みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

四日市かぶら 三重県の伝統食材13

Ep.199

四日市の知られざる特産品「かぶら」

 

市西部の桜地区にある山原農場では毎年11月から1月中旬にかけて収穫され、約25万個が地元の北勢卸売市場と愛知県に出荷されるという。

 

中日新聞より

 

新聞記事によると、

・カブラは関東地方で主に小玉、関西地方で大玉を生産しているが、四日市市は中玉が主流

・桜、川島地区などで40年前から栽培されており、赤土の畑で育てられることで、みずみずしい根になるのが特徴

とのことだ。

 

伊勢新聞より

 

ところで「かぶら」と「かぶ(蕪)」はどう違うのだろうか?

 

実は両者は同じものであり、呼称が異なるだけである。

関西だと「かぶら」と呼ぶのが普通のようだ。

 

11月中旬、この四日市かぶらは、先述の山原農場(さくらベリーズガーデン)の無人販売所で入手することができた。

 

四日市市桜地区は自然豊かなところ

 

この食材の特長を活かした料理を試みよう。

 

このサイズで「中玉」ということらしい

小さくカットし、せいろで蒸したものを食してみる。甘味の強さを感じた

 

1. 四日市かぶらと豚肉の煮込み

まずは豚バラ大根と同じ要領で。

四日市かぶらと豚肉の煮込み

感想;

間違いない味付け。かぶらに醤油が染み込んでいる。お酒が進む。美味しい。

 

 

2. 四日市かぶらのサラダ

蒸したかぶら、ミニトマト、豆腐にポン酢&ごま油をかけ、ごまをまぶした冷サラダ。

四日市かぶらのサラダ

感想;

これも間違いない味付け。かぶらの甘みと柔らかさがいい。

 

 

3. 四日市かぶらの味噌汁

小さくカットしたかぶら(根)と葉を使用。なお味噌は「手前味噌2023」(Ep.66参照)を使用。

四日市かぶらの味噌汁

 

 

4. 四日市かぶらご飯

葉を使用して炊き込みご飯に。スーパーで販売されている大根は葉が短くカットされているものの、本来畑に生えているものの葉はとても長いし量も多い。そんな大根が手に入ったら葉を捨ててしまうのはもったいない。そして葉を使うとなると、炊き込みが最も容易だ。今回、かぶらでも同様に試みた。

四日市かぶらご飯

 

以上、四日市かぶらの特徴を活かして4品を作った。

味噌汁とご飯を含めすべて美味しくできたが、やや無難すぎたかなと。

 

それでもこの四日市の知られざる特産品と季節をダイレクトに感じさせる食材を調理できる喜びがあった。

願わくばこの四日市かぶらがもっと広く知れ渡ることを。

 

 

----------------------------------------

四日市かぶら Yokkaichi Kabura the traditional ingredients of Mie, part 13

Ep.199

From November to January, winter is the season of turnip (kabura).

Though it is NOT familiar with Yokkaichi Kabura, its sweet and “water juicy roots” are distinctive features, therefore one of the best traditional ingredients of Mie.

This time, I tried cooking 4 dishes with Yokkaichi Kabura.

 

1. Yokkaichi Kabura and Pork stew with soy sauce

2. Yokkaichi Kabura Salad

3. Yokkaichi Kabura Miso-soup

4. Seasoned Rice with Yokkaichi Kabura

 

www.chunichi.co.jp

www.isenp.co.jp

 

ラグビー 三重ホンダヒート vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ 編

Ep.198

オールブラックスの4人のスタンドオフ

2011年、ニュージーランド代表・オールブラックスは自国開催のW杯で試練にみまわれていた。

 

当時すでに世界最高のSO(スタンドオフ)だったダン・カーターがプールステージ後のトレーニング中に負傷。大会からの離脱を余儀なくされたのだ。

 

「第一」のSOダン・カーター Dan Carter Planet Rugbyより 

 

ダン・カーターとは、後年、2021年に現役引退するまでにオールブラックス通算112キャップ、テストマッチ通算1,598得点(ワールドラグビー史上最多)、年間最優秀選手賞3回、W杯優勝2回。

つまりは「ラグビー史上最高のSO」になった男だ。

 

「第二」のSOコリン・スレード Colin Slade Eurosportより

 

ノックアウトステージからは「第二」のSOコリン・スレードがスタメンで出場し始めた。

オールブラックスのSOの2番手である。その実力の高さは言うまでもなく、W杯でチームを優勝に導くのに何の不安もなかった。

 

ところがこのコリン・スレードも、準々決勝アルゼンチン戦の前半に負傷。大会からの離脱を余儀なくされた。

 

「第三」のSOアーロン・クルーデン Aaron Cruden The Telegraphより

 

続いて出てきたのは「第三」のSOアーロン・クルーデン

オールブラックスのような強豪はW杯のプールステージで格下相手には2nd choiceのメンバーで戦う。だから二番手のSOまでは準備万端だろうが、三番手の出番となると稀だ。

 

しかしながらそこはオールブラックス。強力なチームメイトのサポートもあり、準々決勝のアルゼンチン、続く準決勝のオーストラリアという競合たちを撃破。クルーデンの得点もあった。

そしていよいよ決勝に臨むオールブラックス

 

ところがなんと、このアーロン・クルーデンも、決勝戦のフランス戦の前半に負傷。

離脱を余儀なくされた。

 

「第四」のSOスティーブン・ドナルド Stephen Donald 写真

 

ここまで来たらさすがのオールブラックスも緊急事態である。

次から次へと離脱していくSO。まるでジョークのような話だ。

 

そこで出てきたのが「第四」のSOティーブン・ドナルド

ドナルドは、W杯開幕段階ではオールブラックスの登録メンバーに入っておらず、オフを満喫するため家族でバカンスを楽しんでいたという。

ところがケガ人続出により急遽招集され、そうだとしても出番はそうはないだろうと思われたら決勝戦に来て大会初出場(途中出場)。

 

ドナルドが出てきたとき、オールブラックスのチームメイトも、NZ国民も、最大級のハラハラドキドキだったに違いない。

 

NZheraldより

 

勝戦の行方は如何に?

しかし同状況下でもきっちり勝利するのがオールブラックスの面目躍如だった。

 

ドナルドは後半6分、ペナルティキックを決めて8-0とリードを広げる。

その直後に1トライ1ゴールを許して8-7となるも、試合はそのまま最小得点差でタイムアップ。

結局、ドナルドの得点が「決勝点」となり、オールブラックスが母国で2度目のワールドチャンピオンに輝いた。

 

Getty Imagesより

 

点差だけ見ると薄氷の勝利だった。

されどラグビーという競技において、少なくとも攻撃面では最大のカギを握るSOスタンドオフの「国内トップ3」を次から次へと失う”最大級の試練”に直面しながらもなお、世界王者に辿り着いたのは、”ラグビー王国”の脅威的な選手層の厚さに他ならなかった。

 

これにおいて「オールブラック2011」は、ワールドラグビー史に残る伝説のチームとなった。

 

Wikipediaより

 

というわけで、先述のSOたちについて改めて記すとともに、彼らと「日本ラグビー界」との関わりについてまとめてみる。

 

「第一」のSO;ダン・カーター(現コベルコ神戸スティーラーズ、18-20シーズン在籍)

「第二」のSO;コリン・スレード(現三菱重工相模原ダイナボアーズ、20-22シーズン在籍)

「第三」のSO;アーロン・クルーデン(現コベルコ神戸スティーラーズ、20-22シーズン在籍。現東京サントリーサンゴリアス、22-23シーズン)

「第四」のSO;スティーブン・ドナルド(現三菱重工相模原ダイナボアーズ、13-14シーズン在籍。現東京サントリーサンゴリアス、16-17シーズン。現東芝ブレイブルーパス東京、17-18シーズン、現NECグリーンロケッツ東葛、18-20シーズン在籍)

 

なんと、4人のSOたちはみな、日本のトップリーグ(当時)のチームに在籍していたことがあるのだ!?

 

さて、今節の三重ホンダヒートの相手は、「第二」のSOコリン・スレードと「第四」のSOスティーブン・ドナルドがかつて所属していたチーム、三菱重工相模原ダイナボアーズである。

 

三菱重工相模原ダイナボアーズ HPより

 

ダイナボアーズ」とはDinamic Boarsから。

名は体を表すというが、上記から連想されるのは猪(イノシシ)の”直線的で猪突猛進”なイメージ。明治大学ラグビー部の”前へ”にも通じるだろうか。

 

ダイナボアーズはこの20年間の日本ラグビー界のトップカテゴリーにおいては下位に位置するチームであるが、今シーズンは強く、既に4勝を挙げている。

 

三菱重工相模原ダイナボアーズ HPより

ヒート HPより

すごい! これはモスタート選手(Ep.183参照)の日永うちわ(Ep.140参照)だ!

 

3/24(日)、鈴鹿スタジアム。

今シーズン、鈴鹿開催の試合は必ず現地観戦していた私であるがこの日についてはそれが叶わず、契約したJ-Sports(有料放送)をPCで観ることとした。

 

前節3/17(日)、ビジターでの花園近鉄ライナーズ戦。(Ep.98参照)

ついに、ついに今シーズン初勝利を挙げたヒート。

この試合は本当に手に汗握る、一進一退の展開だった。(私は同じくJ-Sportsで観て興奮していた)

初勝利の勢いそのままに、ホームでの初白星を狙う。対戦相手のダイナボアーズとは、そう実力差はない。勝てる相手である。

 

ヒート HPより

 

キックオフ。

前半15分、先制トライはなんとヒート。ラインアウトモールから最後はNo.8ヘイデン ・ベッドウェル=カーティス選手。

いつも試合開始すぐにトライを奪われるヒートだがこの日は違った。この先の展開が期待できそうだ。

 

ヒート HPより

 

しかしその後ヒートはトライを2本返される。

8-14とリードされて後半へ。

 

ヒート HPより

 

後半11分、ヒートはまたもラインアウトモールから最後はFL服部航介選手がトライ。18-14とする。

その後も一進一退。後半22分までは23-21とリードを奪うも、ここから離されてしまった。

 

ヒート HPより

 

後半35分、ヒートはPGを決めて26-31とし、ワンチャンスで逆転可能な点差とするも、そのままタイムアップ。

雨中の決戦を僅差で制したのはダイナボアーズだった。

 

惜しい試合だった。

が、ミスは多く(これも実力の低さ)、細部を詰めていかなければ勝利できないことは明白。

確かに前節、近鉄戦は勝利できたが、同試合は相手チームの目を疑うようなミスと低調なパフォーマンスが連発されたのが事実。幸運は2試合連続では訪れなかった。

 

以前、私はヒートが今シーズン勝利できるとするならば、可能性が高いのは、

3/10(日) vs リコーコーブラックラムズ東京

3/17(日) vs 花園近鉄ライナーズ

3/24(日) vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

の3連戦であると書いた。(Ep.195参照)

 

結果的に、1勝2敗。

勝利という、最低限の結果は残せたことに大きく一安心したのは、私だけではないはずだ。

 

次節からの対戦相手たちはすべてまた、実力に勝るチームたちだ。

正直に言うと、すでにDivision2チームとの入れ替え戦に行くことが決定的ではあるが、主力選手たちの怪我からの復帰で“真のベストメンバー”を組めたときの、このチームの真の強さを、知りたいと心から願う。

中位のチームなら十分に打ち負かせる実力がヒートにはある、と私は見ているのだが..

そのとき、今シーズンの2勝目が見えてくるはずだ。

 

ヒート HPより

 

----------------------------------------

Rugby Mie Honda HEAT vs Mitsubishi Heavy Industries Sagamihara DYNABOARS

Ep.198

Match Week 11 of Japan Rugby League ONE in 23-24 season, Mie Honda HEAT fought against Mitsubishi Heavy Industries Sagamihara DYNABOARS.

HEAT aimed back to back wins following last week, but DYNABOARS showed strong performance.  As a result, HEAT couldn’t exceed only a little against their rival, 26-31.

 

www.honda-heat.jp

www.mhi.com

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

 

川越電力館テラ46

Ep.197

四日市市桑名市に挟まれた三重郡川越町。

面積8.7km2四日市の24分の1)、人口1.5万人(四日市の20分の1)という小さな町である。

 

毎日新聞 HPより

 

そんなこの町を税収の面から支える川越火力発電所

液化天然ガスを燃料に利用しているこの発電所は、発電機16基、発電量480万kW(現在)を誇り、かつては世界最大の火力発電所だったらしい。Wikipediaより)

 

四日市の沿岸部は石油化学コンビナートや化学工場が並ぶ壮観な光景であるが(Ep.1920参照)、川越火力発電所もまた、それを構成する一つである。

 

川越火力発電所 JERAより

 

発電所の隣には電気やエネルギーについて学べる、それどころか“地球の46億年の歴史と人間との共生”という壮大な視点から学べる体験型テーマパークがある。

川越電力館テラ46」である。

 

 

ただしこのテーマパーク、まったく知名度がない。ホームページの情報も限定的で概要がつかめない。

実際に訪れてみる価値がありそうだ。

 

近未来的な風合いのゲートを通って館内へ

液化天然ガスはおもにカタールから来ているとのこと

7Fの展望サロンへ

“地球”を真上から見れる

下を見ると何やら地形が描かれている

川越町のPRも

 

館内の見学を終えた後、1Fへ降りて屋外の“伊勢湾ジオランド”へ。

「伊勢湾を中心とし、南は東紀州から、遠く渥美半島に至るまでのエリアを1,600分の1の地形上に再現」したとのこと。7Fの展望サロンから見えたのはこれだったのだ。

 

 

「川越電力館テラ46」

それは文字通り“宇宙”のスケールから、私たちが暮らす地域や毎日の生活までブレイクダウンして学ぶことができる、ユニークな場所であった。

 

 

----------------------------------------

Kawagoe Power Park tera 46

Ep.197

Kawagoe, which is a tiny town of northern Mie has “Kawagoe Power Park tera 46”.

