みんなの笑顔が三重(みえ)てくる Jima-t’s diary

「地域性」に光をあて、「違い」を学び、リスペクトし、楽しむというスタンスで四日市や三重の魅力を伝えていきます

カメヤマローソク

Ep.101

『亀山』

という風変わりな地名の由来を知ったのは亀山公園内にある亀山市歴史博物館に行ったときだった。

説の1つによると、6世紀、百済から来た日羅(にちら)という僧が3匹の亀を献上し、これらが山城(京都市右京区)・丹波京都府亀岡市)・伊勢(三重県亀山市)に放たれ、それぞれを「亀山」と呼ぶようになったのだという。

 

亀山市歴史博物館

 

公園の近くには「亀山城跡」がある。多聞櫓(たもんやぐら)や石垣の一部しか残っていないが、これらから在りし日の姿を想像できる。

 

 

戦国時代が好きな人は、明智光秀が京都の本能寺にいた信長を討つために、出発した城が「亀山城」だと記憶している人がいると思う。

 

これは正しいのだが、勘違いしている人が多数いると思う(事実、自分がそうだったのだけれど)のは、明智光秀が居城にしていた「亀山城」とは、「京都の亀岡市にあった亀山城」なのだ。三重県亀山市の城ではない。

 

これは非常にややこしい話なのだが、亀岡市にある城は亀岡城ではなく亀山城なのだ。そして亀山市にある城も亀山城

そんなわけだから誤解を防ぐため、前者を「丹波亀山城」、後者を「伊勢亀山城」と呼んだりする。

繰り返すが明智光秀が出発したのは丹波亀山城だ。

 

「なぜ亀岡市にあるのに亀山城と名付けてしまったのか?」

という当然の疑問が湧くと思うが(事実、自分がそうだったのだけれど)、冒頭の地名の由来の話で解決されるのだった。

 

亀山市歴史博物館

じばさん三重

 

さて、三重県亀山市で有名なものといえば、なんといっても「カメヤマローソク」だ。

仏壇によく供えられているおなじみの蝋燭ではあるが、カメヤマローソクの「カメヤマ」が三重県亀山市と即座に結びつく人は、おそらくそういない。

 

本社は大阪に移転したようだが、今でも工場は創業の地・亀山にある。

スーパー サンシ(Ep.41参照)にはカメヤマローソクコーナーがある。

 

スーパー サンシ こもの繁盛店

 

直営店は全国に3 つだけある。亀山駅近くの「亀山店」と東名阪自動車道の亀山PA内の「オアシス店」と東京都心の「青山店」だ。

 

亀山店

オアシス店

 

仏壇用の蝋燭というだけでなく、アロマキャンドルをはじめローソク全般に展開していてオシャレなキャンドルを扱っているので、青山のようなオシャレな場所でも人気が出ているのだと思う。

カメヤマローソクは今でも創業の地・亀山から、ローソクの可能性を広げているのだ。

 

 

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Kameyama candle company

Ep.101

Kameyama city is an important place due to connecting to Kansai and Tokai region, on the way to the Tohkaido-way.

It might be getting worth because of building a new station for the Linear motorcar and grand open of an American supermarket, Costco.

 

But the most famous one must be a candle company, Kameyama Co., Ltd.  Their birthplace is here.

We always see their candles on the Buddhist alter, but also various aroma candles.

 

www.kameyama.co.jp