みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

三重県全般

全日本大学駅伝 2021

Ep.74 大半の三重県民にとっての大動脈、国道23号線(通称「にーさん」)が1年間で最も注目を集める日は、全日本大学駅伝が行われる日だ。 何しろ名古屋・熱田神宮から伊勢神宮までの106.8kmで争われるこの駅伝は、1区から8区までずっと「にーさん」を走って…

東海3県

Ep.68 「脱炭素社会」 と聞いて違和感をいだく人はきっと私だけではないと思う。 世の中のムーヴメントについてではない。 呼称についてだ。 「脱炭素」と言うけれど、炭素とは私たち人間を含め、生きとし生けるものを構成している元素だ。 それを脱してどう…

フクユタカで手前味噌

Ep.66 三重県で栽培されている大豆のほとんどの品種は「フクユタカ」で、「三重県産フクユタカ使用」と明記してある豆腐や油揚げや納豆(Ep.61参照)をスーパーでよく見る。 味噌は見ない。それならば味噌も三重県産のフクユタカで作ってしまおうと思いたっ…

都納豆(みやこなっとう)

Ep.61 私は納豆が好きだがそれは茨城県出身だからではない。 「納豆イコール茨城県のアイコン」 のイメージを多くの人が抱いているのはなぜだろう? 2002年8月、高校二年生だった私は、茨城インターハイのボランティアにかり出されていた。 つくば市がバドミ…

ラグビー PEARLS(パールズ)編

Ep.54 四日市を拠点に活動する女子ラグビーチーム「PEARLS(パールズ)」は、今年の2月に行われた「全国女子ラグビーフットボール選手権大会」で優勝し、15人制女子ラグビーで初の日本一に輝いた。 私はこの試合をYouTubeのライブ配信で観ていた。パールズの…

ローカルスーパーマーケット マルヤス編

Ep.49 近所にあって欲しいと思うスーパーマーケットのNo.1がマルヤスだ。 マルヤスは津市に本社を置き、中勢地域で展開しているローカルスーパーで、特に津市にある芸濃店に一度行ってしまうと、このようなスーパーが家の近くにできることを切望するようにな…

天皇杯 三重県大会決勝2021

Ep.48 サッカー天皇杯の戦いは、春先から既に始まっていることをご存知だろうか? 元日決勝が風物詩になっているこの大会は、最後の方まで残るのはJ1のチームだが、一回戦から登場するのは「都道府県代表」チームだ。 そして天皇杯本戦の前に、この都道府県…

ローカルスーパーマーケット サンシ編

Ep.41 休日、最も好んで利用するスーパーが「サンシ」だ。 「いくわ店」や「こもの繁盛店」は大型店舗で魚介と精肉コーナーが充実しており、マグロや鶏モモ肉が私のお気に入りだ。 鈴鹿市に本社を置くこのローカルスーパーは 「北のサンシ、南のぎゅーとら」…

鈴鹿ポイントゲッターズ

Ep.40 初めてサッカーの試合をスタジアムで観戦したときのことを今でもよく覚えている。 1994年の広島アジア競技大会 当時私たち家族は広島県に住んでおり、私は小学3年生だった。 アジア競技大会とは総合的なスポーツの大会で、簡単にいうとオリンピックの…

三重県の地酒

Ep.39 それまで日本酒を真剣に味わって飲んだことはきっとなかった。 少なくとも体系的に、味を文章表現したり好みを評価したりというようなことは。 以下はこの半年に渡り、三重県の地酒を毎晩飲み続けた結果をまとめたものだ。 これを実施するにあたり、ま…

ローカルスーパーマーケット ぎゅーとら編

Ep.38 「北のサンシ、南のぎゅーとら」 と言われるのが三重県のスーパーマーケット事情だ。 この地では茨城県でいう「カスミ」や広島県でいう「イズミ(現・ゆめタウン)」のように絶対的な地域王者がいるわけではないが、南北エリアのそれぞれのトップが上…

地銀・信金

Ep.37 地方から東京に出てきた若者が真っ先にすることの一つがメガバンクの口座開設だと思う。 茨城県出身の私は、それまで当然のように「常陽銀行」の預金口座しか持っていなかったが、上京して、アルバイトを始める段になると、給与振り込み先として先方指…