This park was located in next to Kawagoe thermal power station and made by Chubu electric power company.

Kids and citizens can learn not only mechanism of power generation, civilization with energy, but also 4.6 billion years history of universe!  From macro to our daily life scale, what unique this facility is!

 

www.jera.co.jp

 

三重大学

Ep.196

三重大学

1874年創立創設。本キャンパスの所在地は津市。

人文・教育・医・工・生物資源学部からなり、学生数は8,500人。

 

三重県が誇る唯一の国立大学である。

 

三重大学 HPより

 

秋は大学祭のシーズン。

11月に開催された「第75回三重大学祭 津一色」を訪れた。

津市の上浜(かみはま)キャンパスである。

 

ランニングに最適?

 

学生たちの笑顔がまぶしい。みんな楽しんでるのがよく分かる。

私も大学時代、こんな風に心から笑っていたのかな〜?

 

 

三重大学の学生は県南部の出身者が多いかもしれないな、とふと思った。

 

県北部、少なくとも鈴鹿市あたりまでは名古屋に出やすいし中京圏だ。大学進学にあたり名古屋や県外へ、という選択肢も少なくないだろう。南下して津市のキャンパスに通うというのは名古屋とは逆方向であるし。

 

北勢地地域の人たちの意識や「目」が名古屋に向く中、きっと、三重県南部の人たちはそうじゃないんじゃないか。南勢地域や熊野地域に住む人たちにとって津は魅力的な都市に映るはずだ。

茨城県で、県北地域の人が水戸に憧れ、魅力を感じ、「水戸がいい」と茨城大学に行く一方で、県南地域の人がイバダイではなく東京の大学を志向するのと同じように。

 

三重県南部というのは地形的に「行き止まり」のような地域だ。

隣の和歌山県奈良県に行くにも険しい山に囲まれているし、名古屋にも関西にも時間をかけて北上して出る必要がある。

そんな地に住む彼らが、三重大学に、津のキャンパスにたくさん来ているのであれば素敵だなと思った。

 

 

23年12月、注目すべきニュースが流れた。

四日市市が、JR四日市駅周辺の活性化のため「大学のキャンパス誘致」に向けて素案を作成しているというのだ。

 

JR四日市駅の駅舎といえばフェリー乗り場か?とも思えるほど小さくて老朽化して閑散とした場所。筆者はこの一帯をオールド四日市エリアと称している(Ep.7参照)。

 

近鉄四日市駅周辺とは残酷なまでに雲泥の差があり、規模・人の多さ・商業施設の点で近鉄駅が「100」ならJR駅が「1」といったところ。

JR四日市駅とは、30万人都心・四日市の名の体を成していないものとなっている。

 

ニュースには更にこうあった。

「理・工・情報学など理系分野を中心に学部と大学院を設ける」

「校舎は駅舎と一体化を想定する」!!??

 

JR四日市駅

 

大学と学生のパワーを借りてJR四日市駅を活性化するというわけか。

どこか手を挙げる大学はあるのかな〜と思っていたら、24年1月、本件に関して続報が出た。

北勢地域の商工会で作る組織が、

「工学部系学部・研究科の大学をJR四日市駅前に新設するよう、三重大学に要望した

とのことだった。

 

しかも彼らは三重大学まで訪ねて行き学長に要望書を手渡したとのことだ。

 

You Yokkaichiより

 

な〜んだ。と思った。

「大学のキャンパスを誘致」と言ってもちゃんと本命はあったのだ。三重大学に来て欲しかったのだ。

 

商工会組織が要望書を出したというのも要着目だ。市は表だって動くことを避け裏で糸を引いているのだろうか?

工業都市四日市には化学を中心にメーカーが多いことは言うまでもない。理系人材の不足が叫ばれる中、確保に有利になると市は考えたようだ。

 

三重大学としてどうだろう?

キャンパスも工学部も歴史があるので、施設が老朽化しているならば、新しい土地で新しい建物と設備に更新するアイデアも良しと思っているかもしれない。

四日市と津は電車でもクルマでも1時間程度で移動できるため交通の便も悪くなさそうだ。

茨城大学が、県庁所在地・水戸が本キャンパス、日立が工学部のキャンパス、であるのと似ているだろうか。

 

現在のところ三重大学としては前向きに検討しているようである。

今後大きな動きがあるのか、三重大学とJR四日市駅。要注目なのだった。

 

 

----------------------------------------

Mie University

Ep.196

Mie University is the only national university of Mie opened in 1874.

In November, it’s the season of university’s festa.  That scale was so big and I saw smiling faces of many students everywhere!

It seemed that all of people had a nice time.

 

miefes.jp

www.chunichi.co.jp

www.you-yokkaichi.com

 

ラグビー 三重ホンダヒート vs リコーブラックラムズ東京 編

Ep.195

「全時代、全世界、全カテゴリーを通じて最も好きなラグビー選手は?」

と問われたら、マア・ノヌー Ma’a Nonuと答える。

 

私はノヌーが大好きなのだ。

 

マア・ノヌー Ma’a Nonu Sky Sports より

 

ニュージーランド代表オールブラックス通算103キャップ。03年、11年、15年W杯出場。11年、15年は優勝に貢献。

 

CTB(主にインサイドセンター。12番)として、強くて重い凄まじい突進を繰り返し、誰も彼を止められなかった。

スピードとキレのあるラン、グラバーキックも巧かった。

 

ラグビー史上最強・最高のCTBであることは間違いない。

 

The Independentより

 

特に15年W杯は、世界最高の輝きをこれでもかというほどに放ち続け、永遠に語り継がれる活躍だったと言える。

 

ボールを持って相手にクラッシュし、捕まりそうになる次の瞬間、スピンして(身体を素早く1回転させて)相手をすり抜け、さらに前進する、というあのテクニックは鮮烈だった。

 

Otago Daily Timesより

 

プレーの特徴よりもまず、あのヴィジュアルが好きだ。

182cm、110kg。

上背はないが横に広い、典型的なサモアン体型(両親の出身はサモア)。

激しいプレーのたびになびくドレッドヘア。

 

コンラッド・スミス Conrad Smith  PlanetRugbyより

 

そんなノヌーの相棒を長らく務めたのがコンラッド・スミスだった。

オールブラックスでも、所属先のハリケーンズでも。いつもノヌーの隣のアウトサイドセンター(13番)にはコンラッド・スミスがいた。

 

Nonu & Conrad Smith SportsJOEより

 

ノヌーがいた時代のオールブラックスは全盛期だった。W杯連覇にザ・ラグビーチャンピオンシップも常に制覇。テストマッチでは異常な勝率の高さを誇った。

ライバルであるスプリングボクスワラビーズもよせつけない、完全無欠の強さだった。

ハリケーンズもまたスーパーラグビー(当時)の強豪。

 

ノヌーとコンラッド・スミスのCTBコンビが、チームを常勝に導いていたのだ。

 

Nonu & Conrad Smith The Sydney Morning Heraldより

 

ノヌーの相棒として彼が重宝された理由は、第一にCTBとして万能的で秀でた能力があったから、ということに間違いはないが、特にディフェンス面での貢献が大きかったと思っている。

 

非常に大雑把な表現であるのを承知で言うと、

ノヌーが攻撃力100、守備力50の選手であるならば、

コンラッド・スミスは攻撃力50、守備力100の選手だった。

(ここでは彼らの実力・能力という意味ではなくチームで与えられた役割として。50や100という数字の"妥当性"はともかくとして、ここで言いたいのはボールキャリアーとして期待される攻撃的なCTBと、タックルの強さを含むトータルなバランスに秀でたCTBという意味である)

 

15人制ラグビーにおいてCTBは2人しかいない。なので必然、バランスや相性が考慮されるはずだ。

 

このような例というのは他にもあって、例えば19年W杯日本代表のCTBコンビも、

ラファエレ・ティモシー(13番);攻撃力100、守備力50、

中村亮土(12番);攻撃力50、守備力100

という理解を私はしている。

 

ラファエレ・ティモシー Timothy Lafael dmenyスポーツより

中村亮土 dmenyスポーツより

 

ただ上記の考えでいくならば、必然、考えてしまうことがある。すなわち、

攻撃力100と攻撃力100のCTB同士でコンビを組ませることはあり得るのか?

というものだ。

私は記憶を過去に走らせた。

 

 

懐かしの破壊的CTBコンビ:アルフレッド・ウルイナヤウ&アラマ・イエレミア

時は2000年代初頭の日本ラグビートップリーグサントリーサンゴリアスはその凄まじいアタッキングラグビーで我が世の春を極めていた(Ep.189参照)。

 

当時の彼らのCTBというのは、13番にアルフレッド・ウルイナヤウ(フィジー代表)、12番に日本人選手、というコンビだった。

そして基本的に後半途中にウルイナヤウに替わってアラマ・イエレミアオールブラックス)が出てくるというのがお決まりだった。

 

ルフレッド・ウルイナヤウ Alfred Uluinayau  gettyimagesより

アラマ・イエレミア Alama Ieremia Sky Sportsより

 

ウルイナヤウとイエレミアの攻撃力、突進力、ボールキャリアーとしての能力というのはずば抜けていて、誰も止められていなかった。

ラグビーを始めてまもない(観始めてまもない)初心者の私でも、それは「わかりやすい」ものだった。

 

当時サントリーのファンだった私はいつも2人のプレーを楽しみにしていた。

だがその一方で、

「なぜこの2人は同時出場しないのか?」

とも常に思っていた。

 

それは先述の通りCTB同士のバランスかもしれないし、あるいは単に外国籍選手枠という制度の問題かもしれなかった。

 

そんな当時、多分2001-2002年か2002-2003年シーズンだったと思うが、何かの試合で、後半、イエレミアがなんと日本人選手に代わって出てきて、ウルイナヤウとの破壊的CTBコンビが実現したのだ! (これが何の試合だったか..今調べても分からなかった..)

 

「嘘だろ…」

私は絶句していた。

 

攻撃力に関しては最強×最強。

これまでウルイナヤウとイエレミアのコンビ結成を幾度も夢想し続け、それでも実現されず。それが今、目の前で現実に。。

 

私はドラゴンボール孫悟空ベジータポタラで融合してベジットになったときと同じ衝撃を受けていた。

 

「こんなことあり得んのかよ…」

と。

 

ベジット 「ドラゴンボール」より

 

本当になぜ、この試合に限ってウルイナヤウ×イエレミアが実現したかわからない。

もしかしたらこれは土田雅人監督のファンへのプレゼントだったのか。最強×最強コンビをお見せしよう、との。

 

当時のサントリーのチーム力はずば抜けていた。

サントリーのチーム力が「10」なら相手チームは「5」だった。勝利するのなんて容易である。

 

だからわざわざ“本気”を出して「15」になる必要なんてなかったのだ。ウルイナヤウ×イエレミアをする必要なんてなかったのだ。

 

魔人ブウだって言ってたじゃないか。

「なぜオレ(=アルティメット悟飯)を吸収しなかったんだ?」

と悟飯に問われて、

「何も分かっていないようだな。敵もいないのに最強になってどうするんだ?

と。

 

まったくその通りである。

当時のサントリーもそうだったんだと私は思うことにした。

 

魔人ブウゴテンクス吸収) 「ドラゴンボール」より

 

 

史上最強の破壊的CTBコンビ:マア・ノヌー&ソニー・ビル・ウィリアムズ

ではノヌーの場合はどうか?

この史上最強のCTBと「史上最強の破壊的CTBコンビ」を組める攻撃力100の選手はいるのか?

 

それがいたのである。

ソニー・ビル・ウィリアムズである。

 

ソニー・ビル・ウィリアムス Sonny Bill Williams Euro sportsより

 

194cm、110kgの堂々たる体躯。

今では誰もがおこなう「オフロードパス」も、当時はソニー・ビルの代名詞だった。

驚異的な体格と身体の強さを持ち、“タックルで倒される”ということがまずない選手だったので、相手ディフェンス複数人を引きつけて人数的な”余り”を独力で作り出してから味方にパスを放る、というプレーができたのだ。

 

マオリの血を引く精悍でセクシーなルックス。

現役オールブラックスであると同時にプロボクサーでもあり、WBAインターナショナルヘビー級王座を獲得。オールブラックス初のムスリム

 

話題には事欠かなかった”Superb Athlete”かつ”Pop Star”のソニー・ビルである。

 

Sonny Bill Williams AFPより

Sonny Bill Williams KEO.co.zaより

 

特に15年W杯の決勝トーナメントでは、後半途中からコンラッド・スミスに交代してソニー・ビルが入ってくるというのがパターンだった。

もちろん私はノヌー×ソニー・ビルが実現するたびに興奮して見ていた。ウルイナヤウ×イエレミアを思い出したことは言うまでもない。

 

同決勝のワラビーズ戦。2人のプレーは最高到達点に達する。

ボールを持ったソニー・ビルが敵陣に突進し、DF3人に捕まりながらも倒されず、悠々と身体を反転して後ろを向くと、ジャストのタイミングで走り込んできたノヌーにパス。

パスを受けたノヌーはキレのあるステップと完璧なランニングコースで敵陣をするすると抜け、駆ける。追いすがる相手をハンドオフでいなし、ゴールまで走りきり、トライを奪いきった。

 

このときのノヌーの姿。なんて神々しいのだろう。

私はこのシーンを何度も何度も繰り返し見返してはため息をついたものだった。

W杯史上最高のトライの一つである。

 

Nonu & SBW Daily Expressより

 

W杯連覇の立役者となった。ノヌーとソニー・ビルのCTBコンビ。

試合後、ワールドラグビー(競技連盟)はtwitterで2人を

The World’s Most Destructive Combi 世界で最も破壊的なコンビ

と称した。

 

攻撃力100と攻撃力100のCTBコンビ。

その最終到達点こそ、ノヌー×ソニー・ビルである。

 

プライベートでも仲が良い Daily Expressより

 

そんなマア・ノヌーは実は、日本のトップリーグに在籍していたことがある。

そのチームこそ、リコーである。現在のリコーブラックラムズ東京である。

 

在籍していたのは11-12シーズンの1シーズンのみ。

が、全然活躍した印象がない。どのようなプレーをしたのか、その試合映像すら私は見たことがない。

ただ、今調べてみると12試合に出場して6トライを奪ったとのことだから、やはり格の違いを見せつけてチームに貢献していたようだ。

 

だから私にとってリコーとは「ノヌーがかつて在籍していたチーム」というのが第一の印象である。

 

リコーブラックラムズ東京 HPより

 

あらためて「リコーブラックラムズ東京」

ブラックラムズとは“Black Rams 黒い羊”

 

黒というのはこのチームの伝統的なユニフォームカラーである。オールブラックスのように黒衣の集団だ。

 

ではなぜ「Ram 羊」にしてしまったのだろうか?

