みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

美しき県庁所在地・津 津ぎょうざ編

Ep.123

津市のご当地グルメ「津ぎょうざ」は学校給食が発祥らしい。

 

一般的な餃子だと子ども一人あたり5コ程度が必要。これでは作り手が大変だから、ジャンボサイズの餃子1コ(なおかつ「揚げ」餃子)にしてしまったとのこと。

なんて合理的な話だろう。

 

ぐるなび HPより

 

津市の観光協会では地域おこしにこれを公式なご当地グルメに制定。

定義は直径15cmの皮を使用することと、油で揚げること、という2点。

現在では市内のいくつかの飲食店で食べることができる。

 

氷花餃子 津新町店の津ぎょうざ

いたろうの津ぎょうざ(テイクアウト)

 

うなぎ(Ep.58参照)ほどではないにせよ、津ぎょうざを目当てで津に来る人もいることだろう。

 

津ぎょうざのキャラクター「つつみん」 おぼろタオル HPより

 

津ぎょうざを作ってみよう

まずは餃子の皮を入手するところから。

 

が、定義にもあるような直径15cmもの特大サイズの餃子の皮というのは、いつも利用するスーパーでは見つからなかった。

 

私は以前、中国人の友人から「餃子は皮から作らないとダメだ」と言われたのをずっと心に留めていた。だから今回、その時が来たのだった。

 

 

強力粉と薄力粉を混合した後、こね棒で薄く伸ばしていく。

これは初めての経験だったが「真円」にするのがとても難しい。

綺麗にやろうとすると時間がかかりそうだったため、最も短い対角線上の点同士を結ぶ距離が15cm以上だったらOK、ということとした。

 

具は豚ひき肉、キャベツなど

 

具を自製した皮で包んでいく。どれくらいの量を載せるのが適しているか分からないので、これはもう肌感覚である。

 

 

包む作業をし終えたとき、「これはもう失敗だ」と確信した。

餃子の皮が具から滲み出た油や肉汁に耐えきれず破れてしまっている。

皮の「厚み」と載せる具の量。これがキーポイントだったようだ。

 

津ぎょうざ

 

油で揚げると更に悲惨なことに。皮の破れが拡大して穴が開き具が飛び出る。

ヴィジュアルも美しくない..

その巨大なサイズと併せてバケモノのような餃子になったのだった。

 

浜松餃子のごとく、中央にもやしを載せて盛り付けてみた。サイズが大きいため1皿に4コしか並べられない。

 

肝心の味は?? というわけで食べてみると、皮が美味しい!

 

これは非常に意外だったのだが、甘みがあっておやつのようだ。強力粉は製パン用に買い冷蔵庫にあったものを用いたが、これが適していたのだろうか。

具も問題なく美味しかった。(というかまあ餃子は不味くはなり得ないだろうが..)

 

 

お店で出てくるような見た目が「美しい」津ぎょうざというのは、皮の厚みと包む具の量の関係に高度な技術が積み込まれていたのだ。

 

 

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津 Tsu, How beautiful this city is!  “Tsu-Gyoza (dumpling)”

Ep.123

Tsu-Gyoza (dumpling)” is one of the regional cuisine of Tsu city.  It’s a giant fried Gyoza (Chinese dumpling) and has begun first time in the city’s school lunch since around 1985.

 

If you try to cook it, it might be hard to make dumpling skin and adjust their thickness due to so much quantity of ingredients!

But about the taste, it must be the wonderful one!

 

www.tsugyoza.net