ローカルスーパーマーケット 一号館編

Ep.36 スーパーマーケットが好きだということに気付いたのはこの数年のことだ。 私は東京で暮らしていた大学時代、スーパーで品出しのアルバイトをしていたが、思えばそれも潜在的に関心があったからなのかもしれない。 全国をめぐると分かるように、およそ…

地方紙

Ep.35 新聞の発行部数で世界第1位が日本の読売新聞だというのは割と知られた話だ。 第3位が朝日新聞で、毎日、日経、中日新聞も世界トップ20に入っている。(2016年時点. 下記サイト参照. 電子版の購読者を考慮するとこの限りではないと思われる) 5社合計で…

ラグビー 今村雄太編

Ep.30 三重県でラグビーと言えば、ホンダヒートだ。 鈴鹿市を拠点とするホンダヒートはトップリーグの中堅チームで、2019年W杯でもPRグ・ジウォン選手、WTBレメキ・ロマノ・ラヴァ選手(2020年シーズンから宗像サニックスに移籍)が日本代表として活躍した。…

伊勢型紙(伊勢形紙)

Ep.26 「伝統工芸品」とはよく言うものの、国が法律の下で保護・振興しているものは235品目あるそうだ(2019年11月時点)。 このうち三重県内のものは5品目あり、四日市の萬古焼(Ep.23、24参照)もこの中に含まれる。 「伊勢型紙」(いせかたがみ)も5品目…

全日本大学駅伝 過去の記憶

Ep.14 主に三重県内をコースとする全日本大学駅伝。 2019年大会の観戦記(Ep.12)に続き、今回は「過去の記憶」と称して私が最も強く印象に残っている2007年の第39回大会について記したい。 2007年シーズンは、学生長距離界に長く君臨してきた、いわゆる「四…

赤味噌

Ep.13 四日市市は赤味噌の文化圏である。 (ここで言う赤味噌は、大豆を原材料とし、熟成期間が他の味噌よりも長く、色味が赤っぽくなっている東海地方を中心とした味噌を指すことにする) 味噌の分布 イチビキ(株) HPより この街のレストランで、例えばハン…

全日本大学駅伝

Ep.12 谷口浩美は本当に首を傾けて走っていた! あれは私が小学校低学年のときだったから、1992〜1995年頃のことだったと思う。 私は当時父が勤務していた会社の目の前の沿道で、両親とともに中国駅伝を観戦していた。 中国駅伝とは、中華人民共和国で行われ…

イオンの母国

Ep.8 先日、美容院にて担当のにいちゃん(20代、四日市市富田一色町出身)と話していたときのこと、 美容師:「僕の実家は北ジャの近くで、家の裏には海があって…」 私: 「!? 今、『北ジャ』って言いました?」 美容師:「ああ、はい...(照れ笑い)」 そ…

三重県の方言 その2

Ep.5 市内で小学校の教員をしている妻が、興味深い情報をもたらしてくれた。 児童たちが、 『せー・のー・で・わっ!』 と言っているというのだ。 それは興味深い。 早速、会社の後輩(地元出身)に聞いてみた。 私: 「三重の人って、『せー・のー・で・わ…

三重県の方言 その1

Ep.4 広島弁の「じゃけん」 茨城弁の「だっぺ」 遠州弁の「だら」 に相当し、「三重弁」を表現する最も象徴的な方言、 それこそが『やん』(否定形)である。 三重県はプチ関西弁ということもあり、「やん」は例えば、 付加疑問文の「〜でしょ?」の意味で、…

県民性

Ep.3 三重県の方たちの県民性や気質とはどのようなものだろうか? 最近では「民度」という言葉もよく耳にする。 しかし私はこの類の表現が好きではない。 ○○人は△△だ。 と評するのは、一部の人を見て判断しただけで全部を見ていない(有効なサンプル数に満た…

Episode 0

Ep.0 ふと車窓に目を向けると遥か向こう、高い石垣の上に佇む白亜の城が見えた。周囲は田んぼで平坦である分、それはいつまでも視界に入り続け、日が暮れ始めた仄かな闇の中にあっては孤高の雰囲気を醸し、よりいっそう妖しく、美しかった。 それは伊賀上野…