“黒い羊”というチーム名がヘンだとは思わないのか?

ホームページによると「勇猛果敢なファイティングスピリットを持つ雄羊(ラム)」から付けたのだという。

 

虎、ライオン、龍、鷲、鷹、巨人。

「強そうな生物」というのはおおかたプロ野球のチームにとられてしまったからもう羊くらいしか残ってないのかな〜と考えた。

 

No.8ネイサン・ヒューズ選手 ブラックラムズHPより

 

リコーはこの20年の日本ラグビー界のトップカテゴリーにおいて、中堅から下位に位置するチームである。

今シーズンはここまで1勝7敗。

そんな彼らが3/10(日)、鈴鹿に乗り込んできた。

 

ブラックラムズHPより

 

リーグワン・Division1 第9節、

三重ホンダヒートvsリコーブラックラムズ東京。

ヒートは2ヶ月ぶりの鈴鹿開催。この間も初勝利はならず、8戦全敗(最下位)でこの日を迎える。

 

今シーズンからDivision1に昇格した彼らにとって、他のチームはすべて強豪であり格上。勝利するのは容易ではない。

ただその中でも、もし勝利できるとするならば、可能性が高いのは、

3/10(日) vs リコーコーブラックラムズ東京

3/17(日) vs 花園近鉄ライナーズ

3/24(日) vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

の3試合であることは、ここ数年の日本のラグビーシーンをウォッチングしている人なら容易に想像がつく(奇遇にも3週連続だ)。

だから今試合、「ヒートの今シーズン初勝利」のための、最大のチャンスがやってきたのだ。

 

 

この試合でも本田技研の臨時駐車場に直行。今回はどら焼きともなかが配られた。

 

 

スタジアムに向かって歩いていると、カイポウリ選手がチーム関係者と談笑していた。

笑顔で彼に手を振ると、笑顔で応じてくれた。

 

No.8ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手 ヒートHPより

 

LO/No.8として本来はFWの中心選手であるカイポウリ選手は今シーズン、怪我のためだろう、開幕から登録外で数試合出場したと思ったらまた登録外。

この試合も出場しないようだ。

 

 

キックオフ。

前半5分、いきなりブラックラムズがトライを奪う。

ヒートにとってはイヤなスタートだ。またかよ…と失望する私。

ヒートの鈴鹿主催試合では、必ず立ち上がり10分以内に失トライしてしまう。

 

しばらく攻防が繰り広げられた後の30分にも、追加トライはブラックラムズ

 

ブラックラムズHPより

 

34分、ヒートがようやくトライを挙げる。

相手ゴールに一気に迫り疾風怒涛のアタック。ゴール前で観ていた私にとって、自分の真正面に向かってくる、FW・BK渾然一体となったその姿は大迫力だ。

相手ディフェンスの態勢が整わないうちに攻めて攻めてペナルティをもらうもアドバンテージで休むことなくさらに攻めて攻めて最後はその優位を保ったままトライを奪いきった!

 

これはヒートに限ったことではないけれど、ラグビーという競技の“見せ場”だなと思う。

 

ヒートHPより

 

しかしいただけないのはその後すぐ、37分にまたトライを奪われたことだ。

さらに悪いことにアディショナルタイムの41分にも奪われる。前半終了間際。これは本当に余計であり、痛い失点だった。

 

デビタ・リー選手 ヒートHPより

 

この試合、本来はWTBでトライゲッターであるデビタ・リー選手がCTBに入っていた。

私は以外に感じていたが、すぐにその効果を理解することになった。

 

CTBとして、リー選手のスピード、俊敏性が随所にいきる。

身体を小刻みに揺らしながらのステップとラン。相手タックラーの的を絞らせない。

その姿はWTB松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアスEp.189参照)を想起させた。(ヘアースタイルも似ている!?)

 

俊足の選手がCTBを担う。これはどういう効果が期待されるのだろうか?

 

当該選手のスピードが“違い”を生み出し、ライン全体のスピードが上がる。アクセントになる。

本職のCTBの選手たちと比べてフィジカルでは劣るも、それを上回る効果が期待できる可能性がある。

 

私はかつて、大畑大介が日本代表でCTBを務めたことを思い出した(Ep.30参照)。松島もまた、昔エディ・ジョーンズHCにアウトサイドCTBとしての適性を見出されていたっけ。

 

この試合のデビタ・リー選手はいくつかいただけないミスも散見された。

だが彼のCTBとしての起用は、功を奏していたと私は思う。

 

 

後半が始まった。

しばらくスコアが動かない。両チーム、センターライン付近でボールを獲ったり獲られたりの攻防。互角である。

 

24分、SOミッチェル・ハント選手が入ってきた。

 

SOミッチェル・ハント選手(左)とトヨタSHアーロン・スミス選手 ヒートHPより

 

私は今シーズンのヒートの主宰試合を全て観てきたが、ハント選手のこれまでのパフォーマンスに失望していた。

 

ヒートの得点力が低い要因、それはSOである同選手にあると言えた。キックが上手なわけではない。ゲームメイクも。脚が速いわけでもない。

 

今シーズンから加入した同選手について、U20ニュージーランド代表歴やハイランダーズでSHアーロン・スミス(オールブラックス通算キャップ、現トヨタヴェルブリッツ)とコンビを組んでいたと言っても

「嘘でしょ? この程度の実力で?!」

と思っていた。

 

開幕当初こそスタメンで出ていた同選手だが、最近は呉洸太(オ・グァンテ)選手にその座を譲っていた。

キアラン・クローリーHCのその決定は正しいように見える。呉選手の方が目を見張るプレーを続けていたからだ。

 

ヒートHPより

 

だがこの試合のハント選手のパフォーマンスは素晴らしかった。

背番号10の呉選手との交代ではないもののSOに入ったハント選手。

SHからパスを受けて素早く横(CTB)にさばく。そのモーションの速さよ! ラインのスピードも上がる。リターンをもらって自らランする姿もあった。

 

明確な戦術やベンチからの指示があるのは間違いない。

ただリードされた状況で途中交代で出てくる選手はチームの流れを変える必要がある。

 

この日のハント選手はその任務を遂行した。ただそれだけでなく、彼の躍動する姿が仲間に希望をも与えた。

 

ヒートHPより

 

ヒートは後半34分に追撃のトライ!

14-24とするも、ここまで。試合終了。後半の得点が遅すぎたのが痛かった。

これで開幕9連敗。未勝利が続く。

 

ヒートHPより

 

試合後、登録メンバー外だった選手たちによる恒例の観客お見送り花道ではFL古田凌主将の姿も。

ケガなのだろう。前節から出場していない。

 

「古田選手、がんばってください」

と声をかけたら、笑顔で

「ありがとうございます」

と応えてくれた。

 

古田選手も先述のカイポウリ選手も、一ファンの私に笑顔で応じてくれる彼らの良き人柄を感じとれるが、本当はフィールドの上でのきみたちの笑顔が見たいのだけどなぁ、と思う。

勝利の果ての心からの笑顔を。

 

埼玉WN戦(第6節)のFL古田凌選手(手前)とNo.8ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手(右) ヒートHPより

 

「フィジカル」という要因ゆえにすぐにはどうこうできないFWと違い、BKならすぐに手を打てる。

先述のハント選手、リー選手以外にも、アーリーエントリーで現役天理大4年生のSH北條拓郎選手やルーキーで鮮烈な光を放っているWTB植村陽彦選手(Ep.192参照)をスタメン起用したり。

 

結果が出ていないから当然と言えばそれまでだ。ただヒートは発展途上のチームなのだ。

試行錯誤の果てに、最適なカタチが見つかり、それが勝利に結びつくことを願う。

 

 

----------------------------------------

Rugby Mie Honda HEAT vs Ricoh BlackRams Tokyo

Ep.195

Match Week 9 of Japan Rugby League ONE in 23-24 season, Mie Honda HEAT fought against Ricoh BlackRams Tokyo, which has used to be a member of “All time Best CTB”, Ma’a Nonu.

HEAT challenged their first victory in this season, but BlackRams got score with 4 tries in the 1st half.

In the 2nd half, it was equal contest each other, after that though HEAT got back 1 try, 14-24 lost consequently.

Thus, they had no win and 9 straight losses..

 

www.honda-heat.jp

blackrams-tokyo.com

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

www.youtube.com

 

笹川パークブリッジ、笹川東/西公園

Ep.194

四日市市西南部の笹川(ささがわ)にある笹川東公園笹川西公園

私のお気に入りの場所である。

 

笹川東公園

遊具あり

広々とした芝生

笹川西公園

こちらも広々とした芝生

 

確かに、笹川東公園の500m東には南部丘陵公園がある(Ep.139参照)。

そちらは圧倒的な面積を誇る四日市で最大の公園である。ただ休日は混雑するし、芝生や遊具がある場所まで駐車場から丘を登る必要があるから少し億劫なのだ。

 

だから自ずと笹川東/西公園に足が向かう。

 

 

笹川東/西公園は笹川団地の設立に伴いうまれた。

笹川団地は三重県で最大規模を誇る団地で、1968年に完成したというから実に築55年を超える。

開設当時は石油化学コンビナート勤労者や名古屋への通勤者が入居し、また公害被害者の転居先でもあったという。

 

居住者の数という点では最盛期は過ぎたものの、現在でも61棟、1,726戸(!?)をも有する。

その光景は壮観である。

 

四郷地区ホームページより

 

23年9月、現在団地を管理している不動産会社がリノベーションを実施。「ビレッジハウス笹川」という名称に変わった。

 

少子高齢化は待ったなしで進行中。

未来に向けて、団地もこの地域も、生まれ変わり続けているのだ。

 

YOUよっかいち HPより

 

笹川東/西公園は多国籍な子どもたちが集まる場所でもある。

というのも笹川地区は海外出身の居住者が多いのだ。

とりわけ在日ブラジル人が最多で、彼らが営む商店や飲食店を見かける。先日は柔術道場に通う日本人女性が全日本ブラジリアン柔術選手権で優勝して国内チャンピオンに輝いたと、地元のニュースになっていた。

 

YOUよっかいち HPより

 

道路を挟んで向かいあう笹川東公園と西公園だが、「両岸」を繋いでいるのが笹川パークブリッジというしゃれた名称がついた歩道橋である。

 

らせん状の階段と、斜路を2回りして昇り降りするユニークな形式。

見た目もクールでカッコいい。

 

 

地元の小学生に“グルグル階段”と呼ばれ親しまれているこの歩道橋は、実は津市の江戸橋の国道23号線に架けられていたもののリユースだ。

 

サイズだけでなく、撤去と新設のタイミング、施工業者の能力、そのすべてがピタリと一致し、この笹川に持って来たのだという。

 

彼方まで続く団地

団地と鈴鹿山脈

 

同歩道橋は心なしか利用者も多い気がする。

交通量の多い道路でも横断歩道を利用することない歩行者が多い地域柄なのに(Ep.3161参照)。

 

みんなこのグルグル階段を昇り降りするのを楽しんでいるのかもしれないな、と思った。

 

笹川パークブリッジ、そしてそれが繋ぐ笹川東公園と笹川西公園。

これからもこの地域の人たちに愛されていくのだろう。

 

 

----------------------------------------

Sasagawa Park Bridge, Sasagawa East Park & West Park

Ep.194

Sasagawa has been huge residential district known as “Sasagawa Multi units Apartments”(61buildings, 1,726rooms) since 1960’s.

Though the population of this district is also getting decrease, but it’s still energetic one with some foreigner especially Brazilian residents.

 

Sasagawa East Park & West Park is located next to these apartments.

It’s tiny park compared with Yokkaichi South Hills Park (Ep.139), but has “The Sasagawa Park Bridge” which is a pedestrian bridge with spiral stairs.

It’s looks so nice and must be attracted residents or elementary school students!

This has been already a symbol for Sasagawa.

