みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

なが餅・安永餅、餅街道

Ep.96

四日市の銘菓といえば「なが餅」である。全国的な知名度には乏しいけれど圧倒的に歴史が古い。「なが餅」を販売する笹井屋によると創業は1550年とのことだ。桶狭間の戦いの10年前だ。

 

薄っぺらくて長い白い餅の中にあんこが入っている。

食べ応えには乏しいけれど素朴な味がする。

 

「なが餅」 笹井屋 HPより

笹井屋 三ツ谷町店

 

四日市には同じくなが餅で「太白永餅」の名称で販売している金城軒もある。こちらも創業は1868年だ。オーブントースターで焼くと美味しくなると紹介されており、確かにその通り香ばしくなる。

 

「太白永餅」 金城軒

「太白永餅」 金城軒 HPより

 

また隣の桑名市には「安永餅(やすながもち)」がある。販売する永餅屋老舗の設立は1965年とのことだが、元は「江戸時代の殿様が非常時の食糧として考えた」ものを改良したのだという。

見た目も中身も「なが餅」とそう変わらないのだが、こちらも桑名の銘菓として有名だ。

 

「安永餅」 永餅屋老舗

「安永餅」

 

これら以外にも、三重県各地には「名物餅」たちがいくつもある。

「関の戸」 深川屋(亀山市関町)

「志ら玉」 前田屋製菓(亀山市関町)

「へんば餅」 へんばや商店(伊勢市

「太閤出世餅」 太閤餅(伊勢市

「伊勢もち」 伊勢たからや(伊勢市

「岩戸餅」 岩戸屋(伊勢市

御福餅」 御福餅本家伊勢市

赤福餅」 赤福伊勢市) 赤福 HPより

 

なぜこんなに○○餅ばかりあるのか?

というと、実はお伊勢参りが関係しているようだ。上記の餅を販売している町はみな、伊勢神宮への道中にある。

「全国各地から伊勢の地を目指した旅人たちは、道中に手早く食べられ腹持ちが良いお餅を好んで食べた」らしい(観光三重HPより)。

 

東から伊勢神宮に向かう際、その玄関口は桑名市だ。ここから伊勢街道に入る。

一方で関西方面から伊勢神宮に向かう際の玄関口は亀山市の宿場町・関町。ここから伊勢別街道だ。

これらは「餅街道」とも呼ばれている。

 

現代に生きる私たちも、道中の名物餅を入手しながら伊勢神宮に向かうのも面白いかもしれない。

 

 

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なが餅 Naga-mochi, 安永餅 Yasunaga-mochi and “The Rice cake way” to Ise-Shrine

Ep.96

なが餅 Naga-mochi has made in Yokkaichi city since 17th century!  It’s marvelous rice cake which shapes long and thin with sweet Anko.

安永餅 Yasunaga-mochi is from Kuwana city.  It has also long history and almost same shape like the former.

 

Actually Mie has various many other mochi based on long history like these.

They relate to Ise-Kaido, the main way to Ise-Shrine.  So, this way is called “The Rice cake way”.

We might be able to enjoy eating these distinctive mochi on the way to Ise-Shrine.

 

www.kankomie.or.jp

ise-kanko.jp

www.nagamochi.co.jp

tai-haku.com

www.nagamochiyarouho.co.jp