みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

天狗堂(鈴鹿10座 6/10)

Ep.70

新たな挑戦「鈴鹿10座制覇」への道が始まった。

 

この前終わったんじゃないの? という方に説明すると、「鈴鹿セブンマウンテン」と「鈴鹿10座」は異なる。

前者が1964年に始まった登山大会に端を発するのに対し、後者は2015年、滋賀県東近江市鈴鹿山脈の西側)が当地の山々を広めるために制定したものだ。したがって比較的、東近江市から登りやすい鈴鹿山脈の山々が選定されている。

 

同様の試みで、亀山市は2018年、「亀山7座」を制定している。

これらの動きに呼応したのがおそらく松阪市で、彼らは2020年、「まつさか香肌イレブン」を制定し、自慢の香肌峡(かはだきょう)にある山々のPRを始めた。

そしてこれは私も最近知ったが、県南部の度会町も2019年、「わたらいセブンマウンテン」と称して町内の7つの低山を選定していた。

 

もはや収拾がつかなくなっている感もあるこの

「地名+数字+マウンテン」シリーズであるが、面白いのは自治体や山岳会が勇んで制定するものの、それが地元の人にも全然知られていないということだ。

 

 

鈴鹿10座の最初のターゲットは天狗堂(988m)に決めた。

なお鈴鹿セブンマウンテンの7つの山のうち、5つ(藤原岳・竜ヶ岳・釈迦ヶ岳御在所岳・雨乞岳)が鈴鹿10座と重複している。

私はすでに鈴鹿セブンマウンテンを制覇しているので、あと5つの山を登れば鈴鹿10座も制覇となる。

 

自宅から八風街道(はっぷうかいどう、国道421号線)を通って登山口に向かう。三重県滋賀県をつなぐ全長4.2kmの石榑(いしぐれ)トンネルを抜けると、左右の景色がすごい。山々に囲まれ、鈴鹿山脈の完全なる内部にいることを知覚できる。

さらに道を進んで集落の中へ。君ヶ畑町(きみがはたちょう)の大皇器地租(おおきみきぢそ)神社が登山口だ。

 

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大皇器地租神社 入り口

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登山口では「飛び出し坊や」が迎えてくれた。滋賀県のアイコンの一つだ。四日市でもよく見る。もちろん、こんなところから急に子どもが飛び出してくることはないから、この場では「さあ登るぞ」という意味ととらえる(今改めて見ると帽子をかぶっていた)。

 

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スタート!

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写真では全く伝わらないが、急な登りが続く。山頂までの最短距離を行く。一気には進めないので休みながら登る。

 

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木漏れ日が美しかった

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ある程度上まで来ると、非常に大きな石(岩)がごろついていた。実はこの岩がたくさんあるところが、いかにも天狗が棲んでいそうだということで「天狗堂」という山名の由来になったと言われている。

 

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山頂

 

登山口からずっと登り続け、少し開けたところに出たな、と思ったらそこが山頂だった。1時間10分程度で到着した。ここでは眺望がないのでこの先の展望岩まで足を延ばす。

 

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おーなかなかすごい! 一方向だけしか開けていないが、彼方に山々の連なりを確認できる。左側にあるのが鈴鹿山脈の最高峰・御池岳(1,247m)、右側にあるのが藤原岳(1,140m)のようだ。

 

昼食を食べているとやたらハエが寄ってくる(特にバナナ)ので、さっと切り上げて下山することにした。帰りは岩合谷登山口に出るルートにした。

 

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45分で下山できた。ここからは2km程度アスファルトの道を通って駐車場まで戻るだけだ。

「ゴォー」という水が流れる激しい音がする。左手に川が見えた。御池川だ。

 

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「これは川ではない。滝だ!」

を体現するかのような轟音と流れの速さだ。

渓流釣りをしている人もいる。ヤマメやイワナが釣れるのだろうか。

 

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君ヶ畑町の集落に戻ってきた。

こんなにも斜度のついた屋根は見たことがない。冬季の降雪が激しいためだろう。

それにしてもここは、限界集落と言ったら失礼だろうか。哀しく寂しい感じがする。でも誤解を恐れずに言うと、この雰囲気、私は好きだ。

 

それに興味深い。地図を見る限り、道はもっと山奥まで続いているが、ここよりも先に集落はないようだ。

30万年前にアフリカで誕生して6万年前に出アフリカをして世界に拡散していったホモサピエンスの、子孫の一集団が、この君ヶ畑で歩みを止めたことになる。

 

なぜここを終着点としたのか? もっと山奥に進もうとは思わなかったのか?

など考える。

この場所は既に近くの集落(町)からも相当離れた圧倒的な山奥なのだが、山や川の恵みを受けて暮らせるから、ここに定住しよう、と集団は思ったのかもしれない。

 

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超巨大杉

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高さ60mくらいはありそう

 

最後に大皇器地租神社に戻ってきた。平安時代皇位継承争いに敗れて都から逃れてきた惟喬親王(これたかしんのう、844年生)は、この地でろくろを発明し、木地師(きじし)の元祖になったという伝説があるらしい。そして惟喬親王を祭神として祀ったのがこの神社ということだ。

 

なんだかもう、この集落が放つ雰囲気に圧倒されっぱなしだ。

天狗堂への登山そのものよりも、君ヶ畑町が強く心にささった。

 

 

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天狗堂Tengudou

Ep.70

It has started climbing all 鈴鹿10座 Suzuka 10 za.  This is not Suzuka 7 mountains.

The First target was 天狗堂 (988m)Tengudou at 君ヶ畑Kimigahata town, Higashi-Ohmi city, Shigaprefecture.

 

Too precipitous way, it was exhausted.

Near the summit, I saw some rocks.  Actually it is said that this is the place where 天狗 Tenguseems to live, so people call this mountain天狗堂Tengudou.

The view at summit was great!  I could feel here, inside Suzuka mountains!

 

And also I impressed with 君ヶ畑Kimigahata town which was surrounded by deep mountains.

All house roofs were sloped extremely due to heavy snow in winter season.

It seemed that none stayed at almost houses.  Sadness, loneliness.. but I like this atmosphere.

This was hidden scenic area.

 

Achievement ;

Suzuka 10 za 6/10