 

yokkaichi.goguynet.jp

www.you-yokkaichi.com

www.you-yokkaichi.com

 

四日市大学 & 四日市看護医療大学

Ep.193

四日市西部の小高い丘の上にあるキオクシア(株)。

NAND型フラッシュメモリーで世界最大規模のこの半導体メーカーは、日本政府と経済界の期待を背負う。

 

キオクシア 四日市工場

 

24年2月には経産省が1,500億円の助成(岩手の北上工場との合算で)を発表。

官による半導体産業への莫大な投資という世界的な潮流の真っ只中である。

 

それでもこの業界特有の振れ幅の大きさにより22年度の営業損益は990億円の赤字。23年度も3Qまでに2,500億円の赤字と発表された。

このような苦境を受けて23年10月には米ウエスタンデジタルとの合併話が持ち上がるも、キオクシアに間接出資する韓SKハイニックスがこれを渋ったため白紙へ。

 

巨額投資した国は表向き余裕の態度を示すものの内心は気を揉んでいそうだ。

 

21年2月

 

21年2月、キオクシア四日市工場に新製造棟着工の報を受けて四日市市長は歓迎を表明。地元の雇用拡大に期待ができるのだという。

 

半導体の製造技術を持つ者が世界をリードすると言われる。

ここ四日市で作られた半導体が、日本と世界の未来を左右する。と言ったら大袈裟か。

 

22年10月の竣工式 YOUよっかいち

 

そんなキオクシア四日市工場の隣に2つの大学のキャンパスがある。

30万人都市・四日市が持つただ2つの大学。

四日市大学四日市看護医療大学である。

 

四日市大学

四日市大学は1988年開校の私立大学。現在は総合政策学部環境情報学部から成り、学生数は800人ほど。

「世界を見つめ地域を考える」大学として、地域密着型の学びを重視しているという。

 

 

秋は大学祭シーズン。

10月下旬。四日市大学では「四大祭(よんだいさい)」が開催されていた。

 

 

アジアからの留学生が多いらしく、母国の料理を提供していた。

みな親切。そして活気がある。

蛍光緑色のスイーツ、“ダダルグルン”をいただいた。

もちもちの生地の中にココナツのフレークが入ったインドネシアのクレープである。美味しかった。

 

ライブの準備中

トヨタのセールスが来ていた

正門方向を見やるとそびえ立つキオクシアの製造棟

 

四日市看護医療大学

同じ敷地内にあるのが四日市看護医療大学である。

看護医療学部と大学院の看護医療学研究科から成り、学生数は600人ほど。2007年に「四日市市・市立四日市病院との公私協力方式」により開校したという私立大学である。

 

 

こちらも同日に大学祭が開催されていた。

 

 

これまでは四日市大学との共同だったとのことだが、今回から初めて四日市看護医療大学単独で開催したのだという。

 

看護や臨床検査の体験ができたり、お子様向けの企画もあり盛況だったようだ。

 

四日市看護医療大学 HPより



四日市大学四日市看護医療大学

いずれも、この地に根をはる確かな存在感のある大学であった。

 

 

----------------------------------------

Yokkaichi university & Yokkaichi Nursing and Medical Care university

Ep.193

Yokkaichi university and Yokkaichi Nursing Medical Care university are located side by side in the west area of this city.

These 2 small universities send out Yokkaichi and this region their students which are precious human resource.

The same day in October, each university’s festa were held and welcomed local resident.

The former served various Asian foods by foreign students and the latter made guests “medical experience”.

It seemed that all of people had a nice time.

 

www.yokkaichi-u.ac.jp

www.y-nm.ac.jp

www.kankyo.yokkaichi-u.ac.jp

www.y-nm.ac.jp

www.kioxia.com

www.you-yokkaichi.com

 

ラグビー 三重ホンダヒート vs 静岡ブルーレヴズ 編

Ep.192

Division1 第4節(1/7)、三重ホンダヒートvs静岡ブルーレヴズ。

ヒートにとっては3戦連続でのホーム鈴鹿開催だ。

 

近鉄四日市駅構内の柱に貼られていた広告

 

静岡ブルーレヴズ

まったくピンとこない。旧ヤマハ発動機ジュビロである。

レヴズRevsとは「rev 回転数を上げる」から転じて「情熱」を象徴しているのだという。

 

静岡ブルーレヴズ HPより

 

2016年か17年のこと、当時袋井市に住んでいた私は旧ヤマハ時代のレヴズの試合を静岡エコパスタジアムで観たことがあった。ヤマハには五郎丸歩Ep.30参照)や矢富勇毅がいた。

相手はNTTコミュニケーションズ(現浦安D-Rocks)。当時日本代表だったNo.8アマナキ・レレイ・マフィがいた。

 

雨の降る中での試合だった。観客はほとんどいなかった。

両者に実力差はあったし実際にヤマハが快勝したが、NTTはマフィの突進で活路を見出そうとしていた。

 

私の近くの席にいた熱狂的なヤマハファンの女性が

「マフィを止めて! マフィをぉっっっ!!」

と繰り返し叫んでいたっけ。彼女の切実な声は雨のスタジアムにこだましていた。

 

矢富勇毅選手 静岡ブルーレヴズ HPより

 

6年ぶりにレヴズの試合を観戦するにあたり、私のピックアップ選手はSH矢富勇毅選手だった。

早稲田大とヤマハ清宮克幸監督の教えを受け、清宮チルドレンとして佐々木隆道早大サントリー)とともに最も象徴的な選手である。

 

39歳になる今シーズンも変わらず試合に出て活躍し続ける矢富を応援しようと思ったのだが、この試合、スタメンにもベンチにも矢富の名前がない?! なぜだ…前節はスタメンだったというのに。格下(ヒートのこと)相手にはわざわざ矢富を出すまでもないということなのか?!

非常に残念だがしょうがない。矢富選手についてはまた別の機会で詳しく書く機会もあるだろう。

 

静岡ブルーレヴズ HPより

 

前々節(Ep.186参照)、前節(Ep.189参照)に引き続き、この日も私は臨時駐車場へ。シャトルバスに乗り込むにあたり、今日は「HEAT特製おかき」が配布された。

 

 

赤福(第2節)→お菓子パック(第3節)ときて、今回ついにヒートの名を冠した品が出てきた。どの辺が特製かは分からないが…

ありがたいのだが、けっこう量が多くて食べるのが大変そうだなぁ、と思った。

 

何気なく裏面のラベルを見ると、

 

 

製造者が「有限会社スギウラピーナッツ」とある。

「スギウラピーナッツって、あのスギウラピーナッツか?」

と驚く。

住所は四日市市大井出(おおいで)だから間違いない。

 

私は以前たまたまこのお店の前を通ったことがあり、スギウラピーナッツという風変わりな会社名を記憶していたのだ。そのときはネット検索してもどのような製品を作っているのか分からなかったが、こういうことだったのかと合点がいった。

 

 

さらにこの試合はF1ドライバー、角田裕毅選手が来場していた。

角田選手は神奈川出身だが鈴鹿サーキットレーシングスクール(Hondaが運営)の卒業生(Ep.124参照)。

ホンダつながりで、かつ24年のF1日本グランプリ鈴鹿サーキット)は春開催ということでPRに来たようだ。

 

私はタイミングの問題で姿を見られなかったが、試合前とハーフタイムにしゃべっていた。

 

角田裕毅選手 レスポンスより

アルファタウリのマシン(本物)

三重ホンダヒート HPより

 

スタジアムに入場したらブルーレヴズのユニフォームを見て拍子抜けした。彼らは「赤」いユニフォームを着用していた。

自らを「ブルー」と名乗っておきながらなぜ赤なのか?

やはり青と赤は正反対の色という印象が強い。

私はサッカープレミアリーグで“赤い悪魔”と称されるマンチェスター・ユナイテッドがかつて、2ndユニフォームで「青」を着用していたことを思い出した。

 

静岡ブルーレヴズ HPより

 

試合は立ち上がりから得点を重ねるブルーレヴズが優位に進めていた。

ヒートはゴール前のディフェンスで踏ん張れない。このエリアまで迫られるとほぼトライを許すという展開が続く。

あまりに簡単にグラウンディングされる状況に「なぜもっと抵抗できないのか?」と私の失望が募る。

 

静岡ブルーレヴズ HPより

 

ヒートは相手ゴール前に迫り、ペナルティを得てキックをチョイス。

この選択は良い。前節のサントリー戦も同様に3点を得て良い流れを作った。2本のキックを決めて6-31で前半終了。

 

 

しかし結果的にこの試合、ヒートは前節のように流れを持ってくることができなかった。

後半11分、ブルーレヴズの南アフリカ代表・クワッガ・スミスにこの日2トライ目を許す。

ゴール前ラックからの失点だった。

 

クワッガ・スミス選手 静岡ブルーレヴズ HPより

 

クワッガ・”ザ仕事人”・スミス

静岡ブルーレヴズ HPより

もはや常に鼻が曲がっている(というか真っ直ぐに直そうとする気がない?)クワッガ・スミス Kwagga Smith選手 J Sportsより

 

ヒートゴール前でディフェンスラインは揃っていたのに、その隙間に“にゅるにゅる”っと身体を滑り込ませてグラウンディングしたクワッガ・スミス。

 

彼のパフォーマンスには脱帽せざるを得ない。

この試合に限らず今シーズンの開幕から、いやもっと言えばW杯から、同選手のプレーは冴えに冴えている。

オールブラックスとの同決勝。チームがリードしている状況で後半途中から出場したクワッガ・スミスは、相手エースWTBウィル・ジョーダンがボールを抱えて走っているところをスタンディング状態で奪取。これ以外にもターンオーバーを連発。

相手に流れを渡さない、オールブラックスからすると実にイヤな選手だった。

 

 

SA Rugby magazineより

 

180cm、94kg。同決勝の解説を新聞に寄稿した清宮克幸氏によると

「スミスは私がヤマハ時代に獲得を熱望した選手。公称180cmだが本当はもっと背が低い」

とのことだった。つまりは170cm台の「小兵」選手である。

 

一般的にFW第3列(FL、No.8)の選手は、ディフェンス面でボールへの貪欲なプレー(密集での働き)とひたすらなタックル、オフェンス面でボールキャリヤーとしての働きが求められる。

特に後者においてはフィジカルストレングス、身体の大きさが望まれる。

相手DFの壁をぶち抜いて突破する、そんな力強さである。

ピーター・ステフ・デュトイ(トヨタヴェルブリッツ)やシャノン・フリゼル東芝ブレイブルーパス東京)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)らがそれである。

 

しかし小兵FLにそれは難しい。

彼らは自身の身体の小ささを自覚した上で自身が活躍できる術を、プレーを磨いているのだ。

 

クワッガ・スミスの場合、密集における超速のボールへの絡み(奪取)と、相手DFのスキを突く切り込みアタックがそれである。

 

スプリングボクスではサブであったが静岡ブルーレヴズではキャプテンであり、スタメンでフル出場する。

風貌に似合わず年齢はまだ30歳だ。

 

「豪快」なプレーではなく粛々と事を成し遂げるその働きぶりは「仕事人」と形容するにふさわしい。

そこで私は、彼をクワッガ・”ザ仕事人”・スミス命名することにした。

 

ラグビーリパブリックより

なお”クワッガ”とは元々は彼のニックネームで、「クアッガ quagga」のこと。南部アフリカの草原地帯に生息していた絶滅した動物のことだ。

 

クアッガ Quaggaはウマ科ウマ属 Wikipediaより

 

クワッガ・スミス選手の活躍をきっかけにあれこれ考え始めた私は、

私の印象に残っている懐かしの170cm台のFL(フランカーについて想いを過去に走らせた。

 

170cm台のFLその①:ジョージ・スミス

ジョージ・スミス George Smith Fox Sportsより

 

オーストラリア代表・ワラビーズサントリー(2011-14、2016-18)で活躍したスーパースター、ジョージ・スミス。身長180cm。(公称なので彼も170cm台だろうということで..)

若いときはドレッドヘアがトレードマークだった。

 

ジャッカル Jackalはイヌ科イヌ属 Wikipediaより

 

姫野和樹が19年W杯で活躍したとき、日本メディアではやたら「ジャッカル」という言葉が飛び交ったが、このジャッカルという言葉は、元々はジョージ・スミスのあだ名であった。

 

彼が得意としたのが、相手ボールの密集から身体を突っ込んでマイボールにするというプレーだったのだ。

もちろん、それ以前にもこのようなプレーや概念自体は存在していたが、呼称はなかった。

 

近年、米メジャーリーグで先発投手が「100球未満で完封勝利すること」を往年の名投手の名を冠して”マダックス”と呼ぶようになっているが、これに似ているかもしれない。

 

サントリーでは格の違いを見せつけて2シーズン連続のリーグMVPを獲得。

ジャッカルだけでなくボールキャリヤーとしても凄かった。

しかし17年に泥酔状態でタクシー運転手に暴行するという犯罪行為を犯してしまい、解雇。後味は悪かった。

 

170cm台のFLその②:フィル・ウォー

フィル・ウォー Phil Waugh Rugby.comより

 

フィル・ウォー、173cm。

90年代から2000年代前半に活躍した、こちらもワラビーズの名選手だった。

 

私はこの選手を初めて見たとき、まず外見に目が行った。

大変失礼ながら頭髪は薄く、されど金髪を激しく振り乱し、顔はサメみたいに凶暴だと思った。

実際、外見だけでなくプレーも激しかった。

 

現在はオーストラリアラグビー協会のCEO。かなり男前 Fox Sportsより

 

2003年のW杯などではオーストラリアのFLはフィル・ウォーと前述のジョージ・スミスだった。オープンサイドフランカータイプの名手が2人いたことになる。

彼らの系譜を継いだのがマイケル・フーパー(182cm)なのかなと思ったりする。

 

170cm台のFLその③:竹山浩二

竹山浩二 横浜キャノンイーグルス HPより

横浜キャノンイーグルス HPより

 

竹山浩二(ひろし)。173cm。奄美大島出身!

この人こそ常に相手ボールの奪取を目論む危険なハンターだった。

 

時は2006-07シーズン、大学選手権決勝、関東学院大vs早稲田大。(Ep.30参照)

カントーが乾坤一擲のパフォーマンスでワセダを降した伝説の試合だが、同試合でも竹山選手は活躍。当時はツイストパーマをかけていて、何というかとても「野生味」があってよかった。

 

 

話をヒートvsブルーレヴズに戻そう。

試合はヒートが圧倒されていた。

後半22分で6-50。もはや逆転は不可能な残り時間である。

 

するとエリア中央からヒートのFB植村陽彦選手が突如ラインブレイクしてゴールに迫る。

突風のような速さでそのまま走りきりトライ!

