みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

近鉄鈴鹿線 鈴鹿ハンター vs イオンモール鈴鹿 in 平田町

Ep.166

鈴鹿市の沿岸部である若松から内陸の平田町までを結ぶローカル線が「近鉄鈴鹿線」である。

近鉄の一路線であるが近鉄名古屋線からの直通があるわけではないので独立した路線である印象が強い。

 

 

伊勢若松駅は郷土の偉人・大黒屋光太夫Ep.43参照)の出身に近く、また著名な地酒『作』Ep.39参照)の清水六三郎商店の近くでもある。

 

近鉄 HPより

 

全工程でわずか8.2km、5駅のみ。

伊勢若松駅を出ると柳の木がキレイな柳駅、鈴鹿市役所の目の前にある鈴鹿市駅、その昔毎月3日に市がたったのであろう三日市駅を経て終点の平田町駅に到着だ。

 

利用客は少ない。地元民の足は自動車である。

 

田町駅の改札を出ると、右に行くか左に行くか、人々は選択を迫られる。

すなわち「イオンモール鈴鹿」に行くか、「鈴鹿ハンター」に行くか。

 

まず鈴鹿ハンターを目指してみる。

 

 

鈴鹿ハンターショッピングセンターは市中心部に古くからあり、地元民にはお馴染みの場所だ。

 

HPより スーパーサンシEp.41参照)が入っている

 

中に入ると地元感で溢れる。

このような“地場ショッピングモール”が私は好きだ。

 

知り合いの鈴鹿市出身の方によると、その昔は「アイリス」という別のショッピングモールも近くにあったらしい。

そしてアイリスとハンターにお買い物に行くことを「アイハン」と呼んだという。なんてローカルな話だろう!?

 

ところで鈴鹿でアイリスというと女子ハンドボールチームの『三重バイオレットアイリスEp.92参照)が思い浮かぶが、ショッピングモールのアイリスと何か関係があるのだろうか?(調べた限り分からなかった)

 

鈴鹿ハンターの目の前にある「弁天山公園」 鈴鹿市移住・定住ポータルサイトより

 

しかしアイリスは今はもうない。その理由に「イオンモール鈴鹿」の影響が挙げられる。

続いて平田町駅を出て右に向かってみよう。

 

 

まずは旭化成の工場が現れる。

ケミカルエンジニアである私にとって旭化成鈴鹿、という印象はほぼないのだが、こちらの鈴鹿工場ではサランラップを製造しているのだ。

 

鈴鹿シティマラソンEp.133参照)のときの景品

 

旭化成を過ぎるといよいよ見えてくる。

これぞイオンのお膝元・三重県Ep.8参照)でも最大の規模を誇る「イオンモール鈴鹿」である。

 

イオンモール鈴鹿 HPより

 

ちなみにイオンモール鈴鹿の隣には「イオンタウン鈴鹿」もある。こちらもイオンタウンとして超大型ショッピングモールである。

 

その昔は「イオン鈴鹿ショッピングセンターベルシティ」という名称であったため、現在でも地元民からは「ベル」と呼ばれているようだ。

先述の知り合いの方もよく「ベル」と言っているので最初は何の事だが分からなかった。

ベルシティという名称が消えたのは2011年のようだ。

 

イオンタウン鈴鹿 HPより

 

鈴鹿ハンターとイオンモール鈴鹿」の関係というのは距離的にも超近接しており、“地場vs業界最大手ショッピングモール”という構図である。

これは四日市でいう「日永カヨーとイオンタウン四日市泊」というところだろう。

私の周囲にも

「おれはカヨー派」

という人がいる(ただし日永カヨーにはイオンが入っている。ややこしい話だが..)。

 

鈴鹿ハンターも日永カヨーも、地元民に生活と買い物の楽しみを提供し続ける、日本でここにしかない”地場ショッピングモール”としてこれからもあり続けてもらいたいなと思う。

 

鉄道プレスネットより

 

話を近鉄鈴鹿線に戻そう。

 

23年3月、沿線住民と鈴鹿市民にとって興味深いニュースが流れた。

末松則子鈴鹿市長が、県内のリニアモーターカー新設予定駅(亀山市内の3ヶ所が候補)と在来線を接続するため「近鉄鈴鹿線を平田町駅から延伸する計画」があるとのことを発表した。

 

鉄道プレスネットより

 

リニアモーターカーで名古屋以西の路線(大阪までつなぐ)の計画や「一県一駅ルール」に基づき、県知事や政治家は前のめりだ。

しかしイニシャルコストもランニングコストも莫大にかかるリニアの延伸(或いはリニアの存在そのもの)に懐疑的な声は多い。

 

リニア新駅の波及効果で近鉄鈴鹿線にも大きな変化が訪れるのだろうか?

鈴鹿にひっそり存在する近鉄のマイナー路線に、今後注目が集まりそうだ。

 

 

----------------------------------------

Kintetsu Suzuka Railway  Two Shopping Malls “Suzuka Hunter” and “AEON Mall Suzuka” in Hirata-cho

Ep.166

Kintetsu Suzuka Railway is a minor line which connects short distance 8.2km, 5 stations.

The terminal of this line is Hirata-cho where two shopping malls “Suzuka Hunter” and “AEON Mall Suzuka” are located.

The latter is the biggest retail company, but the former is a local one.

 

Recently we heard the news that Suzuka mayor had a plan to build extension of this Kintetsu Suzuka Railway because a new station of maglev train might was set.

 

www.suzuka-hunter.com

suzuka-aeonmall.com

news.railway-pressnet.com