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11月下旬、たかなが近所の四季菜で売られていたので買ってみた。

店頭のポップには「若い葉は生のまま食べられます」とあった。

 

どれが若い葉なのかは分からなかったが、とりあえず生サラダで食べてみると、ツーンと鼻に抜ける辛さがある。ワサビのようだ。

この辛みをいかすべく、サンチュのように焼肉を包んで食べてみるとやはり美味しかった。

 

 

だが冒頭に持ち出した疑問の通り、やはり私の関心はめはり寿司だ。

そこでこの熊野の郷土料理に挑戦してみることにした。

 

 

1. めはり寿司(にんじんとゴボウと鶏肉の炊き込みご飯)

まずたかなは一枚の大きな葉っぱのまま漬物にする必要があるため、数日間漬けてこれを用意した。

そのあと、炊き込みご飯の丸いおにぎりをたかなの葉っぱの漬物で包む。

 

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見よう見まね感が半端じゃない!笑

私はめはり寿司を食べたことがないのだ。本物の写真を見ながらそれに近付けようと試みる。

実際に作ってみると、葉脈がくっきり浮き出ていて美しい。

 

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めはり寿司(にんじんとゴボウと鶏肉の炊き込みご飯)

感想;

美味しい。たかながしょっぱすぎると思ったがこれで良いのではないか? と考える。

というのは熊野地方の農家の人たちの姿を想像してみたからだ。

朝、自宅を出て畑に向かい炎天下の中で午前中ずっと農作業を行いそろそろお昼ご飯にしようと木陰に座って自宅から持参したお弁当のめはり寿司をほおばる。そのとき体は塩分を欲しているはずだ。このしょっぱさが体にしみわたるはずだ。これで、良いのだ。

 

 

2. めはり寿司(ちりめんじゃこと三重なばなとごまの混ぜご飯)

 

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めはり寿司(ちりめんじゃこと三重なばなとごまの混ぜご飯)

 

感想;

まず、ちりめんじゃこと三重なばな(Ep.81参照)とごまの混ぜご飯が非常に上手にできたため、この時点で勝利確定だったが果たしてめはり寿司にしても美味しかった。

 

 

そんなわけで、目を見張るほど美味しいかは分からないが、めはり寿司の出来栄えに充分に満足したのだった。

 

 

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たかな Takana the traditional ingredients of Mie, part 8

Ep.84

Let’s cook めはり寿司 Mehari-zushi ,which is a regional cuisine of Kumano area including south of Mie.

This is like the rice-ball with たかな Takana, alternatively dried seaweed.

 

Takana we can get in the farmer’s market is one of the traditional vegetables of Mie and the high season while winter.

 

For Mehari-zushi , I prepared Takana pickles and mixed rice with some ingredients.

After that, I tried wrapping rice balls with Takana pickles.  Completed!

 

  1. Mehari-zushi (mixed rice with carrot, burdock and chicken)
  2. Mehari-zushi (mixed rice with chirimanjako (boiled tiny fish like sardine), Mie nabana and sesame)

 

That taste was.. too salty!

But I imagined that the lunch time when farmers finished agricultural job in AM was wanted to serve such salty food.  It’s reasonable.

I was satisfied with my Mehari-zushi.

 

www.asukamehari.com

 

https://www.hyakugo.co.jp/mie/pdf/subamie_201504_1.pdf