 

ヒートにとってこの日最初の(また唯一の)トライを奪った。これまでの試合展開の鬱憤を晴らすかのように。

このときヒートファンの観客は大いに湧いたことを、ここに明確に記しておきたい。

 

三重ホンダヒート HPより

 

植村選手は私が高校時代にボコボコにされた茨城・茗溪(めいけい)学園出身。筑波大を経て今シーズンヒートに加わったルーキーだ。ようこそ三重へ!

 

三重ホンダヒート HPより

 

最終的に、13-62でタイムアップ。

この試合のヒートのパフォーマンスで良いところを挙げるのは困難だ。

前節で2トライをあげて光を見出したはずのアタックも、この日は低調。

毎試合、試合内容を徐々に良くしていくというのは難しいことなんだな。。

 

クローリーHC、古田凌主将の試合後コメントも失望の念がにじむ。

 

三重ホンダヒート HPより

 

そんな中、復帰が期待されるヒートの選手たちの姿が。

鈴鹿でのホーム開催では試合後、メンバー外だったヒートの選手たちによる観客のお見送りがあるのだが、そこに初めて、パブロ・マテーラ選手(Ep.183参照)の姿があった!

アルゼンチン代表・プーマスのFLとしてW杯日本戦で負傷した同選手が合流し、チームでリハビリを重ねているということか。

テレビ中継ではスタンドで試合を観戦するLO/No.8ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手の姿も。

改めて彼らキープレイヤーの不在が嘆かわしいが、言い換えると前途は明るい。

 

来節からは約2ヶ月におよぶビジターでの連戦という正念場。

彼らの早期復帰と活躍がヒートに勝利をもたらすことを期待したい。

 

 

----------------------------------------

Rugby Mie Honda HEAT vs Shizuoka Blue Revs

Ep.192

Match Week 4 of Japan Rugby League ONE in 23-24 season, Mie Honda HEAT fought against Shizuoka Blue Revs in their home, the Suzuka stadium.

But HEAT was beaten 13-62.

Revs’s FL Kwagga Smith showed incredible performance and made HEAT go to hell.

Home crowd of Suzuka stadium was so much disappointment..

 

www.youtube.com

www.shizuoka-bluerevs.com

www.honda-heat.jp

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

en.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

 

四日市カーディーラー通り

Ep.191

以前、私の職場に他県からインターン生がやって来たことがあった。

四日市についての印象を尋ねると、彼はやや意外とも思える回答をした。

 

自動車のディーラー、めちゃくちゃ多いですよね!

 

彼のさす四日市とは、泊(とまり)から日永に至る国道1号線沿いのことである。

 

しかし私は、彼にそう言われたとき、まったくピンとこなかった。

私は普段このエリアをあまり通らないのだ。

 

イオンタウン四日市

 

しかししばらく後、イオンタウン四日市泊(Ep.8参照)に用があって1号線沿いを自転車で走っていた私は、彼が述べていたことを実感を持って理解することになる。

 

確かに、このエリアはカーディーラーばかりだ!

いやそれ以外にも、自動車関連の業種であふれている!

 

そこで私は後日、このエリアを真面目に訪ねてみることにした(ヒマ人?)。

今回はその結果について紹介しようと思う。

 

出発地点はイオンタウン四日市泊。

ここから国道1号線に沿って、近鉄四日市駅のある中央通りまでを行ってみよう。

距離は約3.5km。

いくつの自動車関連業の店舗と出会えるだろうか?(23年9月時点)

 

  1. Yanase BMW 四日市支店(新車販売店

 

  1. ガリバー1号四日市店(中古車販売店

 

  1. タイヤ&ホイール館 フジスペシャルブランド四日市店(カー用品店)

 

  1. リーカス四日市(新車販売店

 

  1. 三重日産 四日市日永店(新車販売店

 

  1. 中村安全硝子(自動車ガラス専門店)

純正品から高性能ガラスに交換できたりカーフィルムを貼れたりできる

 

  1. Honda Cars三重北 四日市日永南店(新車販売店

 

  1. ビッグモーター四日市店(中古車販売店

当時渦中のビッグモーター。この道沿いには元々街路樹はない

 

  1. ダイハツ三重 四日市南店(新車販売店

 

  1. 東海マツダ 日永店(新車販売店

 

  1. ボルボ・カーズ 四日市(新車販売店

 

  1. スズキアリーナ日永中央(新車・中古車販売店

 

  1. バイク館 四日市店(バイクショップ

自動車ではなくバイクだが..

 

  1. BYD AUTO四日市(新車販売店

テスラを超えるか?BYD。この通りに出店するとはさすがにお目が高い

 

  1. Honda Cars三重東 四日市日永北店(新車販売店

Hondaの店はさっきあったばかりじゃないか..

 

  1. トヨタカローラ三重 四日市日永北店(新車販売店

 

そして笹川通りとの交差点に出た。この辺では最も大きな交差点である。

ここまでまだ1km。すでに16コもの自動車関連業の店舗があった。

 

そしてこの交差点を起点に、笹川通りに沿って東と西に少し行ってみよう!

 

え? 「国道1号線沿い」ではなかったか、だって?

ここは少し柔軟に。

国道1号線から100m以内ならば他の通り沿いでもOK、とルールを変更することにしよう。

 

それでは東へ(上記写真の右手側へ)進んでみる。

 

  1. ヴァーサス 四日市日永店(中古車販売店

 

  1. ジェームス 日永東店(車検・カー用品店)

 

それでは再度交差点に戻り、今度は西へ進んでみよう。

 

  1. メルセデス・ベンツ 四日市(新車販売店

 

  1. オートバックス 日永店(車検・カー用品店)

 

交差点に戻る。

国道1号線を再開しよう。北へ(近鉄四日市駅方面へ)。

 

  1. 金山商会(中古トラック販売店

 

  1. アップル 四日市日永店(中古車販売店

 

  1. スズキのバイクショップ 渡辺商会 四日市店(バイク販売店

写真撮り忘れ

 

  1. カトウ・サービス(中古車販売店

 

  1. 日産プリンス三重 四日市中央緑地店(新車販売店

 

  1. ガリバーアウトレット 四日市緑地店(中古車販売店

 

  1. 三重三菱自動車 四日市新正店(新車・中古車販売店

 

  1. 三重スバル 四日市店(新車販売店

 

  1. アップガレージ&タイヤ流通センター 四日市店(中古カー用品店)

 

  1. 東海ふそう 四日市店(トラック販売店

写真撮り忘れ

 

  1. 日産プリンス三重 四日市新正店(新車販売店

 

  1. アップルレンタカー 四日市新正店(新車販売店・車検・レンタカー)

 

  1. 三重日産 四日市新正店(新車販売店

 

  1. ルノー 四日市(新車販売店

 

  1. トヨタレンタカー 四日市店(レンタカー)

 

ゴール! 中央通りに到着した。

自動車関連業店舗は、実に35コ!

3.5kmの道のりだったから、100mに1コはあることになる。

(あれ? そう考えると少ない印象も..)

 

ともかくこの通りは右も左も自動車関連業ばかり。そうじゃない業種の方が珍しい。

Hondaや日産なんてこの短い距離に何店舗もある(コンビニじゃあるまいし)。

 

なので私は、この国道1号線のイオンタウン四日市泊から中央通りまでの3.5kmを、

四日市カーディーラー通り

と名付けることにした。

 

・・・だから何だよ?

と問われるとその通りだが..

 

特にカーディーラー(新車販売店)の店舗数については異常である。19店舗もあった。

ほとんどの日系メーカーに加え、メルセデス・ベンツボルボルノー、新興のBYDまであった。

 

四日市カーディーラー通り”

それはこの地の住人の多さと、購買力の高さを物語っているのかもしれない。 

 

 

----------------------------------------

“Yokkaichi Car Dealers Street”

Ep.191

“Yokkaichi Car Dealers Street”, which is called by me is located on Route1 from Kintetsu Yokkaichi station to AEON shopping mall of Tomari, 3.5km.

There are 19 car dealers!  What so many number is!

It might be fun if you walk or do cycling this street.

 

 

鈴鹿高専

Ep.190

高等専門学校高専(こうせん)

 

5年間(高校1年生〜大学2年生に相当)、その後(成績優秀かつ)希望者は「専攻科」に進んで2年間(大学3、4年生に相当)を学ぶ。

一般的には5年間、最長で7年間の教育システムである。

 

工学(機械・電気・化学など)を学んだ卒業生たちはおもにメーカーに就職し、その地の工場やプラントを支える。

就職活動に苦しむ4年生大学の学部生たちとは異なり、就職率は100%だ。

 

しかしそんな「高専」におよそ縁のないまま人生を歩む人が大半だ。

ほとんどの人は高専のシステムや、その存在すらもよく分かっていない。

家族や友人(中学時代のクラスメイト)が当事者か、または職場の同僚が出身者か、でもない限り。

 

茨城高専 HPより

 

大学院時代、私の研究室の同僚や他の研究室には高専出身者がたくさんいた(専攻科を終えて大学院に進学した人たち)。

彼らは例外なく非常に優秀な人間たちばかりで、彼らのうちそう少なくない人数が博士課程に進み、先生たちの評価も絶大だった。

だから私の高専に対する関心は高い。

 

小山高専 HPより

 

ところで私の現在の職場も高専出身者であふれている。

彼らに前述の“私が学生時代に出会った優秀な高専出身者たち”の話をすると、

「それは、その人たちが特別優秀なだけですよ!」

と必ず言われる。

半分謙遜、半分本音、といったところだろうか。

(ただ確かに、5年で高専を終えた人と、専攻科+他大の院まで行った人とを比べると、後者が意欲や実力の点で優っているのも事実だ)

 

奈良高専 HPより

 

高専について関心の高い私は以前から不思議に思っていたことがあった。

それは、

県庁所在地に(ほぼ)高専はない

ということだ。

 

全国各地にある高専。その所在地を見てみよう。

例えば、

八戸高専青森県。県庁所在地は青森市

小山高専(栃木県。県庁所在地は宇都宮市

長岡高専新潟県。県庁所在地は新潟市

津高専(静岡県。県庁所在地は静岡市

豊田高専(愛知県。県庁所在地は名古屋市

鈴鹿高専三重県。県庁所在地は津市)

舞鶴高専京都府。府庁所在地は京都市

高専広島県。県庁所在地は広島市

阿南高専徳島県。県庁所在地は徳島市

久留米高専(福岡県。県庁所在地は福岡市)

都城高専(宮﨑県。県庁所在地は宮﨑市)

 

あるいは「校名に県名がついている」高専でも、

例えば、

茨城高専ひたちなか市

東京高専(八王子市)

福井高専鯖江市)

奈良高専大和郡山市

阪高専(寝屋川市

鹿児島高専霧島市

沖縄高専(名護市)

など。

いずれも県庁所在地を“外して”きている。

これはどういうことだろうか?

 

久留米高専 HPより

 

「国立大学」もまた全都道府県にある。

そしてこちらは例外なく“都道府県庁所在地に本キャンパス”がある。

 

国立大も高専も歴史は古い。

創設当時、日本や地方の役人たちは、“学術施設が各県内の一箇所に集中しないよう”に調整したのではないか。

 

だから高専の所在地は県庁所在地のとなり街だったり、県内第二の街だったり、あるいはちょっと意外な街だったりにある。

(と言ってもそれは現在だから俯瞰できる結果論であって、高専創設を機にその街を発展させる企みだったが狙い通りにはならなかった、という例もあるだろう)

 

舞鶴高専 HPより

 

ただこの機会に調べてみると“県庁所在地にある高専”もいくつかあることに気付いた。

秋田高専、長野高専、富山高専、神戸高専、松江高専、大分高専だ。

 

一方で“高専が一つも存在しない県”もあった。

埼玉県、神奈川県、山梨県滋賀県佐賀県だ。

これにはけっこう驚いた。

 

神戸高専 HPより

 

三重県高専とは

三重県には高専が正確には3つある。

鈴鹿高専、近大高専、鳥羽商船高専である。

 

鈴鹿高専については後述する。

近大高専(きんだいこうせん)近畿大学工業高専のことで、こちらは非常に珍しい私立の高専である。

所在地は名張市奈良県との県境である。

 

近大高専 HPより

 

高専」と一言いうとき通常は「工業高専」のことをさす。前述までの「高専」もその意味で使ってきた。

その意味で鳥羽商船高専は異なる。

 

「商船」という単語からもイメージがつくように、これは貨物船や客船のことである。

鳥羽商船高専の商船学科では船舶の運転などについて学び、練習船での実習もあるようだ。

 

鳥羽商船高専 HPより

 

鈴鹿高専鈴鹿工業高専)。この高専の出身者は「工業都市四日市」の化学プラントやコンビナートを支える。

 

機械工学・電気電子工学・電子情報工学・生物応用化学・材料工学科からなり、生徒数は1000人を超えるようだ。

 

陸上・走り高跳び衛藤昂(えとうたかし)選手(1991年生まれ)は鈴鹿高専出身だ。(Ep.133参照)

地元も鈴鹿市。全国高専大会(インターハイにあたる)で4連覇。日本選手権も4連覇。2016リオ五輪、2020東京五輪に出場。

鈴鹿高専が誇る伝説のアスリートである。

というかこの見事なキャリアは鈴鹿高専のみならず、“高専史上最強・最高のアスリート”ではないだろうか?

