Ep.34
御在所スキー場の下見(Ep.33参照)を終えた翌週、私はさっそく実践してみることにした。
スキー場の営業は2月28日まで。もたもたしているヒマはない。
ただしオープンしているのが初級者コース1面のみしかなかったため、スキル向上に努めるには無理がある。かつ自分の身長と同程度のスキー板を持参するのも大仰に思えたため、ショートスキーを試みることにした。
これまでショートスキーの友人と一緒に滑ったことはあったが、自分もやってみようというほどの気は起こらなかった。しかしこのスキー場においては、板のサイズが100cmに満たず、運搬性&手軽さにメリットがあるという点で適しているように思える。
2週続けて冬の御在所岳へ。今回、出発地は晴天だった。
ロープーウェイの長い15分間のトリップを終えると異世界であった。
昼の底が白くなった。
今シーズン始めてゲレンデに降り立ち、心が弾む。いやそれ以上に、住まいから僅かな時間でこのような場所に身を置けることに未だ実感が湧かない。
初級者コース(距離210m, 平均斜度17°)を滑走開始。私にとってはショートスキー自体が初めてだ。
3ターンで滑り終える。あっという間に終わってしまった..
スキー客は100人はいたと思うが、ほとんどがスキーを始めてまもないのであろう小さな子供たちとその両親だった。
観察した限り、上級者と思しき人は見られなかった。
いやただ一組だけ、
「北海道のゲレンデとは違うんだから、早くここの雪質を掴みなさい」
とスパルタ指導するお父さんとその息子さんがいた。
私はショートスキーでもカービングターンができるのかな? と試みたがスピードが出ないのでよくわからなかった。
そこで、オール直滑降で滑り終えるのにどれだけの時間がかかるのか記録に挑戦し始めた。
最高記録は「24秒」だった。ちなみに陸上200mで男子の世界記録がウサイン・ボルトの「19秒19」(2009年)だ。
信じられない。ボルトより遅いのか。直滑降なのに。それほど緩斜面なのだった。
20往復、1時間ちょっと楽しんだところで引き上げることにした。
後日、会社の同僚(地元・菰野町出身)に御在所スキー場について聞いたところ、
「小学校のスキー教室以来行ってないですね。地元の人、行かないっすよ」
とのことだった。
ただ私には心残りがあった。それは上級者コース(距離220m, 平均斜度25°)の存在だ。
積雪量が少なくオープンしていなかった(実際に山肌が見えていた)が、遠目からはなかなかの斜度に見える。
しかしスキー場の閉鎖まで残り3週間なのにまだオープンしていない。電話で尋ねると、今シーズンはまだ一度もオープンしていないとのことだった。
このまま幻のゲレンデとして終わる可能性が高い。
いつ滑れる日が来るのか上級者コース。
それが私の最大の関心事となったのだった。
----------------------------------------
Enjoying ski at Gozaishi ski resort
Ep.34
Since I checked Gozaishi ski resort, I have looked forward to enjoying there.
It will close 28th Feb. I had no time.
On the other hand, there was a beginner course only.
It must be difficult to improve my carving skills.
So I decided to try short skiing first time.
It’s easy to bring because of tiny size.
Next weekend I visited there again.
After riding ropeway, I have landed “the another world”.
I started skiing in this course, but finished only 3 turns!, due to too short and too gentle slope.
It seemed that almost all skiers were kids and their parents.
I played an hour, but I regretted that an advanced course was closed due to snow deficiency. It looked steep slope, so that must be fun!
I asked a stuff, but he explained “Never opened in this season”.
Someday I wish enjoying in this advanced course.