みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

伊勢鉄道 知られざるローカルフード“カレー焼” in 津

Ep.172

四日市市南部の河原田(かわらだ)駅と津駅を結ぶ「伊勢鉄道」。

全10駅、22.3kmのローカル線である。

 

勘違いしてる人は多いと思うがここはJR所有の線路ではない。

JR(関西本線)は河原田駅を出ると南西方向の亀山駅に向かい、また亀山から南東の津駅に線路は向かう(紀伊本線)。

さながらひらがなの「く」の字のようだ。

 

伊勢鉄道とJR(兼用)の河原田駅写真

 

たしかに、全日本大学駅伝の沿道観戦の際に利用した「快速みえ」(Ep.127参照)は四日市から亀山に向かわず直接的に津に至るが、これは実は伊勢鉄道の線路に乗り入れているということなのだ。

 

 

伊勢鉄道に乗ってみよう。

それには河原田駅から乗車しなければならない。

 

原田駅のJRのホーム

 

ちなみに河原田とは、四日市の知られざるローカルブランド「河原田みかん」の河原田である。

そして駅の目の前にあるのは今村雄太選手の母校・四日市農芸高校(Ep.30参照)である。

 

よっかイチ推し! Vo.21より

四日市農芸高校 HPより

 

原田駅はJR(関西本線)と伊勢鉄道のホームが並行に並んでいる。ただし高低差がある。より高い方にあるのが伊勢鉄道だ。これはおもしろい!

 

JRのホームから伊勢鉄道のホームへ

原田駅伊勢鉄道のホーム

伊勢鉄道は実は河原田駅始発の便は少ない。多くは四日市発である。つまりは伊勢鉄道にとって、四日市―河原田駅間はJRの線路を借り入れている(乗り入れている)のだ。

 

電車が来た!

 

乗り込む。ワンマン列車である。

 

 

まっすぐ! 気持ちの良いほど一直線に進む。踏切もあまりない。

 

 

30分で津駅へ。津の近くまで来るとJRも近鉄も徐々に合流し、最終的に津駅のホームでは皆並列で停まるのがいい。

さすが県庁所在地・津。

 

ただし伊勢鉄道が停車しているのはホームの端っこである。

こういう形式は地方ではたまにある。

 

伊勢鉄道のホームは1番線の端っこ

JR東海 HPより

JR紀伊本線がいた

 

鉄道に乗って津駅で下車したのは15年ぶり。青春18切符の旅以来である(Ep.0参照)。

なんて懐かしいんだろう、と感傷に浸って…いる訳はなく、改札を出る。

 

さっそく今回のもう一つの目的を果たすべく、その場所に向かう。

カレー焼」のお店、「さかえや」である。

 

津駅の改札

 

カレー焼とは、私にとっても未知の食べ物だった。情報がなさすぎるのだ。そして知名度も極端に低い。

津のご当地グルメ「津ぎょうざ」(Ep.123参照)の知名度が100だったらカレー焼は1程度じゃないか?

今回私はこの知られざるローカルフード・カレー焼を食べに来たのだった。

 

 

電話で予約をしてから伺う。さかえやは駅から徒歩5分程度の場所にあった。

 

ついに入手!

カレー焼

 

大判焼き」という表現が適切かは分からない。形状が大判(正確には円柱?)ではないからだ。スティック状である。

そしてこのスティックの中身がカレーなのが「カレー焼」ということなのだった(中身があんこやクリームのものも販売されている)。

 

 

食べて驚いたのは、とても美味しかったことだった。

キャベツがたっぷりでカレーの味もいい! アツアツだ。

 

正直に言おう。あまり期待していなかったと。

それがどうだこの美味しさは!?

 

「なぜ、津以外に“カレー焼”という食べ物が存在しないのか?」

「なぜ、津以外の人間は大判焼きの中にカレーを入れるという着想に至らなかったのか?」

 

と疑問に感じるほどの美味さだった。

 

 

後日、会社の津出身の後輩にカレー焼について聞いてみると、まず

「なんでカレー焼知ってるんすか!?」

と非常に驚かれた。

彼がよく行っていたのは一身田(いっしんでん)の店舗とのことだった。子どもの時から好きで、中学時代は学校の帰り道によく立ち寄って食べたと言っていた。

 

津のご当地グルメ「カレー焼」は、たしかにこの地に根付いたものなのだった。

 

 

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Ise Railway  “The unfamiliar local food, Curry-yaki in Tsu”

Ep.172

Ise Railway is a local train connected Kawarada station(Yokkaichi city) and Tsu station, only 22.3km,10 stations.

It must be the easiest method to go to Tsu, because of the shortest distance and time from Yokkaichi.

 

One of the purpose this day was trying “カレー焼 Curry-yaki”, which was the unfamiliar local food of Tsu city.

Walking 5min. to Sakaeya from station, we can get this one.

 

This must be a kind of Obanyaki, but stick shaped and contents are curry, being filled with lots of cabbage!

And the biggest surprise for me was this delicious taste!

Why is not it famous for this food?

 

www.isetetu.co.jp

tabelog.com

https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1638317672699/simple/koho_12_jyojun_2-5.pdf