 

鈴鹿高専

衛藤昂選手 日本陸上競技連盟公式サイトより

 

すると今月(24年2月)に入って驚きのニュースが飛び込んできた。

2年間第一線を退いていた衛藤選手が競技会に復帰し、日本選手権室内大会で優勝を飾ったのだ(記録は2m24cm)。

現在は会社員としてフルタイム勤務とのこと。競技との両立、今までとは違うチャレンジをポジティブに捉えているとのことだった。

 

月刊陸上競技 HPより

 

鈴鹿高専のキャンパスと学生たちの様子をうかがえるのが「鈴鹿高専」。

23年度は10/21、22に行われた。

 

私はこの高専祭に行くのを楽しみに一月前から予定に入れており、そのことを職場の鈴鹿高専出身者に言ったら

「よくそんなの行きますね」「卒業してから高専祭の存在なんて忘れていましたよ」

と、皆、つれない。

 

私は今回家族とピクニック気分で訪れたのだった。

 

 

鈴鹿高専祭は盛り上がっていた。割と開始時刻すぐに訪れたのに駐車場はすでに埋まり、来場者であふれていた。

 

学生たちは、若い。それもそうだ。大半はティーンエイジャーなのだから。

主に部活動ごとに飲食を出店で出している。声を張り上げて客を呼び込んでいる。なんて元気なんだろう。

他にも若さを感じる光景を目にしたが、あまり“若さ”だと強調するのはよそう。

自分が年寄りみたいで虚しく思えてくる。

 

 

大学の学祭もそうであるが、これらのいいところは地域住民にも開放していることだ。

昨年まではコロナ禍により“生徒たちだけ(あるいは保護者、関係者まで)”と来訪者を限定しているところが多かったが、今年(23年)はどこも全面解禁しているようだ。

 

加えて、“小さなお子様向け”の出し物も結構あるのがありがたい。

近隣に住む子どもたちだろうか? ちびっ子も多数来場して楽しんでいるようだった。

 

学生寮。職場の出身者から聞いた寮生活に関する面白エピソードは多数

 

かつては水泳部による男子シンクロ、“ウォーターボーイズ”も有名な催しだったとのことだが、今はなくなってしまったようだ。

出店の売上利益は自分たちの懐に入るようで、だから“本気”で儲けるため努力していたのだという(職場の出身者談)。

 

高専」に対する理解が深まる楽しい思い出となった。

 

 

----------------------------------------

Suzuka Kosen (Suzuka Colleges of Technology)

Ep.190

Kosen school (Colleges of Technology), it’s unique educational system.

Their students learn science & engineering for 5 years in common and for 2 years as addition, (equivalent to until 2nd year university student in common) after that, they get a job with companies in that region.

 

Mie has three Kosen schools, and the biggest one is Suzuka Kosen.

For chemical plants and factories in Yokkaichi, their contribute is so huge due to donation of much human resources.

 

In October, I had a chance to touch with this school and its students, “The Suzuka Kosen Festa”!

It was a good event for those interested in.

 

www.suzuka-ct.ac.jp

www.snct-fes.info

news.yahoo.co.jp

www.ktc.ac.jp

www.toba-cmt.ac.jp

www.kosen-k.go.jp

 

ラグビー 三重ホンダヒート vs 東京サントリーサンゴリアス 編

Ep.189

三重ホンダヒートの第3節(ホーム第2戦)の相手は東京サントリーサンゴリアス

言わずと知れた日本ラグビー界の名門である。

 

東京サントリーサンゴリアス HPより

 

私が高校ラグビーをしていた2000年代前半当時、トップリーグ(旧社会人リーグ)で一時代を築いたのが旧サントリーだった。

テレビで放映されるトップリーグの試合としてはリーグ戦のプレーオフや日本選手権しかなかったから、私にとってラグビーを見始めて最初にふれたクラブチームがサントリーだった。

 

当時のメンバー(特に2001年辺り)というと、

PR長谷川慎 (2019、2023W杯日本代表スクラムコーチ)

FL元申騎 (げんしんき。名前だけでなくヘッドギアもカッコよかった)

FL大久保直弥 (引退後サンウルブズのHCなどを歴任)

No.8斉藤祐也 (競泳の14歳の五輪金メダリスト岩崎恭子の元夫)

SH田中澄憲 (現東京サントリーサンゴリアスHC)

SO伊藤宏明 (この後イタリアリーグに移籍)

CTBアルフレッド・ウルイナヤウ (当時の日本のラグビーシーンにおける最強最高のCTB。誰もこの人の突進を止められなかった)

CTBアラマ・イエレミア (同上。最強最高のCTB。ウルイナヤウと交代して後半途中から出てきていた。元バリッッッバリのオールブラックス

WTB小野沢宏時 (2007W杯で格上相手にはどうせ勝てないからと2軍メンバーで挑む方針をとったジョン・カーワンHCに公然とキレていた)

FB栗原徹 (2002年の日本代表の台湾戦で1人で60得点を獲り世界記録を作る)

 

といったところか。

あぁ、なんて多士済々のメンバーだったことだろう。

 

監督は土田雅人(現日本ラグビー協会会長)氏。

超攻撃的なスタイルのチームだった。試合前から、今日はサントリーがどれだけ圧倒的に勝利するだろうか?、と楽しみにしていたファンは私だけではなかったはずだ。

ラグビーを見始めた高校生にとって、好きにならないはずがなかった。

 

小野沢宏時選手 ラグビーリパブリックより

 

大好きだったサントリーだが、私の心の中で変化の兆しが現れ始めたのが清宮克幸監督の就任だった。

ご存知のように早稲田大学で母校を3度の大学日本一に導いてからステージを上げてトップリーグにやって来たのである。低迷していた早大を短期間で劇的に復活させ、時の絶対王者関東学院大学を凌駕させるまでにしたその確かな手腕と比類なきカリスマ性ゆえに、早大関係者の間では早々から“清宮永久監督説”もあったというほど。

早大監督としてのラストシーズンであった2005-06シーズンはチームスローガン“アルティメットクラッシュ”をかかげて完璧な強さで大学日本一になるとともに、日本選手権でトヨタ自動車をも降し「大学ラグビー史上最強チーム」を作りあげてしまった。(Ep.30参照)

完璧すぎる早大監督時代だった。

 

野心ある本人は大学ラグビーの監督で留まる気はさらさらなく、またそのことを隠さなかった。

そして鳴り物入りトップリーグサントリー)の監督としてやってきた。

それは、前述の選手たちの何人かと土田監督がチームを去り、少し低迷していたサントリーを、早大のように劇的に復活させることが期待されてのことであり、また高い確度でそうなるだろうとも予想された。 

サントリーでも幾つもタイトルを獲得して時代を築き、やがては日本代表の監督になるのだろう、とも思われた。

 

清宮監督(早大時代) 時事ドットコムより

 

私は清宮監督が嫌いな訳では決してなかった。

けれど、なんというか、この時代の清宮監督の「やることなすこと全てうまくいく」状況とそうさせる手腕が、一人のラグビーファンとして面白くなかったのだ。

(少なくとも傍目から見る分には)簡単にチームを勝たせてしまう、結果を残してしまう、成功に導いてしまう。

指導者として、まさに無双状態だった。

 

ビッグマウスと挑発的な物言いも腹立たしくなってきた。

けれど指導者として周囲がぐうの音も出ないほどの結果を残しているから、世間にもよく響くし様になる。

競技は違えど、青山学院大学の原晋監督の箱根駅伝を4連覇していたときの状況、と言えばピンとくるだろうか?

 

選手のリクルーティングも腹立たしくなってきた。

清宮監督がサントリー監督に就任した2006-07シーズン、主な新人加入選手というのが、

No.8佐々木隆道 (早稲田大の主将。清宮ワセダの”アイコン”)

HO青木佑輔 (早稲田大。同じく清宮ワセダの重要人物の一人)

No.8竹本隼太郎 (慶応大の主将)

SO野村直矢 (法政大の主将。当時の法政は強豪チーム)

LO篠塚公史 (法政大。後に日本代表キャップ38)

FB有賀剛 関東学院大の主将。”対清宮ワセダの象徴”)

 

清宮ワセダの“アイコン”佐々木隆道を含め強豪大学の主将総取りの様相であった。

特に、当時早大と“崇高な2強時代”を築き、つまりは清宮ワセダとバチバチに4年間頂上決戦を繰り広げた最大のライバル関東学院大の、3年次から主将を務め、つまりは”対清宮ワセダの象徴”とも言える有賀剛(あるがごう)すらサントリーに加入し、新たに清宮チルドレンになってしまったことはラグビーファンと関係者に衝撃を与えた。

アルガよ、お前もか!

と思ったものだった。

 

要するに私は、清宮監督が強すぎるが故に、いつしかサントリーのアンチになっていたのだ。

 

有賀剛選手 東京サントリーサンゴリアス HPより

 

「清宮サントリー」のその後の話を簡潔に書く。

トップリーグの優勝こそしたものの、日本選手権のタイトルは獲れず。最大級の期待値を持って監督に迎え入れられた経緯からすると、期待はずれと言えるものだった。

東芝ブレイブルーパスのNo.8ルアタンギ侍バツベイに”ブザービート・逆転トライ”を許したり、三洋電機ワイルドナイツのSOトニー・ブラウンのゲームコントロールに完敗したり。

キレの良かった清宮監督のコメントも、いつしか歯切れの悪いものになっていった。

 

この時代の日本ラグビー界は、東芝から三洋電機への覇権の移行期だった

清宮サントリーは、この大きな流れに抗うことができず、すなわち時代を作ることはできなかった。

 

トニー・ブラウン選手 トップリーグ HPより

 

4シーズンを指揮しただけで清宮監督はサントリーを去ることになった。

(だが翌年より、中央から地方(静岡県磐田市)に赴任して中堅クラブ(旧ヤマハ発動機ジュビロ)を優勝争いをするチームまで一気に引き上げたところにこの人の凄さがあるのだが、それはまた別の話である)

 

サントリーのその後の話としては、

CTB平浩二、CTBライアン・ニコラス、LO真壁真弥、PR畠山健介、SH流大、CTB中村亮土、WTB松島幸太朗、SH齋藤直人といった日本代表を輩出し、

SHジョージ・グレーガン、FLジョージ・スミス、SOボーデン・バレット(現トヨタヴェルブリッツ)といったスーパースターを招聘し、

エディー・ジョーンズ(現日本代表HC)、沢木敬介(現横浜キヤノンイーグルスHC)といった名指導者がタイトルに導いてきた。

 

あぁ、こうして振り返るとやはり、サントリー(現東京サントリーサンゴリアス)とは、日本ラグビー界随一の名門である。

 

三重ホンダヒート HPより

 

第3節、三重ホンダヒートvs東京サントリーサンゴリアス

この試合も観戦に訪れた私たち家族は今回も臨時駐車場(Ep.186参照)でいいやとハナからそちらに向かう。

 

今回の臨時駐車場利用者には「お菓子パック」が配布された。相変わらずのホスピタリティだ。

 

 

ヒートのスタメンで前節からの変更はWTB藤田慶和、WTBデビタ・リーといったあたり。

対するサントリーはFB松島幸太朗、WTBチェスリン・コルビ、FLサム・ケインというスターが名を連ねる。

 

試合開始!

 

開始早々2分にトライを奪うサントリー。12分、18分にも重ね、0-17とリードを広げる。

Division1の優勝候補相手にヒートは相変わらず苦戦を強いられる。

 

すると28分、サントリーのサム・ケインが負傷退場してそのまま交代してしまった。。

なんということだろう。彼のプレーを見るのがこの試合の楽しみの一つだったのに。。

泣く子も黙るオールブラックスの現役キャプテンだったのに。。

注目して見よう(今回のブログで取り上げよう)と思う間にいなくなってしまったのだった。

 

サム・ケイン選手 東京サントリーサンゴリアス HPより

 

ヒートは29分、相手ゴール前でアタックを継続しペナルティを受けるとキックを選択。難なく決めて3点を返す。今シーズン、これがホーム初得点だった。ヒートファンで埋まるスタジアムが湧く。

(この時点で17点リードされていたためやや意外だったが)この選択が結果的にとても良かったと思う。

 

ヒートは37分にも同様のシチュエーションで同様の選択をし、6-17で前半を折り返す。

試合開始18分までは「この試合もボコボコにされるかも」という過去2試合の悪夢も蘇ったが大丈夫。

 

チェスリン・火の玉小僧”・コルビ

チェスリン・コルビ選手 東京サントリーサンゴリアス HPより

 

“ポケットロケット”と称される南アフリカ代表・スプリングボクスのエースが今シーズン、サントリーに加入したのは最大の話題の一つだ。

 

[チェスリン・コルビの特長①:高速のパス動作]

ラグビーリパブリックより

 

究極的な足の速さとサイズの小ささを持つコルビ。

だが今回、プレーをスタジアムで見たことで初めて理解できた彼の特長について記したい。

一つ目は、高速のパスの動作だ。

 

ボールを味方に放る、その“一連のモーション”がとにかく速かった!

スピードとクイックネスが生命線の同選手だから、ボールを抱えて自らランするのか、味方に渡すのか。後者も素早く行うのが好ましいのは考えてみれば当然だ。

相手ディフェンスからするとコルビがどういうプレーの選択をするか分からないから厄介であだ。

 

[チェスリン・コルビの特長②:横に走る]

ロイターより

 

ボールを持ってこんなにも“横に走る”選手を私は初めて見た。

ラグビーではスワーブと言って、足の速い選手が一時的に横に走るスキルがあるが、それはWTBがトイメンのミスマッチ時、かつ外側に無人のスペースがある時に使うのが主。

コルビの場合は、(これをスワーブと称するかは別として)あらゆる局面で発動させるから驚いた。

ラグビーでは“ボールを持ったら前へ走る”のが基本中の基本。高校ラグビーで初心者の一年生が“横に走る”と指導者からも先輩からも怒られると思うが、コルビの場合は許されるのだろう。

 

前述の“高速のパス動作”と併せて、

前へ走るのか、横へ走るのか、パスを放るのか

その全ての動作が高速だから手に負えない。

 

私はかねてから“ポケットロケット”というコルビの愛称にいまいちピンときていなかった。

「ロケット」から連想されるのは“直線的な”猛スピードであり、それでは同選手の一つの側面しか言い表せていない。

 

そこで私は彼の新たな愛称を考えた。

「ロケット」という燃焼機構のニュアンスは残しつつ、可愛らしいルックスとサイズの小ささから連想される「丁稚奉公で来るような小僧」のイメージを併せて、

 

チェスリン・火の玉小僧”・コルビ

 

命名した。いかがだろうか?

