Ep.39
それまで日本酒を真剣に味わって飲んだことはきっとなかった。
少なくとも体系的に、味を文章表現したり好みを評価したりというようなことは。
以下はこの半年に渡り、三重県の地酒を毎晩飲み続けた結果をまとめたものだ。
これを実施するにあたり、まずは対象範囲とフェアに評価できる態勢を定めた。
<対象範囲と評価態勢>
・三重県内の酒造メーカー
・純米酒
・価格は720mL瓶で1000円台
・私の生活圏内の店舗で入手できる(ネットで購入しない)
・冷やで飲む
・魚介類(焼き魚・煮魚・お刺身など)とのマリアージュで評価
<リスト>
2.「天遊林 特別純米酒 限定 瓶囲い、(タカハシ酒造、四日市市)」
3.「作 impression type-G (清水清三郎商店、鈴鹿市)」
7.「寒紅梅 遅咲き瓶火入れ (寒紅梅酒造、津市)」
8.「天下錦 特別純米 火入れ七号酵母 (福持酒造、名張市)」
13.「三重の寒梅 寒造り (丸彦酒造、四日市市)」
14.「鈿女 うずめ 豊穣の舞 (伊藤酒造、四日市市)」
15.「青雲 辛口 (後藤酒造場、桑名市)」
17.「初日 特別本醸造 (油正、津市)」
18.「天慶 純米吟醸 (早川酒造部、川越町)」
20.「神の穂 吟醸酒 (油正、津市)」
21.「伊勢の国よっかいちの旨酒 (神楽酒造、四日市市)」
22.「富士の光 (安達本家酒造、朝日町)」
23.「天一 (早川酒造部、川越町)」
24.「樋乃口 (丸彦酒造、四日市市)」
25.「英 はなぶさ (森喜酒造場、伊賀市)」
26.「若戎 出羽の里 (若戎酒造、伊賀市)」
27.「忍者 (若戎酒造、伊賀市)」
29.「RIE STYLE (森喜酒造場、伊賀市)」
30.「かれがわ (後藤酒造場、桑名市)」
31.「伊勢正宗 (丸彦酒造、四日市市)」
32.「久波奈 (後藤酒造場、桑名市)」
34.「真秀 (若戎酒造、伊賀市)」
36.「月の真珠 (稲垣酒造場、朝日町)」
37.「寒紅梅x四日市農芸高校 (寒紅梅酒造、津市)」
39.「御山杉 (稲垣酒造場、朝日町)」
40.「みのわ (澤佐酒造合名、名張市)」
41.「伊勢詣 (若戎酒造、伊賀市)」
43.「颯 はやて (後藤酒造場、桑名市)」
47.「噴井 石川改詰 (石川酒造、四日市市)」
48.「鈿女 うずめ 太平の舞 (伊藤酒造、四日市市)」
50.「HARU SAKE (寒紅梅酒造、津市)」
51.「鈴鹿川 颯爽 sassou (清水清三郎商店、鈴鹿市)」
52.「風の宮 (元坂酒造、大台町)」
54.「純米吟醸 義左衛門 G-collection Green (若戎酒造、伊賀市)」
55.「純米吟醸 義左衛門 B-collection Blue (若戎酒造、伊賀市)」
三重県酒造組合のHPによると、県内の酒造メーカーは32蔵あるそうだ(2021年3月現在)。ただ四日市が位置する北勢地域の酒屋さんでは扱っていないメーカーのものが割とあったため、入手可能な純米酒という意味では上記がほぼ限界だった。
というわけで以下が私的なランキングとなった。
第5位;
No40.「みのわ (澤佐酒造合名、名張市)」
第4位;
第3位;
No25.「英 はなぶさ (森喜酒造場、伊賀市)」
第2位;
No24.「樋乃口 (丸彦酒造、四日市市)」
第1位;
正直にいうと、この企画を始めた序盤の時点で「味を文章表現すること」を諦めた。
今あらためて当時の感想を見ても、旨味・辛口・素晴らしい、などの漠然としたキーワードが並んでいるだけで、これではどのように美味しいのか、他者にはほぼ伝わらない..
加えて私自身の味の感じ方の再現性について。だいたい1本を3日間かけて飲んでいたが、
「あれ、こんな味だっけ?」
ということがよくあった。前日も飲んでいるのにかかわらず。フェアに評価できる態勢を整えたはずなのに、何の料理と共にするかで感じ方がまるで変わってしまう。
そんなこんなの私的ランキングとなった。
日本酒やワインやコーヒーや料理など、食に関するプロの批評家やレポーターたちは凄い。
味の差異を認識し、味を適切に表現できる。
特に後者のスキルを獲得するために、彼らはすごい努力をしているのだ。
若い人の日本酒離れが叫ばれて久しい。
大学生が行くような居酒屋で(飲み放題で)提供される日本酒は醸造アルコールだろうし、飲み会で罰ゲーム的に飲まされることがあるのも遠因だろうか?
もしそうだとしたら残念なことだと思う。
今回飲んだ純米酒は、どれもこれも本当に美味しかった。当然ながらご飯(お米)との相性が良く、魚も肉も味噌汁とも全部あう。純米酒なしの夕食が考えられなくなってしまったくらいだ。
批評家にはなれないが、地酒(純米酒)を味わう楽しみは今後も続けていこうと思ったのだった。
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Sake from Mie
Ep.39
Mie has 32 sake brewers.
It’s NOT famous compared to Niigata, Akita, Hyogo prefectures.
But some people understand Mie is one of the best places due to rich rice field, pure water from mountains and cool temperature in winter season.
For a half year, I have tried drinking地酒 Local sake of this prefecture.
In this project, I evaluated each 55 brands and introduced my 5 favorite one.
The best for me was 瀧自慢 Takijiman which was wonderful taste and flavor.
Of course, all of them were great.
Now I can’t imagine without drinking sake every dinner.
I become a big fun for sake.