みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

下を向いて歩こう

Ep.110

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように

 

では下を向いて歩いたらどうなるか?

涙はこぼれるだろう。だが何か新しい“気付き“があるかもしれない。

 

マンホールについての話だ。

 

私はそれまで、四日市にはいくつかの「デザインマンホール」があることには気付いていたし、その中でもたまに「カラーversion」があることも知っていた。

それらは近鉄四日市駅周辺で見かけた。

 

けれどもこの「カラーデザインマンホール」が松本街道にもあることは知らなかった。

 

春、スタッドレスタイヤから戻すためにタイヤ屋に自家用車を預けた後、徒歩で家まで帰っていたときのこと。

下を向いて歩いていたから気付いたのだった。

 

東海道五十三次」 四日市市のデザインマンホール その1

 

四日市東海道五十三次で43番目の宿場町。歌川広重の作品で描かれているのは川の近くで強い風が吹いている様。

これがマンホールのデザインに採用されている。

 

歌川広重 『東海道五十三次四日市』 東京富士見術館 HPより

 

サルビア」 四日市市のデザインマンホール その2

 

最も頻繁に目にするデザインマンホールが「サルビア」だ。

(絵が描かれていない)通常のマンホールを含めた市内の全てのマンホールの2割はサルビアじゃないかと思う。それだけあちこちで見る。

けれど面白いことにカラーversionはほぼ見ない。松本街道にもない。私は近鉄四日市にある1つだけ(上記写真)しか知らない。

 

なぜサルビアかというと、それは四日市市の「市の花」として制定されているからなのだった。

 

ところで全国の自治体ではシンボルとしての「市の花」や「市の木」や「市の鳥」を制定している。私はずっと不思議に思っていたのだが、これらは意味あるのだろうか?

 

四日市サルビアにしても、「市の花」だからといって市内の至る所で見かけるわけではないし、

「市の花、サルビアを市民一丸となって愛でましょう」

と市の広報などから奨励されているわけでもない。だから知名度もない。自分の暮らす街のシンボル花や木や鳥が何か? 理解している人はほぼいないだろう。

 

強いて言うならば南部丘陵公園 北ゾーン駐車場の花壇に植えてあったサルビア

 

蛇足だが「市の鳥」について。

私が以前暮らしていた静岡県袋井市ではフクロウが市の鳥だった。

市のHPを見ると、要するに市名の「袋井 フクロイ」から取ったらしい。

そういう理由もありなのか、と驚いた記憶がある(市のキャラクター「フッピー」もフクロウだ)。

 

「フッピー」 袋井市HPより

 

そして当時の私は、なぜかたまたま私の地元・茨城県つくば市の「市の鳥」もフクロウだということを知っていた。

そんなわけで、私にとってゆかりのある2つの街の「市鳥」が、いずれもフクロウだという非常に奇妙な一致をみた。

 

なおつくば市のHPを見ると、フクロウは「森の哲学者」とも言われる「知恵と技術の象徴」。それが研究学園都市・つくばにふさわしいから、とのことだった。

なるほど、つくばの理由の方が納得感がありかつインテリ感がある。

 

つくば市のキャラクター「ツクツク」 ゆるキャラグランプリHPより

 

友好都市」 四日市市のデザインマンホール その3

 

全部で3つある四日市市のデザインマンホール。最後が「友好都市」。

このマンホールは3つの中で最もレアであり最も可愛らしいデザインだ。常にカラーversionで、私はカラーじゃないversionは見たことがない。

 

デザインのモチーフは、姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチ市、友好都市の中国・天津市、姉妹港提携のオーストラリア・シドニー港とのこと。

だからコアラとパンダが描かれているのだ。

 

姉妹都市や友好都市については「市の花」などと違って実利を伴うものだ。

ロングビーチ市と四日市市では学生や教師の派遣・受け入れ事業という、国際交流をしている。

 

なお第3コンビナート(霞ヶ浦地区)の四日市港と市内部を繋ぐ東西に伸びる道路は「シドニー港通り」と命名されているし、その近くにある公園は「シドニー港公園」。工場夜景を楽しめる「うみてらす14」(Ep.19参照)にも近い。

 

シドニー港通り

シドニー港公園

 

このようなわけで、下を向いて歩いていると思わぬ“気付き”があり、そこから発展して自分の暮らす街について詳しくなったり理解が深まるかもしれない。

 

 

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Designed maintenance hole

Ep.110

Have you ever seen “Designed maintenance hole” in your town?

Yokkaichi has 3 types, all of them are referred their characteristic.

We can sometimes encounter them when we are walking street.

 

  1. Tokaido

Yokkaichi was along Tokaido-way and the one of the post town in Edo period.  “Tokaido maintenance hole” is drawn a picture of Yokkaichi of “53 Stations of the Tokaido”.

 

  1. Salvia

Salvia is official “the city of flower” in this city.  How impressive vivid red petal is!  But we hardly see this flower..

 

  1. Friendship cities

Yokkaichi has friendship cities, Long Beach, California, Tianjin, China and Sydney, Australia.  So that panda and koala are shown.  It’s the cutest one!

 

If you have a chance to notice “Designed maintenance holes”, it enables to make you gain knowledge about your home town!

 

www.city.yokkaichi.mie.jp

www.city.yokkaichi.mie.jp