みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

F1日本グランプリ in 鈴鹿 2022

Ep.124

モータースポーツ界のヒエラルキー頂点「F1(フォーミュラーワン)」

今年2022年は、3年ぶりに鈴鹿サーキットで開催された(2022年F1第18戦 日本グランプリ)。

 

ミハエル・シューマッハフェラーリ時代) Octane HP より

 

私はF1に明るくないが、学部生だった2005年〜2008年頃はフジテレビの深夜に放送されていたテレビ放送をたまに見ていた。

 

時、まさに赤い皇帝ミハエル・シューマッハ(ドイツ)にフェルナンド・アロンソ(スペイン)が引導を渡そうとしていた。

キミ・ライコネンフィンランド)、ジェンソン・バトン(イギリス)、フェリペ・マッサ(ブラジル)といった多士済々なドライバーたちがいて、日本からは佐藤琢磨が参戦し、そしてちょうど、ルイス・ハミルトン(イギリス)が出てきた、そういう時代だった。

 

フェルナンド・アロンソ 21年からF1復帰のLiving Legend DAZN HP より

 

そんな私のF1の知識は15年前当時からほぼ更新されておらず。

それでもさすがに耳に入ってきた新たなF1ドライバーとしては、マックス・フェルスタッペン(オランダ)と角田裕毅くらいだった。

 

 

鈴鹿サーキットは角田推しだ。何しろ鈴鹿のレーシングスクール育ちなのだ。

18歳で日本チャンピオンになり、その後海外のレースに参戦して勝利し、20歳でF1ドライバーになってしまった。

F1ドライバーは世界で20人しかなれない。2000年代生まれの世界で初めてのF1ドライバーだ。圧倒的な才能で、日本や世界のF1ドライバーの座を狙う少し上の世代の選手たちを一気に追い抜いてしまった。

 

ほとばしる負けん気の強さが好きだ。

入賞直前にマシントラブルでリタイヤを余儀なくされた際はチームスタッフに不満をぶちまけ、オーバーテイクされる際にマシンをぶつけられて無念のリタイアとなったらそのドライバーを非難する。

これまでの日本人F1ドライバーたちとは少し違う。

 

鈴鹿サーキットは世界で一番走り込んだコース」

鈴鹿は何千、何万回も走った」

 

レースを前にして超自信満々のコメントをする角田選手。

3年ぶりの日本グランプリ開催へ。ファンの期待は沸騰していた。

 

 

10/9(日)に決勝が行われるF1日本グランプリを、当然私は鈴鹿サーキットで観戦しようとしていた。

Super GTEp.106参照)→ 鈴鹿8耐Ep.121参照)と来て、最後をF1日本グランプリで締めくくることで「鈴鹿サーキット3部作」を完結させようという思惑だった。

 

 

ところがその計画は、チケットの料金表を見たときに崩れることとなった。

ホームストレート前の席(メイン席)は最も安くて6万6千円から。Super GT8耐で私が観戦したシケイン前の席(そのときは9千円)でも5万円近くということで、これでは全く手が出せない!

 

私はこれまであらゆる種類のスポーツを現地で観戦してきたが、ここまで高額な観戦料金を要される競技を知らないし、他と比較するまでもなくぶっちぎりだ。プロ野球Jリーグの試合でもこの20分の1の価格なのだから。

F1のチケットというのは、本当に高価だ!

 

ルイス・ハミルトン F1-Gate.com HP より

 

F1ともなるとコース上で見られるスポンサーも世界的企業となるようだ。

前述のシケインも、Super GT8耐時は「日立Astemoシケイン」というネーミングライツが与えられて「HITACHI・Astemo」と誇らしく映えていたのに、F1では「PIRELLI」(ピレリ)という、現在F1で独占的にタイヤを供給しているイタリアメーカーのものになっていた。

コース上の他の箇所では「ROLEX」や「DHL」が確認できる。

 

日立Astemoシケイン鈴鹿8耐時)

 

F1は「カースポーツという競技上の最高峰大会」であるだけでなく、主催者が徹底的にハイブランド化・高付加価値化させているのだと思う。これによって主催者は莫大な収入を得ているはずだ。(カースポーツの発祥は欧州。ルール作りやイメージ戦略に長けているのが欧州)

 

以前から「F1ドライバーの年収はなぜあんなに高いのか?」と不思議に思っていたが、その理由の一端が見えた気がした。

 

私はカースポーツ好きの職場の後輩が言っていたことを思い出していた。

F1ってのは富豪の遊びなんすよ

 

マックス・フェルスタッペン motorsports.com HP より

 

そんな訳で現地での観戦は叶わず、TV観戦(有料のフジテレビネクストと急遽契約)となった。

 

決勝では悪天候の中でスタートするもすぐに中断。

ドライバー視点の映像では前方のマシンの水しぶきが強すぎ、赤く点滅するテールランプしか見えてない。確かにこれでは続行は不可能だ。

降り続ける雨の中でも観客席に空きは見えなかった。彼らも5万円以上は払っているはずなので、雨だから観に行かない、という選択はやはりないようだ。

雨で中断中、角田は観客の前に姿を見せて手を振り、アロンソチームスタッフとカードゲームに興じ、皆それぞれ再開を待つ。

 

結局2時間以上の中断の後、再開。所定の53周ではなく実質小一時間のみのレースとなり、フェルスタッペンがポールトゥウィンを果たす。角田は13位で終えた。

 

フェルスタッペンはこのレースで今シーズンの総合優勝を決めた。

 

GQ HPより

 

TV中継を最初から最後まで真剣に観ると楽しい。

オーバーテイクの様子、ドライバーとチームスタッフとの無線でのやりとり(時に感情を爆発させる)、ピットストップ時の作業者一人ひとりのきびきびした動き。

 

F1ファンはシーズン開幕時からずっとこれらを観てきて、ついに自分の国に大会がやってきたときの高揚感と、それゆえにチケットが高額であっても是が非でも観に行きたいという思いの強さは容易に想像できた。

そのような根っからの世界中のファンが、F1を支えているのだと思った。

 

 

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F1 Japan Grand Prix in the Suzuka circuit 2022

Ep.124

F1 Japan GP has held in the Suzuka circuit since 2019.  I had a plan to see it, but I had to give up due to expensive ticket!

Even though changing TV watching, I enjoyed it.

 

It was rainy day at final race day, so the condition was bad, including 2hours suspended.

As a result, M. Verstappen won and same as be a season champion!  Y. Tsunoda finished 13th in his first race of his country.

 

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