みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

Episode 0

Ep.0

ふと車窓に目を向けると遥か向こう、高い石垣の上に佇む白亜の城が見えた。周囲は田んぼで平坦である分、それはいつまでも視界に入り続け、日が暮れ始めた仄かな闇の中にあっては孤高の雰囲気を醸し、よりいっそう妖しく、美しかった。

それは伊賀上野城だった。

 

 

2008年8月29日、私は初めて三重県を訪れていた。当時私は大学4年生で、JRの青春18切符を利用してJR奈良駅からJR津駅へ移動するため一人で関西本線を利用していたのだ。津で下車して夕食にラーメンを食べた後、再び乗車して今度は伊勢湾沿いに北方面に向かい、JR四日市駅で下車して近くのネットカフェに一泊した。

 

これは当時進めていた、鉄道を利用して日本全国を旅するという個人的な企画の一端で、都道府県庁所在地の名を冠した駅で下車することで達成、とするルールであったから、必然的に津に降り立ち、それをもって三重県をクリアとしたのだった。

 

出発前夜に翌日のおおよその行程と宿泊場所を決め、かつ旅費を節約するために全泊ネットカフェ、となかなかアバウトでタフな旅行だったが、47都道府県庁所在地クリア、という目的の前にあっては些細なことだった。

もちろん「未知の街や場所・景色を、見たい・感じたい」という旅の本質的な欲求はあったが、このときは三重県を重点的に巡るのに充分な時間的余裕がなく、伊賀も津も四日市も、実質観光することは叶わなった。

 

 

時は過ぎゆき人生は進み、2019年。

私は転職活動のため、丸の内である化学メーカーの最終面接を受けた後、内定をいただいた。

勤務地は四日市工場。

新しい街・職場・環境での新しい生活が始まる。奇しくも8月29日。初めて三重県を訪れてから11年後のことだった。

 

 

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Ep.0

This is my story about Yokkaichi city, Mie prefecture.  August 29, 2008, I visited Mie prefecture first time on the way of my “journeys in Japan” and I stayed internet café at Yokkaichi city.

 

Time goes by and our life goes on, in 2019.

I went for final job interview of a chemical company, fortunately I got it.

My new work location was Yokkaichi city.

Curiously it was August 29.  It was just 11 years later from my first visit.