 

松島幸太朗選手 東京サントリーサンゴリアス HPより

 

後半15分、ヒートBK陣のパスワークが乱れたところでこぼれ球をサントリーFB松島幸太朗が取得。そのまま一気に走り切ってトライ。ゴール裏から見ていた私にもそのスピードがよく分かった。風のように速かった。

「速っ! こうたろう、速っっっ!!」

と、私の隣で観戦していた女性が何度も感嘆していた。

 

三重ホンダヒート HPより

 

後半19分、ヒートに待望のトライが生まれた。

SH竹中太一が密集のサイドを抜け出して一気にサントリーゴール前へ。ポイントができて素早くFWが前へ。PRマティウスバッソン(190cm,116kg)が相手タックルの成立前に脚を二掻き三掻きして前進する、まるで“ダンプカー”かのようなプレーでさらにゴールに迫った後、最後はPR平野叶翔のトライ!

今シーズン、ホームでのヒートの初トライであり、客席も大盛り上がり!!

 

 

三重ホンダヒート HPより

 

続いて21分。またしてもゴール直前まで迫ったヒートはBKラインに人数の余りを作り出し大外に展開。ここに待っていたのがLOフランコ・モスタート!

「なぜここにモスタートが!?」

と私の心は震えた。

彼は迫り来るコルビに長い左手でハンドオフを繰り出しトライ!!

 

なんて痛快で劇的なシーンなのだろう。スプリングボクスのW杯2連覇戦士同士の瞬間的なバトルだった。

この日最大の盛り上がりを見せたスタンド。

 

フランコ・モスタート選手 三重ホンダヒート HPより

 

が、TMOが行われる旨とその理由が場内解説で流れるとイヤな予感が。

リプレイを見ると、時間的にだいぶ前、ヒートゴール近くでヒートのHO李承爀(リスンヒョ)がオブストラクションをしているように見える。

ボールが動いている近くで李がぼけーとジョグをしていて結果的に相手タックラーを妨害して味方の突破を間接的にサポートしていた(とみなされてしまった)。まさかのノートライ。

なんて怠慢なプレーなのだろう。シンジラレナイ。私は心の中でクソっと罵っていた。高校ラグビーだと先輩に激怒されるやつである。

 

モスタートのトライは幻に終わった。コルビを吹っ飛ばしたシーンはヒートの今シーズンのハイライトになったかもしれないのに。本当に残念。李選手個人としてもチームとしてもこれは猛省してほしい。

 

東京サントリーサンゴリアス HPより

 

その後26分に追加トライを奪われるヒート。客席からは「さっきのトライが認められてたら面白くなってたのになぁ」との声が聞こえる。

 

しかしヒートは意地を見せる。31分、相手ゴール前でのラインアウトスクラムモールから押し込み、最後は古田凌主将がトライ! 意図した通りのプレーで一本を返す。ファンは大喜び。

 

三重ホンダヒート HPより

 

試合は16-34でヒートの敗北。開幕3連敗となった。しかし過去2試合とは異なり勝利への兆しが見えたのも事実だ。

ホームゲームで2トライを奪った。ただそれだけの事実がポジティブに捉えられる。

 

そしてもう一つ。私はこれまで何度もスタジアムでラグビーを観戦してきたが、今更ながら確信したことがある。

それは、

ラグビーではホームチームはどんなに点数が離されていても、最後までトライを目指さないとダメだ

というものだった。

 

この試合、ヒートがトライを奪ったときのファンの喜びの大きさを、深さを、全て持て余すことなく文字で表すことは難しい。

スタジアムの盛り上がりは、本当にすごかったのである。

残り時間を考えると現実的にはもう逆転できないのは分かっている。けれどファンは、最後の1プレーまで、応援しているチームのトライを求めている

 

ラグビーという競技において、トライは特別なものなのだ。

そんな、当たり前の事実に気付かせてくれた、東京サントリーサンゴリアス戦だった。

 

 

----------------------------------------

Rugby Mie Honda HEAT vs Tokyo Suntory Sungoliath

Ep.189

Match Week 3 of Japan Rugby League ONE in 23-24 season, Mie Honda HEAT fought against Tokyo Suntory Sungoliath in their home, the Suzuka stadium.

Suntory Sungoliath was one of the strongest club team of Japanese rugby union.

HEAT had been lost the score since kick-off, but they got back 2 tries.  Consequently, HEAT was defeated.

Their challenge for a victory as Division 1 would go on.

 

www.youtube.com

www.honda-heat.jp

www.suntory.co.jp

 

東海・北陸B-1グランプリin四日市

Ep.188

東海・北陸B-1グランプリin四日市

四日市の市政123周年を記念して2020年に開催予定だったイベントが、コロナ禍の延期を受け23年11月に開催された。

 

 

ご当地グルメの祭典として定着した感じのある「B-1グランプリ」。

B-1のBはB級グルメのことかと思っていたが地域ブランドのBのことのようだ。

今回は東海・北陸地区大会のため、この地域から15団体(ご当地グルメ15個)が出店したが、「ゲスト団体」という名目で青森や愛媛からも5団体が来ていた。かなり緩いようだ。

 

 

初日11/18(土)の10時。開始時刻前に会場の三滝通りに到着。既に来場者がたくさんいて行列もできている。

事前に100円×10枚のチケットを2つ購入済み。各出店団体が提供する料理の値段は異なるため2,000円(20枚)を使いきるためにどれを買うか事前に決めていた。

 

三重県からは、

四日市とんてき四日市市Ep.2728参照)

津ぎょうざ(津市。Ep.123参照)

亀山みそ焼きうどん亀山市Ep.120参照)

名張牛汁名張市Ep.88参照)

松阪鶏焼き肉松阪市

の5団体が来ていた。

こうして見ると「松阪鶏焼き肉」以外はすべて既にこのブログで取り上げていた。流石である。

 

 

B級グルメは料理以上に「町おこし」の側面が強い。

各団体とも自らの市のPRに励んでいる。

 

 

カリフォルニア州ロングビーチ市の市長一行も来ていた。四日市市とは姉妹都市。提携60周年。霞ヶ浦緑地のロングビーチ公園に、両市の友好の記念として新しい遊具が設置されるとのことだ。

 

ロングビーチ市の市長さんたち

「大四日市まつり」でお馴染みの大入道も来ていた(Ep.122参照)

 

それにしてもこの日は冬シーズン始まって以来の寒さだった。強く冷涼な風が会場を襲う。

腰を下ろす場所は日陰。凍えながら食べた。

 

あかし玉子焼(兵庫県明石市

富士つけナポリタン(静岡県富士市

 

各出店団体を端から端まで回ったら一つだけ行列ができていない店があった。

「松阪鶏焼き肉」である。

閑散としている売り場を横目に私は、失礼ながら

「最も創意工夫がなされていない料理」

がこれだ、と思ったので致し方ないなと思っていた。

 

そんなわけだから、最終日に発表された投票結果で第一位に輝いたのがこの食べ物だったことに驚きを禁じ得なかった。

 

中日新聞より

 

2日間で20万人を超える来場者があったとのこと。凄まじい集客力を誇るイベントである。

みんな食べることが好きなんだなあ。

 

 

----------------------------------------

The Food Festival in Yokkaichi

Ep.188

The Food Festival in Yokkaichi was held last November.

Various “Contemporary Regional foods”(B-kyu gourmet) was served, and also specialties of each cities were done the presentation by each organizations.

 

Yokkaichi Tonteki(Ep.27,28), Tsu-Gyoza(Ep.123), Kameyama Miso-yaki udon(Ep.120), Nabari-Gyujiru(Ep.88)and so on..

 

More than 200 thousand people came this event.

What people love eating so much!!

 

b1yokkaichi.jp

www.chunichi.co.jp

 

JR紀勢線 新時代の幕開け!? in 亀山

Ep.187

JR紀勢(きせい)線

亀山駅紀伊半島を周って和歌山市駅を結ぶ(伊州を結ぶ)、JRの幹線である。

路線距離は384km、実に96駅に及ぶ。

 

今回は松阪駅から亀山駅へ向かってみよう。

 

 

松阪駅Ep.184参照)から津駅までは4駅20分。六軒駅→高茶屋駅Ep.127参照)阿漕駅(“アコギな商売”の語源である“あこぎ”)を経て津駅へ。

津駅を出ると一身田駅(いっしんでん。専修寺伊勢木綿の場所。Ep.5560参照)へ。

 

しかし一身田を過ぎるとたちまち林になった。

文字通りの林である。沿線には建物が見えない。民家もない。

県庁所在地・津市の中心である津駅を1駅過ぎるとこの様相。つくづく三重県とは自然あふれる場所である。

 

 

下庄(しものしょう)駅へ。林感は更に高まり、そして亀山駅へ到着した。

 

 

亀山市Ep.101参照)四日市市鈴鹿市らとともに北勢地域を構成する市の一つであるが、これらとは大きく異なる圧倒的な田舎の市である。

もちろん四日市鈴鹿も田舎エリアはあるが、亀山は根本的に異なる。

「市内全域が田舎」という言い方が正しい。

 

しかし近年、それが大きく変化しそうな兆しがある。

新時代の到来”とも言えるかもしれない。

その嚆矢が亀山駅のリニューアルである。

 

 

 

ヤマトタケルノミコトが没した地>

亀山とは、神話の英雄、ヤマトタケルノミコトが亡くなった地である。Ep.163176参照)

しかし、いまいち知られていない。

 

ヤマトタケルノミコトと関連が深い「三重」四日市市三重)や杖衝坂(つえつきざか)を経て、大和の国(現在の奈良県)に向かう道中、この亀山で力尽きたとされる。

亀山駅前にはモニュメントが設けられた。

 

ヤマトタケルノミコトと妃・オトタチバナヒメの像。亀山市名誉市民の彫刻家・中村晋也氏の作

 

 

<瑞宝軒>

亀山を代表する老舗菓子屋「瑞宝軒(ずいほうけん)」。駅とともにリニューアルしてカフェもできた。

銘菓「亀乃尾(かめのお)」と「龍乃髭(りゅうのひげ)」が同菓子店のツートップである。

 

亀乃尾

龍乃髭

 

 

亀山市立図書館>

駅と並ぶもう一つの目玉が亀山市立図書館のリニューアルだった。

 

地域NEWS 号外NETより

 

外観も内装も現代的になった。

図書館はどこの街にもあるものだけれど、昔ながらの古〜い図書館というのが近年続々と生まれ変わっていて、両極端になっている気がする。

近隣で言うと四日市市鈴鹿市の図書館は古い。桑名市菰野町の図書館は新しい。そして新しい図書館は画一的ではないところがいい。新しくて美しいと、市民が足を運ぶ回数も増える。

 

亀山7座(Ep.70参照)

亀山市出身の故・尾崎隆氏。鈴鹿山脈から世界の8000m級の山々に挑んだ世界的な登山家

 

郷土の歴史や風土、著者や作品を紹介する展示を設けるのも図書館に求められる役割かもしれない。

 

志賀直哉江戸川乱歩坂口安吾。みな亀山と縁のある作家である

 

 

地域を変える? リニアモーターカー

リニア中央新幹線 鉄道コム より

 

近隣自治体の長や一部の政治家たちが期待しているのがリニアモーターカーの名古屋以西(〜大阪)への延伸である。

三重県では亀山市内が新設駅の予定地なので、これができたらこの地域の様相が変わるかもしれない。

以前にも記したが、近鉄鈴鹿線には終点の平田町駅からリニア新駅に接続させるために延伸する計画がある。Ep.166参照)

 

鉄道プレスネットより

 

個人的にはリニア計画には反対だ。

理由は、イニシャルコストもランニングコストも莫大にかかり過ぎていつまでも元が取れないと思うから。そんなのはやめた方がいい。

 

リニアモーターカーでは原理上「超伝導磁石」が用いられる。私は無機化学の専門ではないがこの磁石を構成する元素(金属)が希少で高価で産地も限られていることくらい調べなくても分かる。(調べるとTa(タンタル)とNb(ニオブ)だった)

 

超伝導にするためには「極低温」にする必要がある。電気抵抗をゼロにする必要があるからだ。

ある程度の温度まで冷却するには液体窒素で可能だが、究極的に冷やすとなると「液体ヘリウム」の力を借りるしかない。(調べるとリニアで求められるのは−269℃だった)

そしてヘリウム(ガス)は(あくまで少量)吸うと「変な声」になるためにかつては余興の小道具として用いられることもあったが、昨今では価格が高騰して「高価なガス」になっているのだ。

(磁性・低温・ヘリウム。こうしてキーワードを並べるとリニアモーターカーとは有機化学者にとって馴染みのあるNMR(核磁気共鳴分析)装置とシステムが似ていることに気付いた)

 

つまり、リニアモーターカーとはイニシャルコスト(車両やレールに用いられる磁石)もランニングコスト(日々の運行に用いられる液体ヘリウム)も、莫大にかかるということになる。

 

山梨県立リニア見学センター HPより

 

というようなことを私は以前から漠然と考えていた。

が、上記のような観点からリニアの賛否を論じているところを、不思議なことに私は一度も見たことがなかった。

 

そうしているうちにロシアによるウクライナ侵攻が始まり(ロシアはヘリウムの数少ない産出国の一つ)、地政学的リスクなどが語られ始めた。

ヘリウムもタンタルもニオブも、希少元素はますます高価になるし入手しにくくなるだろう。今後何十年も何百年も価格は高騰し続けるかもしれない。

 

リニア推進論者はこの点について正面から語らなければダメだろう。

リニアモーターカーの開通によって新時代の幕開けとなるか亀山市?!

それはまだ見通せないのだった。

 

 

----------------------------------------

JR Kisei Line “Kameyama, the new era coming?”

Ep.187

Kameyama, it’s a very rural city compared to Yokkaichi or Suzuka mean an industrial city of the north area of Mie.

We might notice that it is true when we are on JR Kisei Line from Matsusaka to Kameyama station.

 

But will the new era begin?

Recent years, Kameyama station has been renewed in anticipation of the opening “Linear Chuo Shinkansen (Linear Motor Car).

 

www.city.kameyama.mie.jp

zuihouken.co.jp

www.city.kameyama.mie.jp

www.linear-museum.pref.yamanashi.jp

 

ラグビー 三重ホンダヒート vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 編

Ep.186

三重ホンダヒートの23-24シーズンホーム開幕戦は12月16日(土)。

相手はクボタスピアーズ船橋・東京ベイである。

 

 

前節(前週)、敵地でコベルコ神戸スティーラーズに15-80での大敗は、Division1での洗礼を受けたと言ってよいだろう。ファンにとっても実力差を痛感させられた試合となった。

そんなヒートがホームで昨シーズンの王者を迎え、初勝利を狙う。

 

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 昨シーズン RONSPOより

 

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ』。

まずチーム名が変である。

なぜ「船橋」と言い切らないのか? 「東京」を入れたいのか? 「東京湾」ではなく「東京ベイ」なのか? 「船橋・東京ベイ」に違和感を抱かなかったのか?

 

練習場が船橋市でホームエリアが江戸川区千葉市などの東京湾最奥部東寄りのエリアのためこうしたチーム名になったようだ。

 

これを三重ホンダヒートに当てはめてみると、

ホンダヒート鈴鹿・伊勢ベイ』

というところか。

 

マジメに考えてくれよ、というような変なチーム名である。

 

が、クボタスピアーズとは昨シーズンのチャンピオンチームである。

 

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 昨シーズン NHKより

 

ワールドラグビーと同じように、日本ラグビーのクラブチームも純然たるエリートたちが跋扈する世界である。

コベルコ神戸スティーラーズ(旧・神戸製鋼)、東京サントリーサンゴリアス(旧・サントリー)、東芝ブレイブルーパス東京(旧・東芝)、埼玉パナソニックワイルドナイツ(旧・三洋電機)といった4チームはこの20年、常に最上位に君臨している。

一方で中下位のチームが一気に強くなって優勝をかっさらうということは極めて稀である。序列の変化はなかなか起こらないのだ。

しかし昨シーズン、世にも珍しいことが起きた。“オレンジアーミー”と呼ばれるファンに後押しされたチームが優勝したのだ。

 

長年、中堅から下位のチームにすぎなかったスピアーズ(旧・クボタ)。それが数年前から徐々に上位を食うようになっていき、ついに昨シーズン、プレーオフ決勝で埼玉ワイルドナイツを破ったことは衝撃だった。

 

スピアーズが強くなり始めた時期、それは現ヘッドコーチ、フラン・ルディケ氏(南アフリカ)が就任し、大卒5年目のCTB/SO立川理道(たてかわはるみち。天理大出身)が主将となった時期と一致する。

2人は現在においてもスピアーズの中心であり“象徴”である。

 

フラン・ルディケHC(右)、立川選手(左) クボタ HPより

 

ところでこの試合は「県民スポーツ応援DAY」だったため、事前応募のあった三重県民は無料での観戦が可能であった。県民にヒートとラグビーのファンになってもらおうと企画されたものだが、ラグビー観戦上級者(自称)の私もタダに乗っかって家族でピクニック気分で訪れたのだった。

 

クルマで試合開始10分ほど前にスタジアムに到着。周辺の人だかりを見て「やはりDivision1はお客さんの入りが違うな」と呑気に思っていたら周囲の駐車場がどこも満杯。いろいろさまよったがどこも入れず。誘導員の方に聞くと「本田技研の駐車場」に行くよう言われる。「私らもそう言われてるもんで」とあまり要領を得ない。その場所は1.5kmも離れたところなんだけどな、と思うもとりあえず行ってみると大型観光バスが待機していた。これで本田技研駐車場とスタジアムをピストン輸送しているらしい。

バスに乗り込むとき、感謝とお詫び(?)の印に赤福をもらった。これを臨時駐車場利用者に配っているようだ。なんて太っ腹なのだろう。

 

帰宅後、いただく

 

シャトルバス内では前方上方のテレビ画面からヒート主将の古田凌選手らが

「臨時駐車場のご利用ありがとうございます。勝ちます!」

とのVTRなどが流されている。

ホスピタリティが細部まで行き届いているなと感動した。

 

 

13分ほどかかってスタジアムに到着。入場してゴール裏に腰を下ろす。前半30分くらいまで過ぎてしまっていたがここから試合観戦だ。

 

 

ヒートHPより

 

試合は開始からクボタスピアーズが猛攻をかけていた。強力なFW(フォワード)が武器のスピアーズだが前半からBK(バックス)陣が圧倒する。32分には鮮やかパスワークで外まで回してライン参加したFBゲラード・ファンデンヒーファーが悠々と走りきってトライ。まるでオールブラックスを見ているかのようだ。SOバーナード・フォーリーもまったくキックを外す気がしない。

 

前半終了で0-40。6トライを許しており既に敗色濃厚である。

 

ファンデンヒーファー選手 スピアーズHPより

 

 

クボタスピアーズの“象徴”立川理道

立川理道選手 ラグビーリパブリックより

 

この試合もインサイドCTB(12番)で先発のスピアーズ主将・立川選手。

私にとってはやはり15年W杯、南アフリカ戦が鮮烈に思い出される(Ep.30参照)。

 

立川選手 2015年W杯 南アフリカ戦 時事通信より

 

立川はキレのある鋭いランと豊かな突破力でスプリングボクスBK陣をキリキリ舞いさせた。

かつて山下大悟今村雄太(ともに早稲田大のCTB)が大学ラグビー界でやっていたことを、立川はW杯でワールドラグビー界の“巨人”相手にしていたのである。

 

「この立川という選手は一体何者なのか?」

 

恥ずかしながらそれまで立川選手を知らなかった私はリアルタイムでこの試合を観て衝撃を受けていた。

 

2015年W杯 南アフリカ戦 スポニチより

 

しかも前半、幾度となく立川を突っ込ませたのは実は後半に向けた布石だったから尚驚いた。

相手ディフェンスの最大級の警戒が立川に向いたところで後半28分、同選手のデコイラン(自らが囮になって味方をいかすラン)でSO小野晃征→WTB松島幸太朗→FB五郎丸歩とつないだあの伝説のトライが生まれた。エディ・ジョーンズHCもにんまりだった。

 

2015年W杯 南アフリカ戦 ラグビーリパブリックより

 

そして緊迫の試合最終盤にはSOとなり、同チームでは“禁断”だった飛ばしパスをNo.8アマナキ・レレイ・マフィに放り、最終的にWTBカーン・ヘスケスのトライを生んだ。

 

この試合における立川の活躍というのは本当に常軌を逸したものであり、

「スポーツ史上最大の番狂わせ」の一番の立役者だった。

 

 

話をヒートvsスピアーズに戻そう。

後半も立川主将率いるスピアーズの勢いは止まらなかった。

BK陣は相変わらず力強く、センタースクラムからのBK展開だけで普通にラインブレイクしてトライまで持って行ってしまう。

 

これでは高校ラグビーで実力差が大きいチームの対戦と同じである。

自軍のBKが相手BKを止められないからその度に背走する。元々フィジカルバトルで劣勢に立つ自軍FW陣はどっと体力を消耗する。

 

スピアーズHPより

 

終わってみれば0-75。1トライも奪えることなく、内容も良くなく、ただただ圧倒された80分間であった。

 

ヒートファンとしては彼らのこの試合のパフォーマンスに対して厳しいことを言わざるを得ない。

特にBK。ディフェンスがザルだ。まったく機能していない。フィジカルの差ではなく確認・連携不足であったように見受けられる。対応が急務である。

 

ヒートHPより

 

15-80、0-75。2戦連続での大敗。フィジカルバトルでの劣位。Division1 強豪との実力差はこんなにも大きいものか。

ヒートにはスプリングボクスのW杯2連覇戦士、LOフランコ・モスタート(Ep.183参照)がフル出場した。しかしワールドクラスが一人いても、ラグビーでは大勢に影響を与えない、という当たり前の事実を再認識しただけだった。

 

いやしかし、この点差ほどの実力差はないばず、というのがファンとして信じたいところだ。

FWの中心であるFLパブロ・マテーラ、LOヴィミリアン・カイポウリといった選手がケガでメンバー入りできないのも大きいが、シーズンが深まるにつれチーム力は上がってくるはず。

 

古田凌主将は大敗にも前を向いた。チームの雰囲気は悪くないと。

格上との戦いは続く。

 

----------------------------------------

Rugby Mie Honda HEAT vs KUBOTA Spears Funabashi Tokyo-Bay

Ep.186

Match Week2 of Division1, Mie Honda HEAT welcomed Kubota Spires Funabashi Tokyo Bay to the Suzuka stadium.

But they were overwhelmed by Kubota’s strong FWs and BKs, as a result 0-60, no try and no score.

The opening match of their home in this season was too hard.

 

www.youtube.com

www.honda-heat.jp

www.kubota-spears.com

 

鈴鹿エンデューロ

Ep.185

一般市民が自分の自転車で鈴鹿サーキットを走行できる「スズカ8時間/4時間エンデューロ」。

制限時間内にコース1周5.8kmを何周できるかを競う。

 

公式HPより

 

鈴鹿サーキットでは同コースをランニングできる12月の「鈴鹿シティマラソン」(Ep.133参照)と並ぶ大きなイベントである。

 

以前にも書いたが私は中学校入学以来、通学・通勤手段はずっとチャリ。Ep.161参照)

12歳の春から38歳の冬(現在)まで毎日乗って通っているのだから、私の人生は自転車とともにあると言って良さそうだ。(こうして改めて考えてみるとすごい..)

けれど自転車のタイムを競うこの手のイベントに参加したことはこれまで一度もなかった。

 

11月初旬、今回私はエンデューロに初参加。職場の同僚たちと一緒に「4時間エンデューロ チーム」種目にエントリーしたのだった。

 

参加者たちの様子

 

当日の朝は早い。スタートは8時なので、6時過ぎには同僚のクルマで鈴鹿サーキットに到着。

他県ナンバーのクルマが多い。全国からサイクリストが集結しているようだ。

 

ロードバイクは同僚から貸していただいたものをチームメンバーで共有。

他の二人のメンバーはエンデューロ経験者だったが「一番若いのはキミだからがんばって」と緩い感じ。

 

公式HPより

スタート!

 

私はチームの1番手。まずは4周くらい一気に走ろう、と思いスタートから全力でこぐ。

昨年の鈴鹿シティマラソンに出場したので、コースの距離や高低差は体感済みである。

 

レースの様子

 

1周(5.8km)を終えて自分の腕時計で約11分。

よし、このペースで以後もがんばろうと目安にする。

 

それにしても他の人たちは早い。どんどん追いこされる。特に先頭集団は圧倒的である。

先導(ペースメーカー)のクルマが近付くと、スピーカーで、

「まもなく先頭集団が通ります。左に寄ってください」

と何度聞いたことか。(先頭集団は常にコース右側を走る)

 

 

先頭集団は8分/周程度のペースで走っているようだが、これは本当に驚異的なことだ。

フルマラソンを2時間台で走る市民ランナーよりも、彼らの方が凄いのではないか!?

私はそう感じた。

 

一生懸命自転車を漕いでいるのに、私が他人を追い抜くという場面はほぼ無かった。基本的に抜かれる一方である。

私はフルマラソン4時間5分台(笑)のランナーだが、それでも市民マラソンに出ると(スタート時は後ろの方なので)次々と前のランナーを追い抜くことができる。後ろからやって来る、よりペースの早いランナーに追い抜かれることはほぼない。

それがどうだ? 鈴鹿エンデューロのサイクリストたちのこの速さは!?

自分で言うのも何だが、私は体力に自信がないわけではないので、こんなにも抜かれる一方なのは意外だった。

他の参加者、みんな本当に凄い..

 

 

最終的に私は4周走った後チームメイトにバトンタッチし、再び5周を走って計9周(計52.2km)で役目を終えた。

11分/周ペースを刻もう、と試みたものの後半は顕著にペースダウンしていった。

腕時計で計測したところ、計102分だったから時速30.7kmとなる。

サーキットコースはフラットではない。けっこう高低差があるもので、下りの箇所では自転車につけたスピード計で時速50kmを超えていたのだが。

 

 

正午に4時間の部が終了。

「4時間 チーム」種目の優勝チームは33周、時速44.2kmだった。

繰り返し言うがこれは大変なことだ。私を含む一般ピープルは、彼らを含む「先頭集団」に何度も何度も追い抜かれた。

 

私たちのチームは他の二人が計9周だったので計18周だった。

「4時間ソロ」種目に出た私の同僚で、彼はガチの趣味として自転車をやっていてトレイルランニングも趣味で毎月1回は何かしらの大会を出ている体力自慢の方だが、そんな彼でも計19周だった。

そう考えると、この鈴鹿エンデューロでは一人で計20周(116km)というのが一つの大台と言えるかもしれない。

 

 

走り終えた後も、意外と身体にダメージはなし。

ガチで自転車に乗っている一般サイクリストの凄さに驚嘆し、かつ同僚たちと、また全国の自転車愛好家たちとともにイベントを楽しめた一日になった。

 

 

----------------------------------------

Suzuka ENDURO

Ep.185

“Suzuka 4/8hr ENDURO” is the big event where lots of general cyclists join.

I was also joined “4hr ENDURO as team” with my colleagues last November.

Cycling the Suzuka circuit was much fun same as running (Ep.133).

 

In consequence, it was 52km, 100min(avr.31km/h) cycling as individual.  I had a wonderful experience.

The biggest surprised at me was performances by top cyclists.  I was taken over by them around by around, because they did 191km, 4hr(avr.44km/h) as team!

 

suzuka8h.powertag.jp